可愛いアレク、おまえは
わたしだけのものだーーーーー



久しぶりのいとうさんです!
このシリーズは「たとえこの恋が罪であっても 」に始まっているんですが、
たとえこの恋が罪であっても 」を読んだ時は
涙腺崩壊で涙、涙でしたよーーー!!!
そして、
たとえ禁じられた恋であっても 」「たとえ背徳の罠に堕ちても
と続いて、シリーズ新作の今作となりました。

シリーズの最初は英国全寮制のパブリックスクースが舞台で
そこに入学した日系人の瑞樹がめっちゃいじめられて・・・っていう
涙なしでは読めない作品だったんだけど、
そのいじめの首謀者というか、
瑞樹が来るまではいじめられていた少年が
瑞樹が来たことでいじめる側に回るんですよね。
すったもんだあって、そのいじめていた少年は瑞樹と仲直りをするんだけど、
今回はそのいじめっ子少年アレクが主人公です!
私もだいぶ前だけど、シリーズ前作のレビューでアレクの話も書けそうとか
偉そうに言っておりましたなww


いとう 由貴著「たとえ偽りの運命であっても」
たとえ偽りの運命であっても (SHY文庫22)/大洋図書
¥669 Amazon.co.jp
痩せっぽっちで苛められっ子のアレクは、夏期休暇のため生まれ育った家へ帰省する。それはアレクにとって憂鬱な日々の始まりだった。優秀な兄たちと違い、出来損ないのアレクは家族からも、使用人からも疎まれていた。そんなアレクの心の支えは、従兄弟のレナードだ。いつでもアレクを理解し、優しくしてくれるレナードがアレクは大好きだった。レナードもまたアレクをなによりも大事に想ってくれる。レナードが与えてくれる愛をアレクは盲目的に受け入れるが・・・人気シリーズ最新作、「たとえこの恋が罪であっても」「たとえ禁じられた恋であっても」「たとえ背徳の罠に堕ちても」に続くシリーズ第4弾書下ろしでついに登場!


実はこの話はSHYノベルズのサイトで既に読んでいました。
今回はそのサイトにアップされていた話に加筆修正されたものとなります。

シリーズ3作は学校が舞台だったけど、
今回は夏休み中の話なので、帰省している時に起こった話になるのよね。

正直、最初はすごい泣いたシリーズだったので、
その泣きの部分は受け継いで欲しいところではあったんだけど、
そうなるとやはりマンネリになるのかな。

アレクは瑞樹がパブリックスクールに来る前は皆からいじめられていたのだ。
勉強もできない、容姿もぱっとしない、スポーツも出来ない、
人格者とも到底言えない・・・
良いのは家柄だけという。
まあ、ダメダメな部分の方が多くて、しかも彼の兄達は皆優秀で
それがアレクのコンプレックスに拍車をかけていたのね。
だから自分より格下と思われた瑞樹がきたとき、ここぞとばかりにいじめていたので、
性格も、良いとは決して言えない子だったのよね~。

でも瑞樹がとっても良い子だったので、それにつられて
アレクも徐々に心を開いていって本来のアレクの良さを出すようになってはきたんだけど。。。


そんなアレクが今回の主人公。
アレクは優秀な兄たちと自分の出来の悪さに失望している両親に会うのが
すごくすごーーーく憂鬱で、
夏休みは帰省しなきゃならないんだけど、帰りたくないって思っているのだ。
でも、一つだけ帰省して良いことがある。
それは従兄のレナードに会えることだ。
レナードはみそっかすのアレクを唯一可愛がってくれる人。
だからアレクはレナードのことが大好きなんだよね。

レナードは幼い頃に両親を亡くしてアレクの家で育ってきた。
だからアレクはレナードのことを本当の兄以上に慕っていたわけだ。

今回の帰省も例によって両親からの失望に始まって早速落ち込むアレク。
だからアレクはすぐに隣の屋敷に居を構えるレナードのところへ跳んで行って
その辛さを癒してもらうのだ。

レナードもアレクにはとことん甘い。

容姿だって決して良いわけではないアレクを可愛い可愛いと言って
甘やかしてくれるレナード。

見かけも内容も上質なレナードに可愛がってもらえてアレクは喜ぶのよね。
だって実の両親だって自分を遠ざけ、
それを見ている屋敷の召使いたちもアレクを小馬鹿にしている。
レナードだけは別なのだ。


アレクは本当は両親に瑞樹という友達が出来たということを報告したかったのに、
両親から先に瑞樹と友達だなんてとんでもない、と言われてしまった。
レナードは瑞樹という友達ができたことを喜んでくれたけれども、
何か含みがあるような感じをもたせている。

家でどんどん孤立していくと、必ず逃げ込むのはレナードのところだ。
そうしているうちにレナードのアレクを抱きしめる手が別の意味を帯びてきて・・・

家族は誰もアレクの味方をしてくれない。
瑞樹だって友達だって言ってくれるけれど、もしかしたら表面だけかも知れない。
そう思うとアレクにはもうレナードしかいない。
だからレナードから求められると断ることができないし、
もとよりアレクにはレナードを拒めることなんてできやしない。
ずぶずぶとアレクはレナードとの蜜月に酔っていく・・・。



そうなのです。
この話はレナードが産まれた時から目をつけていたアレクを
身も心も自分のものにしてしまおうと、
十数年がかりで仕上げて来たシナリオなんですねー!!!

レナードは陰でずっと
アレクの両親をアレクから遠ざけるようにしてきた。
そしてアレク自身にもアレクをわかってやれるのは自分だけなのだ、と
洗脳してきたのよね。

お金持ちで容姿のいい人の考えることってわからないわーww

でもこれってヤンデレってやつよね。
好きな相手には自分以外の人間をシャットアウトさせて
自分だけに依存させていくようにさせる・・・。

アレクがレナードの企みに気付いたところで、
もうすっかりレナードの虜ですから、
離れることはないだろうけどね。

結構Hシーンは濃厚かな~。



H度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月




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