清澗寺家シリーズも
いよいよこの上下巻をもって第1部完結となります!

え、、、、
第2部もあるってことですね。。。

この家がどうなっていくのか、、
行く末を見守るのか
それとも過去に遡るのか・・・

上巻は和貴と冬貴の話。

清澗寺家のイロモノ担当のこの二人なので
かなり内容が濃い・・・・
つーか、お腹いっぱいになる。

たまには国貴や道貴の話を読みたい、、と思ったら
それは下巻なんですね。


これまでのシリーズレビューはこちら。
  やじるし
この罪深き夜に
夜ごと蜜は滴りて
せつなさは夜の媚薬
罪の褥も濡れる夜
紅楼の夜に罪を咬む


和泉 桂著「終わりなき夜の果て(上)」
終わりなき夜の果て〈上〉 (リンクスロマンス)/和泉 桂
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禍々しくも淫 らな血統の清澗寺伯爵家—その次男・和貴は、深沢に支えられて業の深い一族を背負っていた。だが、深沢の義弟の出現で、恋人の過去と向き合う羽目になる。折しも父の冬貴が倒れ、血族を担う重圧に追い詰められた和貴は、深沢を愛するあまり彼から離れようと決意し…。雑誌掲載作に加え、初代伯爵・ 貴久の掌編、冬貴の伏見への深遠なる想いを描く書き下ろし作品も収録した、清澗寺家シリーズの第一部完結編・上巻。



正直、イロモノ担当の二人の話が一緒に載ると
濃密すぎて少々食傷気味になるんだけど
まーそれでもこの二人が清澗寺の清澗寺たるゆえんというか
清澗寺の血筋を色濃く残した最後の二人、、、といったところですもんね。

ええ、だって鞠子が今回冬貴の子供じゃないってわかったじゃないですか。
すると男の恋人をもつ三人の息子たちは
父冬貴とは違って結婚することなく終わってしまうだろう。
ま、和貴の乱行ぶりが過去子供をこさえなかったか、、、というと
それは疑問ですけどwww(本人も気をつけてはいたが果たして、、と言っていたように)
冬貴にもまだまだ外に作った子供がいそうだしね(実際その後始末は伏見がやっていたようだし)
だから直系は途絶えても、実はひっそりとこの血筋は脈々と受け継がれているんじゃないだろうか、、
と思うわけです。



今回、この話で特に何かが進展したわけじゃないけど
大陸での日本への抗日運動が盛んとなって
そこに住む道貴のことを気にかける和貴、、、という感じかな。
道貴は出てこないのかと思ったら
この話の最後にちらっと出てきましたね。
人でごったがえした上海の街で死んだと聞かされていた兄国貴を見つけ、、、
これは下巻にきっと話が続くんでしょうね。

日本では一人清澗寺家を切り盛りしようとする(実際は深沢がやっているが)和貴が
これまた同じことでぐるぐる悩んじゃうだよね。
鞠子との婚約を解消したが清澗寺家の養子となった深沢。
その手腕は広く買われており、深沢を是非娘婿に、、、と進言してくる輩もいる。

和貴はそこでまたいろんなことをぐーるぐる悩んじゃうだけど
そんな悩みなんて深沢には最初からお見通しなんだよね。結局ww
そしてオシオキされる。
いや、これはもしかしたらオシオキされたくてわざとぐるぐる悩んでいるんじゃないだろうか!?

でも今回は深沢の過去のこともわかるんですよ。
二人で行った能登半島で。。。。
深沢の手で終焉を望む和貴。
和貴の細首に手をかけゆっくりと、、、、、
深沢はあなたを一人にしない、後をすぐに追います、と言う。
その言葉で深沢を死なせたくない、だから生きたい、とそう願うのだ。

あの悲惨な家で生まれ自分のことを呪い続けていた和貴が初めて
生きたい、と願う瞬間。
ああ、長かったですねー。こちらも。。。。
深沢もこの人を相手に本当に大変ですが、実はかなり気が長くなきゃ和貴とは付きあっていられないよね。
二人の絆がより強固となったとも言える話ではありました。

ぐるぐる悩み続ける和貴とは対照的に
こちらはもうつきぬけている冬貴。
やはり格が違う!

Hなことしか頭にないのかと思ったら
案外と伏見のことをちゃんと好きなんだなって感じたよww
そのやり方もまあ、冬貴らしいっちゃーらしいんですけどね。

どんな場面でも自分の趣味と実益を兼ね備えるww
これが一番の強みでもあるんだけどさ。
やはり人間は食欲、性 欲、睡眠欲には勝てない生き物なのだよ。
その性 欲をコントロールし人を狂わせることができるのが冬貴。
冬貴の怖さをまざまざと見せつけられました。
伏見といい、深沢といい、この二人は相当神経が太くなきゃ
相手をしてらんないよねー!


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ(血の海で悠然と微笑む冬貴は恐ろしいくらいに美しい)
ストーリー度満月満月満月満月

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