yukoのブログ

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5歳くらいまで、あたしは今実家がある場所から
徒歩15分くらいかかる場所の
今の家よりひとまわり小さい家に住んでたの。
そしてその近くには坂があった。
ちょっとだけ大きかった。
(たぶん今見たら大した大きさじゃないんやろうけど
当時はあたしの中で関所やった。)
その坂の下におしゃべりずきのおばちゃんが住んでて、
道を挟んでその隣があたしの家やった

坂を超えてまがったところに駄菓子屋さんがあって
よくお菓子を買いにいってた。
(でもこれはあたしにとっては別に胸踊る思い出ではない。
あたしは駄菓子屋さんが嫌いやった。
薄暗くてほこりっぽくて未亡人みたいな人が
黄色っぽく変色したレジでお会計する
それが好きじゃなかった。
だからたまにスーパーで買い物するのが嬉しかった
小さいときからあたしは
なんで同い年くらいの子供はみんな喜んで
駄菓子屋さんに行くのかよくわからんかった。
ただよくおばあちゃんによく連れて行かれてた。
だいたいいつもスーパーで売ってるようなお菓子買ってもらって
これあの駄菓子屋さんじゃなくてスーパーで買ったのだったら
いいのになあって思ってた)

ある日の夕方その日もおばあちゃんに
いつもの駄菓子屋さんに連れていってもらってた
あたしはコマ付き(=補助輪付)の自転車で、
おばあちゃんはその隣を歩いてた。
当時のあたしの自転車はあたしの人生の中で
5本の指に入るほど気に入ってた代物
(その自転車の他は、
小学校入学の時に買ってもらったワンピース(ただし一回しか着た覚えがない)
ランドセル(ピンクで真ん中にボタンのあるもの当時は珍しかった)
今使ってるPC
など
これ考え始めたらおもしろいからこんどしっかり考えよ)
車体は赤、
子供仕様のプラスチックの車輪で色が黄色やった
ロゴが確か緑かな
こう書くとめっちゃ派手っぽいけど
否定はしないけど
色調が安っぽくなくてかわいかった
レゴみたいな色

坂登って、駄菓子屋さん行って、
お菓子買ってもらって、
ちょっとだけ自転車で走って、
坂までつきました。
坂では自転車から降りて
自転車おして歩きなさいって
いつものごとく言われた。
自転車で坂道を下るのは
危ないし怖いしで反発する気は
さらさらなかった。

でも坂の途中ですごい疲れた。
その日は夏と秋の間でいい天気の夕方で
蚊に刺されて夕日が背中を押してて
お風呂に入ったら水が茶色くなるんじゃないかってくらい
汗ばんでほこりっぽかった
(工場の近くに住んでたから実際あのへんは
空気汚かったと思う)

なんかすっごいだるくなった。
だから坂の真ん中で自転車から手をはなした。
坂の下に向かって押した。
補助輪付きやったから
倒れることなく進んでいった

坂の下の家の前ではいつものように
あのおしゃべりなおばちゃんが
近所のおばちゃんと立ち話してる

あたしの隣でおばあちゃんは
あぶないあぶない!!
って叫びながら自転車を追いかけてる


坂の下にいたおばちゃんはそれに気づいて
びっくりした顔して構えてる

あたしはなんでこんなことしたんだろって思った
でも暑かった
汗でべとべとしてサンダルと素足の間が
ほこりっぽかった

おばあちゃんはほんとうに必死な顔してた

転がっていった自転車をおばちゃんは上手くキャッチした
変なかっこやった
左手と右足の膝であたしの自転車の前輪をはさんでた

受け止める瞬間のにおばちゃんが
わーだかぎゃーだか叫んだ

それを聞いて
おばちゃんけがしてたらどうしよう、、、
って思って突然ものすごく不安になった

なんでこうなることが予想できなかったんやろって思った
なんで自転車投げたんやろう
あたしは自転車投げたあとにどうなってほしかったんやろう
そう思ってすっごく怖くなった

あたしとおばあちゃんはおばちゃんに駆け寄った
あんまり覚えてないけど多分謝った
おばちゃんは笑ってた
おばあちゃんにも大して怒られへんかった
とにかくみんなびっくりしてて
大事に至らなかったから笑ってた。



たぶん太陽のせいだったんだろうなって思う体験談。