No.76 原敬 「国際連盟に人種差別撤廃提示」 | 社長力検定「後継者育成塾」

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 原は、爵位がない者が初めて首相になった

ことから「平民宰相」と呼ばれた。出身は、

南部藩の家老格の家柄であり、必ずしも平

民とは言えない。藩は戊辰戦争の際に「賊軍」

にされ、トラウマになった。郵便報知新聞記者

から農商務省、外務省と移ったが、常に勝ち馬

に乗るように心掛けた。政友会総裁になり、

今まで敵対いていた元老山縣詣でを繰り返し

たことなどで分かる。
大正8年(1919年)4月11日、日本は連盟

規約前文に「各国民の平等及び国民に対する

公正待遇を是認する」という一文を盛り込むよ

うに迫った。当時、アメリカ、カナダなどで日

本人移民や日系アメリカ人に対する排斥運動が

起こっていた。原敬は、「人種差別撤廃」条項

を国際連盟規約に規定し、日本人を保護したか

った。「賊軍」ではなく、正規軍にしたかったの

である。
 日本は、当該案を採決に持ち込み、11票の賛

成票を獲得した。ウイルソン議長は、「全会一致

でなければ認められない」と却下。投票の内訳は、

全権松井慶四郎大使から内田外相へ電報によって、

次のように報告された。

<賛成 >
大日本帝国 (2票)
フランス共和国 (2票)
イタリア王国 (2票)
ギリシャ王国 (1票)
セルブ・クロアート・スロヴェーン王国 (1票)
チェコスロバキア共和国 (1票)
ポルトガル共和国 (1票)
中華民国 (1票)
総計11票
<反対または保留>
アメリカ合衆国 (1票) -
議長のため投票に不参加
イギリス (1票)
ブラジル合衆国 (1票)
ポーランド共和国 (1票) –
ルーマニア王国 (1票)
総計5票

ポーランドは倫理上の観点からではなく、

条文に規定がない提案を前文に挿入することは

規約の構成上問題があるという法理学上の

観点から反対意見を述べている。
賛成は、移民を送り出す側の国であり、

反対は移民を受け入れる側の国であった。イ

ギリスも本国としては賛成だったが、

オーストラリアの意向を汲んで反対に回

った。
1924年、アメリカで排日移民法が成立。

日本人の移民が全面禁止されると、

日本国民の対米感情が最悪になる。

1929年に世界恐慌が始まると、

ドイツ(明治維新以来、日本が模範

とした国家)への親近感を強めたこ

とにより、イギリスやフランスへの

反感を買った。昭和天皇は、これら

一連の流れが大東亜戦争の要因とな

ったと独白録に述べている。
 1921年11月4日、原は鉄道

省山手線大塚駅職員中岡良一に東

京駅構内で刺殺された。
 中岡は犯行動機を「政商や財閥

中心の政治を行い、普通選挙法に

反対したことなど」を挙げた。
 原政治を毎日のように上司から聞

かされ、しだいに殺意が増幅されてい

った。自分の頭で何も考えることが

できない人間を殺人犯

に仕立てた上司は、殺人教唆で起

訴された。この者の罪は大きい。

 Q. 中岡は、原敬を暗殺した理

由を何と言ったか?
 A. 中岡は犯行動機を「政商や財閥中心

の政治を行い、普通選挙法に反対した

ことなど」を挙げた。