改訂版、妊娠の心得11か条
妊娠のリスク知ってほしい―現役産婦人科医が11か条の心得
相次ぐ妊婦の救急医療機関への受け入れ困難の問題を受け、川崎医科大附属病院(岡山県倉敷市)産婦人科医..........≪続きを読む≫
すばらしいですね。
産婦人科医らしいご意見です。
ただちょっと硬すぎるようなので、リスクの周知には賛成した上で、改訂してみました。
【妊娠の心得11か条】
1.セックスをしたら妊娠します。
この世に100パーセント避妊する方法は、セックスをしない以外にありません。(ピルですら100%ではありません。でも、もちろん避妊することは望まぬ妊娠を大幅に減らすことが出来るので、妊娠したくない人は必ず避妊しましょう!!)
日頃セックスをしているなら、常に妊娠の可能性を考えましょう。
そして、子供が欲しいと思っているなら、赤ちゃんの神経系の病気(二分脊椎など)を防ぐために葉酸のサプリメントを飲みましょう。(1日0.4mg)
改訂1.セックスをして妊娠できたらいいですね。
大前提として、セックスも妊娠も素晴らしいことです。これなくしては私達は誰もこの世にいないのですから。
妊娠を恐れることにしろ、キリスト教的な罪悪感にしろ、逆にセックスや妊娠を矮小化していないでしょうか?
古来、日本人はもっとおおらかに性を楽しみ、社会全体で子どもを育ててきたのです。
気持ちよくセックスしましょう。
注意することがあるとすれば、妊娠よりも感染です。妊娠もセックスも、総数は減っているようです。逆に増えているのは、クラミジア感染やHPV感染からくる子宮癌から妊娠できなくなる人です。
ピルでは感染は防げません。避妊ではなく、感染を防ぐために、自分と自分の愛する人と、将来の子どもを守るために、気持ちよければいいセックスの時は、コンドームを使いましょう。特に風俗要注意!
(ちなみに、葉酸は、大豆に豊富に含まれています。ご飯と味噌汁と納豆を毎日食べよう。お酒はダメでも、枝豆を食べよう。うにやブロッコリーにも豊富ですよ)
2.「この男の子供を産むためなら死んでもいい!」と思うような男の子供しか妊娠してはいけません。
妊娠出産は何が起こるかわかりません。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、妊娠糖尿病など、妊娠にまつわる病気になるかもしれません。また、お産も体にとっては大きな負担となります。
毎年、約60人の妊婦が出産で死亡しています。あなたが生きて出産を終える保証はどこにもありません。
妊娠をするにはそれなりの覚悟が必要ですよ!
(妊娠はよく考えて、覚悟を持って! というたとえであって、シングルマザーなどの選択を否定するものではありません。)
改訂2.どんな男の子どもだろうと、大切なあなたの大切な子どもです。
誰も死ぬ覚悟なんかしてセックスも妊娠も出産もしないでしょう。実は、女性の体には、受け入れる精子を選択する仕組みがあります。多様な男の精子が入ってくるのが前提だからこそ、女性はそう進化しました。あなたが妊娠した子どもの精子を選んだのは、あなたの体なのです。
どんな不安もリスクも、見つめても消えはしません。むしろ見つめるほどに増幅し、なにもできなくなります。人生の素晴らしさは、リスクとは別のところにあるはずです。
また、妊娠中毒症、妊娠糖尿病には、砂糖の摂取過多と運動不足が深く関わっています。
3.妊娠しただけでは喜ばない。安易に他人に言わない。
妊娠が非常に初期に診断されるようになってから、妊娠初期の流産が15%以上と非常に多いことが分かりました。
最低でも妊娠4ヶ月に入るまでは手放しで喜んではいけません。職場で仕事を軽くしてもらいたいと上司にお願いするなど、重要な時だけ人に言いましょう。
出来ることは赤ちゃんを信じてあげることだけ。
また、運悪く15%に入っても、あなたのせいじゃありません。不必要に自分を責めないでくださいね。
改訂3.妊娠したら喜ぼう。
ちょっと科学的ではないかもしれませんが、胎内記憶というものの研究によると、赤ちゃんは、たくさんの魂の中から、お母さんを選んで下りてくるそうです。それは長い順番待ちで、体を持てる魂はほんの少しなんだそうです。だから、たとえ流産しても、短い命に終わっても、その子はとても感謝して、天に帰っていくそうです。
もし、おなかの赤ちゃんにそんな気持ちがあるとしたら、「ようこそ」って、まず喜んで迎えてあげたいですね。
4.神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです。
この世に完全に正常な人間なんていません。重いものから軽いものまでいろんな障害を持って生まれてくる赤ちゃんもたくさんいます。
妊娠中に診断できる異常はごく一部。中には幼児になってから分かる異常もあります。
