いつかまた
あんたと見えるその日まで‥‥
その日が来ることを願い
この退屈な日常を
あんたが守り 残した者と共に
生きていくとしようーーー



最終回は雑誌で読んでいたんだけど
コミックス描き下ろし部分が本当に最終話となります。
雑誌での最終回には加筆もあって
よりぐっとくる作りになってます。

はぁ~、、、
本当に終わっちゃったね。。。。
としみじみです。

結局読み終わると
この話はいろんなキャラが登場し、たくさんのカポーがいたけれど
力一と和記の長い、長い物語だったんだな、、、、と感じます。
(そうか主人公は和記だったんだな、と最後の最後でわかりましたww)
これを機会に1巻から読み返してますが
そこここに伏線ともとれるセリフやエピソードがちりばめられているんですよね。

だから志水先生は最初からこの話の終着点をきちんと考えて
練り込んだ話だったんだとわかります。
ただただいろんなカポーを出したんではなく、
この最後にくるための全ては布石だったんだと。


これまでのレビュー
  やじるし
是ーZEー10ファンブック


志水 ゆき著コミック「是-ZE-11巻」
是-ZE- (11) (ディアプラス・コミックス)/志水 ゆき
¥600
Amazon.co.jp

自らが惚れ込んだ男・力一(りきいち)と、彼に懐いてゆく紙様(かみさま)・真鉄(まがね)。 真鉄を抱きながらも脳裏に浮かぶふたりの姿に、和記(わき)の胸は疼く。 そんなとき、滝に流れ着いた傷を負った兄弟が、和記の愛する桃源郷に変化をもたらす……。和記の叫ぶ願いとは!? 超人気シリーズ『是-ZE-』いよいよ完結!!

キャラクター勢揃いの描き下ろし番外篇も収録!!




力一、いい男でしたね!
本当に太陽のように明るく強い力を持ち家族を仲間を愛し慈悲深い。
まさに一国の主という器にふさわしい。(実際は一国ではなく一族の当主ですけど)

三人の紙様を持つ三刀家当主力一。
彼と和記のなれそめや人形師誕生の秘話が描かれた10巻に続いて
現在の当主である彰伊や琴葉の出生の秘密などもわかります。

1巻目から彰伊に結構厳しくあたっていた三刀家当主代行の貴光も出てくるけれど
そういうことだったのか!!
という新事実。
だってさ、女性の言霊師は子供を生むとその力をすべて子供に受け継がれてしまうので
能力がなくなってしまう、、、ということは
第一子しか能力がないってことなのかな?って思うと(父親が言霊師の場合は違うんでしょうけどね)
彰伊と琴葉の兄弟というのはおかしいってことになっちゃうよね。

千乃と宇多がそれぞれ助けた男がそれぞれの伴侶となり
彰伊の両親、琴葉の両親となるわけで。。。

この彰伊の父親、、、つまりは宇多が選んだ男・穂積ってのが
どうしようもなくろくでなしでさ~!!むかっ
深窓のお嬢ほど悪い男に惹かれちゃう典型だよね。
ほんっっっっっっとどっっこにもいいところがなかった男。
顔だけが取り柄か!?
でも宇多に対する愛情は本物だった。
だからこそ力一は一緒に行かせたんだろうけど。。。。
でもこれが悲劇への引きがねにもなってしまうのだ。。。

宇多の最期は何度読んでも切なく辛い。
力一と宇多の絆の強さがあるだけに余計に辛く感じてしまう。

穂積も憐れな人だとは思うけれど(そこが多分宇多が惹かれた理由でもあったんだろう)
彰伊をあんなことに使ったことに対しては決して許されることではない。

宇多が残した彰伊を自分の身をもって助けた力一。
和記と同じく不死身と思われていた男の最期もまたあっぱれ。

そして彰伊、力一を助けるために飛び出した真鉄もまた
白紙に戻ってしまう。

和記にとってこの世で何よりも大事だった力一と真鉄をいっぺんに失い
和記もまたきっとここで一度は死んだのだと思う(心がね)。
だけれども力一の最後の言霊が紙様たちだけじゃなく、和記をもずっと縛り続け
この現世に留まらせているのだ。


さて、私のお気に入り紙様である真鉄。(ケモミミだからwww)
そーいやさ、10巻で和記が真鉄に何かを言おうとして
呑み込んだ言葉が2つあるってあったけど
結局それはでてこないんだよね。。。。。

気になる!!
何だったのか!?


真鉄は最後再生するけれど
これもまた氷見のようにまっさらなのか、阿沙利のように元のままなのか、
読者に委ねると志水先生が書かれていたように
(私としては元のままであって欲しいけれど狼の気配が消えているということで
全部が全部元のままってわけじゃないと思っているんだよね)
この言葉も推測したらいいのかしら。。。。。

多分、、、私の想像ですが、、、、
番になることに喜んで承諾していた真鉄だけど
和記の気持ち自体は真鉄を愛おしく思う気持ちと
「それでも紙様は最後は言霊師を選ぶのだろう?」という
その二つの気持ちを表わす言葉を言おうとしていたのだろうか?と。。。

どんなに丹精込めて作っても紙様は言霊師のもの。
真鉄への愛情ってのは一つではなくて家族愛であり恋人への愛情であり
あの狼だった時の慈しみでありいろんな愛情がてんこ盛りだったんだよね。
でも和記が本当に恋をしていたのは力一だったと。。。

なかなか和記も複雑な男です。

そこらへんのことはもっともっと描き込んで欲しかったな、、という
欲はあるwww
だって和記が是の主人公であるならば、
この力一への気持ちというのをもっと前面に出てくるところがあってもまたよかったのではないか、、と
思うわけですよ。


ただこの複雑な男心を持つ和記が動き出すまでを描くことがこの章のテーマだった、とあるけれど
決してこの章だけで和記が動き始めるきっかけとなったわけじゃないよね。
それは紙様である紺がパンピーである雷造を選んだということ、
白紙になって記憶を失っても絆は前以上に強く結ばれた氷見と玄間、
白紙になったのに以前と変わらぬまま再生された阿沙利。もちろんそこには彰伊への愛情があってのこと。
これらが和記を動かすきっかけになったとも思っている。

本当に力一の言ったとおりになったよね。

「俺につながる血の者がきっとあんたの願いを叶え続ける」

いやあ、この話、
1巻から読み返すと本当に奥が深いな、と改めて思います。


ああ、まだ語り足りない。
もっと真鉄の可愛さとか真鉄の萌え~なところとか
真鉄の健気さとか語りたい!www

(泣いてる宇多に何で泣いてる?って慌ててる真鉄はかわいかった)


描き下ろしのオールキャラ総出演はとても楽しかったです。
和記の話が切なかっただけに
暖かい雰囲気だったのが良かった。。。
それでも和記の寂寥感は多分ずっとつきまとうんだろなぁ。
それを考えるとやっぱり和記にとって力一と真鉄の存在とそのポジションは
違うんだろうね。

まさにBLを代表する作品の一つになりましたね!
志水先生お疲れさまでした。
次回作も楽しみです!
(まだ連載前なのにもう新作のコミックス発売が決まっているというww)

H度ドキドキ(珍しくH度低し!サービス隊:玄間&氷見、朝陽)
ストーリー度満月満月満月満月満月


8/31には是のFINALであるCDがでます!
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■CAST
吉原和記: 一条和矢、三刀力一: 小西克幸、真鉄: 下野 紘
阿沙利: 千葉進歩、近衛: 中井和哉、穂積: 谷山紀章、貴光: 前野智昭


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