去る8月の終わりに、お友達にお誘いを受け
初お茶席に行ってまいりました。
会場は、徳川家ゆかりの国宝などもあるという増上寺
夏らしく木々が青々と葉を茂らせています。
3大煩悩を下界においていけるというこちらの階段を登った先にある
本堂の地階が今回の会場となるお茶室です
今日は、誘ってくれたお友達のお姉さまがお茶を点ててくださいました。
前夜にわか勉強の私からみても、美しい所作
お道具一つ手にする時も、お水を移す時も静かでとても優雅なので
見とれてしまいます。
2席目は打って変わって、シノワズリテイスト
手前のお茶菓子は富山や金沢より取り寄せてくださったものだそうで
前々からもてなしの準備をしてくださったことがうかがえます。
お茶がほんの小量なのは、
「その茶、喉を潤さずして、心うるおすもの」とのこと。
慣れない私たちが客人ということで、先生もこまやかに気を配ってくださり
心置きなく楽しむことができました。
こちらでは、ノルウェーで茶席を設けた時に買い求めたというお茶をいただきました。
希少な製法による白茶にアプリコットをはじめとする果物や花びらをブレンドしたもので、
空間全体に得も言われぬ華やかな香りが漂います。
増上寺が蓮の花とゆかりがあるということで、
お茶菓子にはロータスを練りこんだメレンゲを用意くださるなど
お話をきいていて、心楽しくなることですね
棚台には蓮の花の扇子まで
不思議なのですが、初めてであったことに普段は高揚する私が
お茶席を出て外の空気を吸ったとき、心が静かに落ち着いているのです
普段意識しないけれど、そよとも揺れない湖面のような気持ちになってはじめて
さざ波だっていたことがわかります。
日本の精神世界ってやっぱり素晴らしいですね。
次は何をしよう
お出しいただいた煎茶の、美しい水色。