気温
気温(きおん)とは、大気の温度のこと。気象を構成する要素の1つ。通常は地上の大気の温度のことを指す。
「気温」の表現
「気温」だけを表す単語は日本語や中国語など一部の言語にしかなく、英語では「温度」を表すTemperatureが気温の意味で代用され、厳密に「気温」を表す場合はAir temperatureなどが使用されている。
気温の測定と統計
- 最低気温
- 日最低気温ともいう。着目している日、すなわち0時から24時までに観測された気温の最低値。通常(特に晴天の日)では、3時から9時の間に観測されることが多いが、その日の気圧配置によっては昼間に観測されることもある。天気予報などで「明日朝の最低気温」と明示した場合は、「明日0時から9時までの最低気温」となる。新聞などでは、「前日21時から当日9時までの最低気温」が掲載される場合が多い。また、着目している月内で観測された気温の最低値を、月最低気温という。
- 冬日(ふゆび)
- 日最低気温が0°C未満の日。霜日(しもび)ともいう。
- 真冬日(まふゆび)
- 日最高気温が0°C未満の日。東・西日本の平地で真冬日になることは非常に稀であるが、北日本では真冬日になることは決して少なくない。
世界の気温と気候
日本
最高気温や最低気温のデータとなる気温の観測間隔は、気象台・測候所・特別地域気象観測所では10秒ごと(観測時刻の1分未満の端数は切り上げ)、地域気象観測所では2002年以前は1時間ごと、2003年以降は10分ごとである。2008年3月26日より全国の地域気象観測所が順次10秒ごとの観測となり、気象台等と同様の観測間隔となった。地域気象観測所での気温観測は1994年4月〜2002年12月でも10分ごとに行われていたが、現時点では、当時の正式な記録は1時間ごとの値となっている。
- 最低気温
- 最低気温の下位記録
順位 | 気温 | 観測地点 | 起日 |
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1位 | -41.0°C | 北海道石狩国上川郡旭川町(現・旭川市) | 1902年1月25日 |
2位 | -38.2°C | 北海道河西郡下帯広村(現・帯広市) | 1902年1月26日 |
3位 | -38.1°C | 北海道旭川市江丹別 | 1978年2月17日 |
4位 | -38.0°C | 富士山頂 | 1981年2月27日 |
5位 | -37.9°C | 北海道枝幸郡枝幸町歌登 | 1978年2月17日 |
参考 | -41.5°C | 北海道天塩国中川郡美深町 (区内観測所) |
1931年1月27日 |
-44.0°C | 北海道枝幸郡枝幸村(現・枝幸町)上幌別 (北海道森林気象観測所) |
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-41.2°C | 北海道雨竜郡幌加内町母子里 (北海道大学雨竜演習林内) |
1978年2月17日 |