ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

※アンクルサムの 征服、

及び大虐殺の夢  

the Jingo Newspapers (1895)

 

 

 

 

1898年の、これは 昔話です。

 

 

ウィリアム・ランドルフ・ハースト(1863~1951):

アメリカの新聞発行人で 当時、

新聞王と 呼ばれていました。

 

 

 

ハーストは 1895年、

ニューヨーク・モーニング・

ジャーナル紙を買収し、

 

その時に 起こった 

ジョーゼフ・ピューリツァーの 

ニューヨーク・ワールド紙との

販売競争に 行き詰っていた

そうです。


 1897年1月、ハーストは 

スペイン人が行う

キューバ人への残虐行為を 

調べる為に、キューバへ

特派員を 派遣します。 

 

派遣されたのは 

有名な画家でもある

フレデリック・レミントンで  

ハバナからハーストへ 

電報を送ります。

 

 

 

The Lookout, 1887 Frederic Remington

 

 

「キューバに問題はありません。

キューバは 平和でした。」

 

「私は そっちへ帰りたいのだが…」

 

 

 

 

しかし ハーストは 

こう言いました。

 

 

「レミントン君、君は 

そこから写真を 用意してくれ、 」

 

「私は 戦争を 用意するから。」

 

 

 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

 

翌月になると ハーストは 

ニューヨークジャーナル
トップページに 

スクープを 掲載します。

 

 

タイトルは 

「星条旗は 女性を 守るのか?」

 

新聞には この絵が 掲載され、

アメリカの蒸気船で 女性が

スペイン警察に 裸にされ、

検査をされるという記事。

 

しかしその ような事実は 

全く ありません。

 

ハーストの 仕掛けた 

でっち上げの物語でした。

 

 

スペイン人を 悪魔化し、

アメリカ国民に

憎悪を植えつける記事を

度々掲載します。

 

 

 

翌年1898年2月15日、

ハバナ港に 停泊している 

アメリカの戦艦USSメイン号に

謎の爆発※2 が起こり、

乗組員 266名が死亡、

メイン号は 海に沈みます。

 

 

1898年に 撮影されたメイン号の残骸。

 

この事件後、ハーストの

新聞発行部数は 

100万部を 突破します。

 

発行部数を伸ばすために 

創られた捏造記事での 

国民コントロールや 

この事件が開戦の口実となり、

 

そして 1898年4月21日 

アメリカは スペインとの

戦争を 宣言します。
 

 

 

 

 

 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

 

 

 

阿部首相がイランへ訪問中、 

日本人も巻き込むという、

 

…このタイミング。

 

正に ハリウッド!!を 

感じるが…。

 

 

 

日本経済新聞  米、タンカー攻撃「イランに責任」 イランは関与否定 国連安保理、事件を非難

 

 

 

 

 

※ アンクルサム: アメリカを 擬人化したもの。  

 

 

※2 機雷説、米工作員による

爆破説と 船の燃料からの

発火説などあるが、 

しかし、今と なっては 

 

すべては 闇の中・・。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村