ずっと昔(たぶん中学生のころ?)
山崎豊子の「大地の子」を読んだ。
当時は歴史も全然知らんかったし、
(今も胸張って知ってるとは言えないけど当時よりはまし)
あんまり理解できてない部分がたくさんあったと思う。
ただわかっていないながらも全部読んで、
あたしがいちばん腑に落ちなかったのが
最後の場面。
(ストーリーについて言及してるので知りたくない人は読まないでください)
(ちなみにぜひもう一回読みたい本です。おすすめ)
あたしが松本の立場なら絶対日本に行くって思ったの。
(ざっくり説明すると、
残留孤児の松本勝男が、中国で波乱万丈の人生を送ってた
そしたらお父さんと再開して、お父さんに日本に帰って一緒に暮らそうと
言われるの。松本は苦悩の末その申し入れは断ることにしたという話)
中国にいて、苦労して、
しかもそれは自分の力じゃどうしようもないような
理不尽なことばっかりで、
どう考えても正当に評価されてなくて、
そこで生きてることが不幸の源だと思う。
そこから逃れて日本で本当の家族と暮らせるなんて
願ったりかなったりやんか!
と思ったの。
でも今は、あのラストのことばはいいなあと
そして松本の気持ちもじゅうぶんに理解できるようになった
そしてすごいと思った。
自分にとって大事なものってなにか
気づけることが
あたしは日本に生まれて日本に育って
はたから見ればうまくいってるようやろうけど
なんとなく自分ではしっくりきてなかったことがたくさんあった
やけど、それでもやっぱりこうして
外で暮らすと
あたしは日本人で
あの土地にあたしの生きてきたすべてがあるんだなあと
思うようになった。