7月24日、高中氏は数曲のオリジナル曲を含んだカヴァーアルバムCDをリリースした
なんだぁ~カヴァーばかりか・・・そう落胆することなかれ
このCDに収められている曲はただのカヴァーではない
カヴァー曲にはあのボイスチェンジャーが使用され、高中氏が歌い、そして叫び、またそれがハマってもいる
CD発売後、高中ファンの感想をネットで見た
‘ふざけている、残念だ、もうファンを止めた’的なコメントの数々を散見
人はそれぞれ、感想もそれぞれあって当然だ
でも、私はなぜ?と思った
‘ヴォーカルはヴォーカルという1つの楽器’
そんな認識は無いのかな?とも思った
その楽器(ヴォーカル)を、今回のCDでは高中氏自身がエフェクトをかけて使用し、さらに高中氏が弾くギターとコラボさせている
また、ヴォーカルを必要とする曲を高中氏が演奏する、そのメリットはファンにとって図り知れないのではないか?
‘今までヴォーカルが入っているために高中氏が演奏しなかった曲が新たに聞ける’
このCD、私にはそんなメリットがあったが皆さんはどう思われただろうか?
前置きが長くなってしまった
今回も独断と偏見にまみれた、Takanaka Sings試聴後の私の感想を書こうと思う
1 The Summer Wind
The Summer Windはフランク・シナトラ始め、たくさんの歌手や演奏家がカヴァーしている曲だ
そんな中、私はビジュアルも含めてマデリン・ペルーが歌うThe Summer Windが一番好きだ
マデリン・ペルーはこの曲が持っている特徴を上手く表現して歌っている
もちろん、高中氏はギターでその特徴を表現していると思う
さてその特徴とは・・・
‘かったるい’のだ(笑
しかも普通の、あー疲れたなぁ~と思うような‘かったるさ’ではなく
例えば夏の夕方、ビールを飲んだ後に急に‘かったるく’なる感じとでも言えば良いのか
あの気だるさにも似た‘かったるさ’だ
そう思って聞くとそう感じるでしょ?
かったるいでしょ?この曲
(先ほども言ったように、私の独断と偏見ですからね・笑)
2 雨の景
日本人は音楽のジャンルを問わず、心情に訴えかけてくるようなバラードの演奏が上手く、そして好きなんだと思う
バラード曲はそれだけすんなりと、私たちの耳に受け入れやすいのではないか
インストのオリジナル曲‘雨の景’は‘あめのけい’ではなく‘あめのかげ’と読むらしい
妙に懐かしさを感じる部分もあり、頭の中には雨が降っている寂しい停車場が思い浮かんだ
時代は1970年頃、自分が子供時代を過ごした実家の近くの風景だ
イメージは人それぞれ
そんなイメージを聞く人に喚起させる楽曲を‘良い曲’と言うのでは?
それにしても私はどんな成育環境で育ったというのだろうか?(笑
素敵なバラード曲だと思う
3 Lovin' You
Lovin' Youと言えばミニー・リパートンで鉄板だ
しかし何か思い違いをしていて、確かケイト・ブッシュ(‘嵐が丘’を歌っていた歌手)もLovin' Youを歌っていたよね?と思い
久々にケイト・ブッシュのLovin' Youを聞きたいなぁ~
あの‘嵐が丘’で見せた、前衛的な踊りをLovin' Youの中でも踊っているのならまた見たいなぁ~と思って
検索に検索をかけたが見つけられなかった
ホントに80年代、ケイト・ブッシュがLovin' Youを一度くらい歌っていた気がするのだが・・・
それはさて置いて、Lovin' Youみたいなハイトーンが出てくる曲を男性が歌う場合は、ボイスチェンジャーでも使わなければとても歌えるものではないと思う
私はあなたをとっても愛しています
男性がこんな照れ臭い歌を歌うには、ボイスチェンジャーが絶対に必要だ(笑
高中氏はLovin' Youを誰に向けて歌ってみたかったのか?
奥様に向けて?それともファンに向けて?
例えボイスチェンジャーを使っても、澄み渡った湖のような綺麗な曲だと思う
4 時間よ止まれ
E,YAZAWAの名曲
男女のデュエットふうなアレンジで、ンパッ ンパッのリズムが心地良い仕上がりになっている
細かく言うと冒頭の部分を高中氏は‘つみなーヤツさーあ~パシ(ry'’と歌っているが
E,YAZAWAは’つぅぅ~(こぶし)みなぁ~ヤツさぁ~’と歌っていて、私はその‘こぶし部分’が好きなのだ(笑
テンポは原曲よりもゆっくり目で、ンパッ ンパッ感を強調している
ライブでこの曲を演奏するとしたら、やっぱりリーゼント高中になるのだろうか?(笑
5 Melancolia
Melancoliaとは‘うつ(鬱)’という意味だ
そう、「心が風邪を引いたようなものですよ」と医者に言われるあの鬱だ
しかしこの曲を聞いてウツウツな気分にはならないなぁ~
なんでだろう?
それは重実さんが作った曲だからなのかもしれない
2年前に発売された「40年目の虹」、その中で重実さんが楽曲提供した曲はNightmareとWalking Toward the Rainbowだった
時間があったら、Nightmare→Walking Toward the Rainbow→Melancoliaと続けて聞いてみて欲しい
3曲聞き終わった時、気持ちが優しくなっているはずだ
重実さんの曲はバファリンのように、半分が‘優しさ’で出来ている・・・と私は思う
6 Inside Looking Out
Grand Funk Railroad、完コピ
(マーク・ファーナーのシャウトは誰にもマネ出来ないものだと思っているので‘完コピ’の範囲からは除外したい・笑)
ベースがユニゾンしている部分は特に素敵だ
なお、ベースのユニゾン部分だけでなく、ベースライン全体に注目して聞くと、よりこの曲を楽しめると思う
ライブでこの曲を演奏するとしたら、‘時間よ止まれ’のリーゼントに続いて
やっぱり長髪で演奏するのだろうか?(ズラってしまいますか?笑)
CD収録曲の半分近くになった
しかも眠い
続きは後日に