組織イノベーション Q.A
(邪馬台国・所在地)
日本民族最初の統一政権(邪馬台国)は、画期的な組織
イノベーション(政教分離)を実行した。すなわち姉の卑弥呼
が(宗教=祭祀)を請け合い、弟が(政治=政権)を担当した。
権力が一人に集中しないように二重構造が仕組まれたの
である。これが日本の政(まつりごと)の基本スタイルとなり、
今日まで続いている。天皇が祭祀を司り、公卿(内閣)が
政務を執ることにより、システム上独裁政治ができない。
戦後、天皇が「象徴」になったと言っている人がいるが
的外れな考えである。古代に何人かの天皇が国を
動かした例があるが、日本の天皇家は「君臨すれども
統治しない」立場を貫いている。世界史的にみても
国王(天皇)が独裁専制しなかった国は日本だけである。
しかも紀元前660年前から存続しているのだから驚く他はない。
...卑弥呼は、 狗奴国と戦闘状態に陥ると魏に援軍を要請
していることから、(漢文=漢語)が十分理解できる外交
組織を設置していたことが分かる。優秀な人材を抜擢し、
今日の(外務省)に相当する組織を構築し、国家が運営
されたいたに違いない。
Q.邪馬台国の場所を推定させる記述として、
(魏志倭人伝)に東へ(百里=百キロ)海を渡ると同じ
倭人が住んでると書かれている。邪馬台国は、
どこだと考えられるか?
A. 大分県大分市
地理条件に該当するのは、九州の東海岸
だけである。庶民は、魚を取って生活していると記述し
ていることからも畿内(奈良)内陸説は成立しない。
琵琶湖が海ではないことは、古代中国人でも容易に分かる。
世界4大文明に象徴されるように文明は、海沿いに発生
する。文化イノベーションに水は不可欠なのだ。