父の日  義母の告白 | 櫻 夢見つつ

櫻 夢見つつ

肺がんの治療中、願っていたのは大好きな櫻が見たい でした。
翌年、またその翌年、櫻を見ることを願いながら1日1日を大切に過ごしていきたいです。

そんな想いを気ままに書けたらな と思っています。

31年前の父の日 大安吉日
私の結婚式の日

父への最高の感謝の日が 最後の父の日になるとは思いもしなかった。
まさか その2ヶ月半後に会えなくなるなんてね。



義父も6年前に亡くなっているのだけど
今日はご仏壇にご挨拶。

独り暮らしの義母と持ち込んだパンでお昼のあと
一緒に母に会いに行きました。

腰の骨折後入っている施設の廊下にまで響き渡るほどの声で 喋る 笑う老女2人。
少しの時間ではあったけれど楽しそうでした。


主人の実家に戻って間もなく
義母が「話さないといけないことがある」と。

私が気管支鏡検査の日。
帰国できない主人のかわりに娘と一緒についてくれたのですが
その翌日 庭で転倒して腰椎を骨折していたと。
しばらくの通院も1人で行っていたと。

私の手術後にお見舞いにきてくれた時には痛み止めを使って義妹たちに連れてきてもらっていたのだとか。


抗がん剤で入院していた時も 退院して辛い時期にもなんのお手伝いをすることもできなかった。

就活で忙しかった娘に世話をさせていたのが申し訳なかった。

気丈な義母が涙を流してそう詫びてくれました
私が知ったらきっと心配して無理をさせるから
絶対私の耳には入らぬよう 義妹たちに口止めをし 長男の主人にも話さず。

痛みで苦しかったでしょう。
こちらこそ 助けることができずにごめんね。



そして、私は手術時 すでに転移があったことを
未だに話せずにいます。