誰しも自分の赤ちゃんが正常だという保証のもと、出産することなんて出来ません。
親になるということは、どんな赤ちゃんが生まれても自分の子供として受け入れることです。
改訂4.神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです。
改訂ありません。そもそも、異常、正常なんて、医者や周りが勝手に決めるだけです。その子はただ、生きてるだけ。
5.産む、産まないは自分たち夫婦で決めましょう。
とはいえ、妊娠中に赤ちゃんの異常や、もしかしたら異常があるかもしれないというサインがあると主治医に告げられるかもしれません。
それが中期(妊娠21週まで)であれば、望んだ妊娠であっても異常の程度によっては中絶という選択肢が出て来る場合もありますが、あくまでも夫婦二人でよく話し合って決めましょう。価値観や考え方は人それぞれ。大事なことは責任を持って自分たちで決めましょう。(大事なことを責任を持って決められる大人になってから妊娠しましょう。)
また、このことについては妊娠前から二人で話し合っておくべきです。
改訂5.産む、産まないは自分たち夫婦で決めましょう。
改訂ありません。 残念ながら、男は出産できません。意見が分かれたら、それは女が決める実力を持ちます。つけくわえるなら、自分の周りでもニュースでも実例であふれているとおり、年を食ったからといって責任を持って決められるようになんかなりません。人間は生まれたときから一人の人間です。
未成年でも立派な親はたくさんいます。
あなたが妊娠したなら、それがふさわしい時。
6.かかりつけ医をもちましょう。
当然ですが、ちゃんと妊婦健診を受けましょう。
きちんと初期に超音波で予定日を決めること、HIV、B型肝炎、血液型、梅毒などの初期検査を受けることは、妊娠中に管理方針を決めるのに後々重要であったり、あなたの赤ちゃんを守ったりするために必要です。また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の早期発見には欠かせません。
もしあなたにお金がなくても、自治体が発行する母子手帳には最低限の妊婦健診を受けるためのチケットがついていますし、分娩費用も援助してくれる制度があります。
また、産科医不足からお産を出来る場所が限られています。妊娠が分かったら、病院などに早めに問い合わせてお産をする場所を確保しましょう。里帰りしようなどと思っていても、受け入れてくれる場所がないかもしれません。
改訂6.ほとんどのお産に医者は無用です。
当然ですが、ほんの数世代前まで、お産は自宅で行うのが当たり前でした。今でも、医者の世話にならずに素敵に産んでいる人は、実は少なくありません。
産科医療はすでに崩壊しています。皆がお産を医者の世話になろうとすることは、望んだとしても、今後ますます不可能になるでしょう。助産院など、他の道も知っておくとよいでしょう。
7.赤ちゃんは全ての運命をあなたに預けていることを忘れないで。
赤ちゃんは栄養や酸素など、生きて成長するために必要なものを全てあなたに依存しています。お母さんが煙草やお酒など赤ちゃんにとって毒となるものを摂取すると、胎盤を通して赤ちゃんに移行します。
体型を気にして、妊娠中にダイエットをするなどはもってのほか。(妊娠前に標準的な体重だった人は9~12キロ体重を増やさなくてはいけません。)
煙草が我慢できないような人は、お母さんになる資格はありません。
また、「出産したら遊べなくなるから」と旅行をするのもいいですが、何かあっても後悔しない程度に。旅先で何かあってもすぐに診てくれるところがあるかは最低確認を。
おなかの赤ちゃんのために時には自己犠牲を払うことも覚悟の上、妊娠しましょう。
改訂7.赤ちゃんは全ての運命をあなたに預けていることを忘れないで。
改訂ありません。一般的ではありませんが、禁煙、砂糖をやめることと、運動することで、習慣性流産、切迫早産、妊娠中毒症などの多くが防げることを、経験ある複数の産科医・助産師が言っています。
医療は発達しているはずなのに、なぜそれらの異常が近年増えているのか?病院には答えはありません。
8.赤ちゃんが完全に元気であるか分かる方法はありません。
胎児心拍のモニターや超音波など、赤ちゃんが元気であるか評価する検査はありますが、どれも完全ではありません。
予定日を目前にお腹の中で突然死をしてしまう赤ちゃんもいます。もし動きが少ないと思ったら病院へ。
無事に産まれるまでお母さんも赤ちゃんも安心できないのが妊娠なのです。毎年5000人以上の赤ちゃんがお産の間際や生まれてすぐに死亡しています。
また、脳性麻痺になる赤ちゃんがいますが、その90%は分娩前にすでに原因があり、分娩を機に脳性麻痺になる赤ちゃんはわずか10%であることも知っておきましょう。
