1960年代。
ル・マン24時間耐久レースに於いてフェラーリは絶対王者だった。
フェラーリに勝つ為にフォード・モーター社は元レーサーでカーデザイナーのキャロルを雇う。
しかし、勝利する為には早く屈強な車の開発と何より優秀なドライバーが必要不可欠であった。
キャロルはメカニックでイギリス人レーサーのケンと出会い、
フォード社に推挙するが役員からの反発を受ける・・・。
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール
ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ
ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュプ
2019年製作作品
お勧め度 85点
怪獣映画のVS物の製作がある中で紛らわしいタイトルですが、
本作は実話ベースの作品です。
ジェームズ・マンゴールドのテンポのいい演出で、
長尺の作品ながら全く飽きさせない。
どんなジャンルでも良作の絶対条件だと思います。
フォード社メインで描く訳ですが、
ツマらん妨害工作をする親族役員が居たり、
社長はやっぱり傲慢だったりと決して奇麗には描かれない。
むしろ、フェラーリの方が粋な扱いでした。
マット演じるキャロルとクリスチャン演じるケンとの関係もいい。
また、クリスチャンは彼の生前フィルムでも参考にしたのか、
癖があるなり切り演技が最高です。
2時間半近い作品ですが観る価値があります。