古文問4は、例外的な問題となっています。
毎年、通常の解き方が適用されないケースが
2、3問程度あります。
出題者は、例外問題を作成する場合、本当に知って
欲しい「心情変化」を突いてきます。
この問題では、大将殿「心苦し」の心情を推し量る能力を
求めているのです。
では、共通の言葉を抜き出します。
① 三条殿 三条殿
② 三条殿 落葉宮 落葉宮
③ 眠っている 三条殿
④ 落葉宮 三条殿
⑤ 落葉宮 三条殿 落葉宮 三条殿
冒頭の問題文に「夫の振舞に衝撃を受けた三条殿が
姫君たちと幼い弟妹たちを連れて、実家へ帰る場面
から始まると説明されています。
この状況を把握していなければ、大将殿の「心苦し」の
原因がはっきり分からず、⑤を選ぶことになります。
③選択肢の「三条殿には出て行かれ・・・」が目に
入っていないのです。
⑤ 三条殿と別れたいとは、どこにも書いていないので
選んではいけません。
入試勉強で心情を察するトレーニングができるのですから
国語が社会に出て最も役立つ教科かも知れませんね。