蔵出し~ちどりの唇ボクロ | 元漫画屋日記

蔵出し~ちどりの唇ボクロ

ちどり初期ラフ1 ほんの思いつきで書くのだけど(たまたまブログアップ用の画像フォルダを開いたら目に入った。)、「ドランクバイヤーちどり」の主人公の酒神ちどりは、デザイン当初メガネをかけていた。原作者の青木さんから指定されたイメージモデルは小西真奈美ということで、自分も好きな女優さんだったのでノレてデザインしたものだ。


自分はこれまでもけっこう背の高い女性キャラクターをデザインし続けていて、「未完成ファミリー」の仁藤ひかるを始めに、「ナミカヨっ!!」の徳島加世とか、ちどりも合わせてこの三人が自分の個人的な長身女性キャラ三強という位置づけだ。そういえばレティシア・ベニテス(ミリオンチャンス)もいたなあ。「ナズミ」のほうのレティシアは小柄だったけど。


(逆に極端に小柄な女性というのは、デザインしてこなかった。「ナミカヨっ!!」の主人公・葛西南美だけが、ほぼ唯一意図的にデザインしたロリータヒロインだ。加世はその対比で長身にした背景もある。)
ちどり初期ラフ2 ちどり初期ラフ3
(立ち居振る舞いは変わらないけど、メガネ+ポニーテールだった初期のちどりラフ案。制服も受付嬢かなんかみたいですな。)


それはともかく、メガネ長身女性キャラというのは描いたことなかったのでモティベーションが上がったのだが、すでに「コミックガンボ」で連載されていた「品子のお仕事」という作品の主人公キャラクターとルックスが被るということで、残念ながらメガネは無しに。髪型も変更することになった。


髪の処理をベタ艶でなくグラデーショントーンにしたのも、作画効率の面もあったけど、この絡みも背景だった。
ちどり初期ラフ4
「品子のお仕事」という作品を確認したところ、確かにモロ被りなので仕方ないと思い、メガネを外し、ポニーテールにしていた髪も下ろしてみると、美人だけど相対的に地味なルックスになった。今でも、ちどりは比較的地味なルックスをしてるかなあと思っているのだけど、なにか特徴が欲しくてアレコレ考えた結果(というかコレくらいしか思いつけなかった。)、「唇ぼくろ」をつけることにしたのだった。


ちどりの唇ホクロ

泣きぼくろとか、口元のホクロなんてのもすっかり定番で、それ自体じゃ特徴にはならないよなーとか思っていて、酒絡みで飲食をするのだから唇にホクロというのはどうだろうというのに行き当たったのだった。


記憶があいまいで、どっちが先だったからわすれたけど、クチビルにホクロがあるというのは料理が上手だったりとかそういう面があるらしい。ウソかマコトかはともかく、ふさわしいように思ったので採用することにした。ただ、なんとか特徴付けたつもりのホクロだけど、小さくてあまり目立たない。ので、第1話ではことさら唇のアップを多用して印象づけを意識したのだけど、読者の方には認識してもらえたのだろうか?


いちおう、ちどりのホクロが向かって右下にあるのは理由があって、まず上唇より下唇のほうが厚いので、ホクロを入れやすいこと。そして、主人公サイドのキャラクターは、漫画の読む方向(右から左)の関係で、向かって左向きのアングルになりやすいためだ(反対につけるとホクロが向こう側になって、さらに認識しづらくなる。)。


敵役のエレカ・アンダーソン(一回しか出て来れなかったが。)が、反対の向かって左側の目に泣きボクロをつけているのも、同様の理由である(敵役は、反対のアングルになりやすい。)。

ちどり vs エレカ
(ちょうど、この画像がそれぞれのホクロ位置の機能的な背景をよくあらわしています。)


ちなみにアイドルの松浦亜弥にも唇ホクロがあるらしい。ただちどりと違って上唇のほう(向かって右上だったかな?)だけど。