なぜか、O高校とは、縁が切れませんでした。
不思議ですね!
平成7年の夏が、終わろうとしていた頃です。
神戸の震災やオウム事件で日本中が混乱した年なので、
さまざまな記憶が蘇ってきます。
突然、旺文社の担当者から電話があり、「訪問したい」
とのことでした。
会ってみると「旺文社の代理店をやって欲しい」という
信じがたい内容でした。まだ独立したばかりの小さな
学習塾を始めたばかりの人間に天下の旺文社が代理店を
任せるという、まさに「寝耳に水」でした。
従来、埼玉県エリアは、H社が代理店をしており、私の所が
特約店として、下に付いていたのです。
商品である「通信添削」のテキストを販売しても直接旺文社から
報酬を得るのではなく、あくまでも代理店から収入を得る格好
でした。従い、埼玉エリアを自由に販売して回ることができなかった
訳です。当然、代理店を飛び越してO高校へテキストを販売することが
できませんでした。
代理店に昇格することによって、自由販売権を得た私は、O高校と
の接触が再び許されることになったのです。これを機に有限会社を
設立し、念願の社長になることができました。「自分を褒めてあげたい」
という気分でした。