ライジングオレンジも、7月10日より再開。
まずは、再開おめでとうございます。
舞台に上がった芸人さんたちが、口々に、客前に立ちしゃべれたこと、ネタができることを喜び、感謝していた。
マスクの義務化、入場前の検温、手指の消毒、受付スタッフとの間のビニール設置、客席の広い間隔、換気の時間を設ける、チラシ・アンケートは配布しないなど、現状できうる限りの対策が取られていた。
これで100%安心かといえば、それはそうではないだろうが、平常の生活、活動というものを取り戻していかなければ、お笑い文化が廃れていってしまう。主催者にしてみても、演者にしてみても、お客にしてみても、感染予防に神経を使い、それぞれがそれなりのリスクを背負い、お笑い文化の維持のためにライブを成立させたとも言える。
平場で笑ってネタで笑って、コロナで変わってしまった現実をしばし忘れ、幸福な時間を過ごさせてもらったことに、大いに感謝したい。
今回、僕が観たのは、16時からの第一部。この公演に合わせて有休を取りました。
MCは、ひつじねいり
親しみやすい松村くんと、天才肌の細田くんのコンビ。
イケメンの細田くんのスーツがピシッと決まっていた。
松村くんが結婚したそうです。最初、冗談のような話の流れで発表したから、客席が微妙な空気になったが、細田くんが本当に結婚したんですよと言ったら、拍手が起きた。結婚の発表の仕方は、はっきりすべっていたけど、さすがにおめでたい話題だっただけに、強くつっこむ訳にはいかなかったみたいだ。
なぜこんな些細なことを長々と書いたかというと、お笑いライブって、こういう些細なことが面白いんだよな、楽しいんだよなと、観ていて思ったから。このあと、MCが芸人を香盤順に一組ずつ呼び込んでトークしていきました。それらの話を延々と書きたいのだが、さすがに止めておきます。
ネタについて
トラまるは、借金の申し込みの漫才。だんだんスタイルが固まって来ている。毎月見ていると、そういう変化に気づけるのも楽しいところ。
ニッキューナナは、忍者のコント。いつものセクハラ三昧なのだが、まったく下品ではない。峯くんの見た目の清潔感と、斎藤さんの普通ぽさがそれを支えていると思う。出し入れする印を見つめる斎藤さんの芝居がよかったと思った。
銀兵衛は、発売日にゲームソフトを買うと…という漫才。独特の価値観でありながら、なぜか共感してしまうという不思議。
徳原旅行は、大学の困った同級生の話。情景が浮かぶ秀作だと思った。
リップグリップは、姪っ子と遊んだ話。たとえ相手が子どもであっても、城の知識については妥協を許さないという漫才。熱量が高くてよかったと思う。
ガクヅケは、ちょっと説明できないコント。そこがガクヅケのガクヅケたる所以か。相変わらずバカウケしていた。
ひつじねいりは、初めての海外旅行でインドはやめてほしいという漫才。語られていくその理由がたまらなく可笑しい。
サスペンダーズは、回転寿司を食べに来た男のコント。前半の回転寿司の値段の表現と(古川くんが絶品)、後半の借金のくだり(依藤くんが絶品)と、大きな爆笑ポイントが2つあった。また、筋立てが素晴らしい台本で、最近見たコントの中では、断トツの1位だと思った。キングオブコント決勝も現実味を帯びてきたと思う。
出待ちは禁止なので、写真はありません。
来月も行けるように、仕事をがんばります。