着くと既に真夜中でした。
早寝の義父母はとうの昔に眠っています。
オットは家の鍵を持っていたので、自ら玄関のドアを開けました。

そこでまず目に飛び込んできたのは
玄関に“ただいま”状態で置かれた何足もの靴でした。
この家には義父母以外、誰か住んでる人がいるのか?
そして下駄箱の飾り棚には10個もの花瓶と造花、市松人形、寺の模型。
玄関はテーマに一貫性の無い、グループ個展会場と化していました。

何だ、ここは‥‥。

でも時間はありません。
早速、私たちは荷物を自分たちの部屋に持っていきました。
ドアを開けると何と私たちの部屋は3分の1、荷物が置いてありました。
ダンボールやスピーカー、ストーブなんかも数個ありました。
片付けとくと言ってなかったか?
私たちの荷物はもちろん、この家に元々在る家財と重なる物は
とりあえず自分たちの部屋に置こうと思っていたのですが、
とてもじゃないけど入り切らないと思いました。

どうしよう。

でももう真夜中だ。とりあえず風呂に入ってもう寝よう。
寝室に入るとビリビリに擦り切れたカーテンが吊ってありました。
ここは廃墟か。