花降楼シリーズの新刊が出たので
慌ててその前の巻を買って読みましたー。

本作はシリーズ第8弾ですね。

花降楼シリーズは
その名のごとく吉原遊廓を舞台にした
1巻完結のお話だけど
今回はシリーズ2巻目に続き、再度、
陰の主役とも言える綺蝶と蜻蛉の話。

二人はこのシリーズには必ず顔を出してますからねー。

表題作は色子時代の話を
後半の「愛しき夢の織りなす睦言」は
綺蝶が蜻蛉を身請け・・・というか強奪してからの話。


これまでのシリーズのレビューはこちら
    ↓
君も知らない邪恋の果てに
愛で痴れる夜の純情
夜の帳、儚き柔肌
婀娜めく華、手折られる罪
華園を遠く離れて
微笑の閨に侍る夜
白き褥の淫らな純愛


鈴木 あみ著「愛しき爪の綾なす濡れごと」
愛しき爪の綾なす濡れごと (白泉社花丸文庫)/鈴木 あみ
¥630
Amazon.co.jp

吉原にある男の遊廓・花降楼で人気の傾城・蜻蛉は、娼妓の身でありながら仕事で抱かれることに嫌悪感を抱いてしまい、ちっとも客の相手をしようとしなかった。見かねた遣り手の鷹村は、蜻蛉の出した条件に見合う『理想の客』として目下売り出し中の俳優・水梨慎哉を登楼させる。だが、初会の座敷には水梨だけで なく、お職争いのライバルである綺蝶とその上客の東院が一緒にいて…!?書き下ろしもたっぷり収めた大人気・花降楼シリーズ第八弾。



色子同士の恋愛が御法度。
でもその思いは止められない・・・・・
だからと言って素直に二人がその思いをぶつけあうことも
吐露することもできるわけじゃなく・・

もう、二人がこの後どうなるか、結果はわかっているので
(だってシリーズ第二弾でやっちゃったからね)
どんな話でひっぱるんだろう、と思ったけど
時系列でいくと
第二弾で禿時代と傾城時代をやっていて
これはちょうどその中間、
傾城になりたての頃の話。

蜻蛉って顔は綺麗なんだけど
ホント、テクなしなのでwwどうしてお職にまで
登りつめたのか不思議。

お客もことごとく振るしさー。

まあ、でもこれを読むと
その蜻蛉の複雑な胸中と
綺蝶に対する意地だけで
この仕事をしていた・・・というのがよくわかる(笑

私、このシリーズでは常々
色子なんだから相愛の相手以外のお客とのエチシーンも
是非書いて欲しい、、、と言っていたのだけど
今回も惜しいところまではいくんだけど
やっぱり綺蝶以外の相手とのエチはないのだよねー。

水梨とのHはちょっと読みたかったなー。

それだけやっぱり、読者の皆さんは
相愛の相手とじゃなきゃ読みたくない・・・と思っているのでしょうか。

だって、この蜻蛉がどんな風に乱れるのか読みたいじゃないかww

綺蝶はいつだって蜻蛉のピンチになると
助けてくれるんだけど、今回もまたお姫さまのピンチに現れる。
もう、ホント、性格がオトコらしいことこの上ないので
いつも綺蝶が色子でいることの方に私は違和感を覚えるんだよねww

水梨が蜻蛉を抱いた後なんて
その水梨を通じて蜻蛉を感じたくて水梨を誘っちゃうところなんか
普段飄々としている綺蝶の実はヤキモチ妬きで激しい一面を見るようだったよ。

もちろんニブチンなお姫様にはその意図なんて
わかるはずもないんだけどね~。

まー、この鈍さが蜻蛉のカワイイ所でもあるわけで。

どんな客が来ようと嫌としか思えない蜻蛉が
綺蝶にだけは素直に感じちゃうところはいいわ。

今回は今までに出てきていたちょっとしたエピソードの真相がわかって
そういうところも楽しかったかも。
裏木戸がなぜ壊れていたのか、、とかさww


後半の話は吉原から出ていった二人が
再び廓に戻ってきて正式に蜻蛉の別れの宴を開くというもの。

すっかり「男」になってしまった綺蝶。
いやー、素敵。
この方が綺蝶はお似合いだわー。

蜻蛉はいつまでたってもお姫様だけど
翌年には二人そろって大学へ行く事になっているようで・・・

綺蝶はいいとして
蜻蛉が俗世の学校に馴染めるのか心配(笑

是非とも今度はキャンパスに通う二人を読んでみたいわー。

H度ドキドキドキドキドキドキ

この巻のドラマCDは今月23日に発売予定!!
愛しき爪の綾なす濡れごと/アーティスト不明
BLのススメ

¥4,500 Amazon.co.jp(実際のジャケットとは異なります)

■CAST
蜻蛉:緑川光、綺蝶:平川大輔、鷹村:遠近孝一、水梨慎哉:杉山紀彰
東院:川原慶久、忍:岸尾だいすけ、桐香:下和田裕貴、幸多郎:坂巻学
新造:井口祐一、色子:小田久史、色子:宮坂俊蔵


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