改訂8.赤ちゃんをよく感じて、赤ちゃんと対話しましょう。
完全に元気かなんて、考えるだけで不安になります。
とにかく、今、赤ちゃんと一つになっていられる時間を楽しみましょう。
9.出産は出来うる限り安全な場所でしましょう。
妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、出産の時に赤ちゃんやお母さんが急変することは誰にでもありえます。
専門家が考える安全な場所とは、緊急時に、高次の医療機関(産科医と新生児医と麻酔医が揃っていて、帝王切開や未熟児医療ができる体制)か、そこへすぐ搬送できるくらいの近さの産院です。
部屋がきれいだから、ご飯がおいしいから、好きな姿勢で産めるから、上の子を立ち会わせたいから・・
そんな理由で緊急時の安全性が劣る産院を選ぶのはおすすめしません。
もちろん、納得の上でなら構いませんけれども。
お産をなめてはいけませんよ。
(残念ながら現在産科医不足のため、妊婦さん全員が安全性の高い病院を選ぶとパンクしてしまいます。だから、リスクの低い妊婦さんには高次の医療機関ではなく開業の産婦人科を選んでもらわないといけない場合も多いです。でも、最低でも産婦人科医立会いの下でお産しましょう。)
改訂9.出産は出来うる限り自然な場所でしましょう。
人間は、死亡率100%です。誰でも、いつでも、命の終わりを迎えることがあります。安全なところなんてありませんし、必要もないのです。病院なら安全、もっと安全に、もっと安全に、そんな不安志向が、自分の首を絞めていることに、いい加減、産科医も妊婦も家族も気づくべきです。100%受け入れられも助けられもしないのですから。
アメリカの死因の第3位は、医療による死亡で、年間22万5000人が死亡しているという論文が、2000年のJAMAという雑誌に載りました。その多くは、間違いではない薬の副作用死、不必要な手術による死などでした。
医療の不幸は、ミスよりも期待と需要の過剰にあります。患者にも、医者にも不幸です。原因は、医療が儲けなくてはやっていけない経営を強いられていることです。消防署が火事を消して儲からないとつぶれたらどうですか?消防隊員が火事で人が死ぬと賠償請求されたり、逮捕されたらどうですか?
病院は、重大な病気にかかったときだけいけばいいのです。
10.下から産んでも、お腹から産んでも、あなたはお母さん。
人によっては骨盤位(逆子)などの理由ではじめから帝王切開をしないといけない人もいます。また、陣痛が来て頑張っても、下から産まれなくて帝王切開をしないといけない人もいます。
どんな出産になっても、あなたが身を削って赤ちゃんを産んだことには変わりありません。
帝王切開で産むと子供の性格が悪くなるとか、親子の愛情が無くなるとかいう悪意に満ちた色々な妄説に惑わされないで。
あなたと赤ちゃんにとって一番安全な方法でお産をしましょう。
改訂10.下から産んでも、お腹から産んでも、あなたはお母さん。
改訂ありませんが、無用な処置がお母さんをお母さんにさせなくしている可能性は、否定できません。
子どもが生まれたら、まず体重を量るより、抱っこしてお乳を含ませることが母子関係構築に重要なことは証明されています。
新生児死亡率は下がりましたが、もっと生まなくなったために、日本人は減っています。4万人の子どもが、虐待などにより親と暮らせなくなっています。
それを産婦人科医のせいにするわけではありませんが、リスクを避ける、といいながら行われるいろいろな処置、また処置すればするほど発生する儲け、その構造が、死産よりも恐いことを起こしているのかもしれません。
11.妊娠・出産は一つとして同じものはありません。
妊娠・出産を経験すると、自分が何でも知ってる気になってしまう人がいます。年配のご婦人で「私のときはこうだったわよ」のように先輩面をする人もよくいますよね・・
でも、一つとして同じ妊娠・出産はありません。
同じ人が次にまた妊娠しても、同じようになるとは限りません。
自分の経験を別の人や別の妊娠にあてはめないようにしましょう
改訂11.妊娠・出産・子育ては、多くの人と共有した方が楽しいかも。
核家族、少子化の今、相談できる人が少なくなっています。妊婦さん同士、産婦さん同士、お母さん同士のつながりは、とても大切です。ストレスにもなるかもしれませんが、いろんな志向の人がいますから、気が合う人とだけ付き合って、相談しましょう。比較して不安がるのではなく、喜びを共にする仲間を見つけましょう。孤独は一番のストレスです。女性同士のおしゃべりは、女性にとって欠かせないストレス解消法です。女性ではない夫には、ちょっと無理かも。素敵な女性同士の繋がりは、お母さんにも子どもにもプラスになるでしょう。
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