人間関係は、コミュニケーション力を高めることによって、
良好なものに発展していく。好きな人のために一肌脱ごう
とするのが自然の成り行きだから、確かな人間関係を築いた
ブレーンを揃えれば、物事の成功確率が高まる。
逆に、天才的な能力があってもコミュケーション能力が劣って
いれば、その能力が日の目を見ることは、非常に難しくなる。
協力者がいなければ、人間社会で目標を達成することはできない。
W杯女子サッカー世界一に導いた佐々木監督を始め、「名監督」
と言われた人たちは、ほぼ例外なく「聞き上手」タイプである。寡黙な
マネージメントが成功した事例は、未だに聞いたことが無い。
コミュニケーションの第一歩は、相手の話を「聞く」ことから始まる。
すなわち目の前にいる人間を受け入れることだ。真剣に聞いていることを
相手に分からせる言動を身につける必要がある。
具体的に状況に応じた「はい」の言い方を実行することだ。
<はい>の相槌
初歩は、笑顔で頷きながら、相槌を打つ。
慣れてきたら、話の内容に応じて、「すごい」「素晴らしいですね」
などの感嘆する言葉で相槌を入れる。
「成功の秘訣は、何ですか?」と相手が話したくなることを
質問すれば、相手は良い気分になって饒舌となる。
質問は、イエス、ノーで終わる質問ではなく、このような
ノウハウを聞き出すような問いかけが良い。誕生日を聞くような
質問は、すぐに終わってしまうからだ。
<はい> 状況別使い分け
「返答」 頷く
「了解」 はっきり
「同意」 短く
「疑問」 語尾を上げる
「残念」 語尾を下げる
場面によって、実践を積んで欲しい。経験によって必ず身に付く。
やがて自信となる。