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楽しいアンティーク時計収集日記(おもにクロノグラフ)

1940年代から1970年代の機械式時計を収集してきました。 
これまでに購入した時計のご紹介や、時計に関して思うこと、感じたことなど、とりとめなく書いていきます。アンティーク時計の魅力を、少しでもお伝えできればと思います。

久しぶりの更新になってしまいました。

時計は少しづつ買い続けていますが、いろいろバタバタしているうちにもう8月も半ばです。

ずっと欲しいと思っていて、なかなか買えなかった時計が買えたので早速写真を撮りました。

ユニバーサルジュネーブのエアロコンパックスというモデルです。 機能的には通常のクロノグラフですが、12時の位置の少ししたにメメントダイアルという時計のダイアルと同じものがついています。

このダイアルは時計の機械には連動していないので、単純に時間を覚えておくためのもののようです。



左側の竜頭でそのダイアルを動かします。 これだけの機能ですが、ダイアルが1つ多いのと竜頭が左側についていることで、デザイン的には抜群にかっこよくなっていると思います。

この時計は数があまりないようで、あっても非防水ケースで、私の欲しいスクリューバックケースはなかなかありませんでした。 また、あってもコンディションが今ひとつだったりで、買えませんでした。



今回やっと買えたので、オーバーホールをしてベルトも替えて楽しもうと思います。

先日ebayで落札して購入したHarvelのクロノグラフのオーバーホールとシースルーバックができあがってきました。


このHarvelというメーカーは無名ですが、バルジューのクロノグラフのムーブメントを使っています。 この時計のムーブメントはバルジュー71というキャリバーで、有名なバルジュー72よりもひと回り大きい機械です。 


現代の大きい時計ほど大きくはないですが、機械が大きいためこの時代の時計としてはかなり大きい部類に入ると思います。


この機械がいつも見られるようにシースルーバックを作製してもらいました。 大きい機械はレバー類などの部品も大きくがっしりしている印象です。 このムーブメントは私はとても好きですが、バルジュー72などよりはかなり少ないようで、あまり見かけません。


小さいムーブメントも細かくていいですが、大きいムーブメントはまたいいですね。 



この時計はダイアルも細かい目盛りや色合いもいいと思います。 この時代のデザインの特徴がよく分かって気に入っています。 古い時計だとダイアルの文字がかすれていたり、腐食があったりするものも多いですが、この時計のダイアルはいい状態です。 この時計は1950年代だと思われますので、60年以上前の時計がこの状態で残っているだけでも驚くべきことですね。




これがシースルーバックとムーブメントです。 機械にも錆や腐食はなくてとてもきれいな状態です。 この小さな部品が、きちんとそれぞれの働きをしているというのは感心します。


ベルトも新しいものを購入してつけたので、使い始めようと思います。




先日購入したミネルバの時計のベルトを替えました。


購入時についていたのが、オリジナルかもしれないぼろぼろの革ベルトだったので、時計屋さんに行って替えてもらいました。


幅が17mmと現代の時計ではあまりないくらい狭いので、なかなか売っているところもありません。 オリジナルのベルトを作っている時計屋さんでこのベルトを見つけました。





色はまたちょっと珍しいダークグリーンという色で、アンティーク時計にはなかなか似合うと思っています。


バックルはもともとついていた年代ものをそのままつけてもらいました。





肝心の時計のオーバーホールがまだですので、これからオーバーホールして使いたいと思います。



この本は、クロノス日本版という時計雑誌で連載されていた漫画を1冊の本にしています。


タイトルを見ると冗談のような内容を想像しますが、実際には高級時計のメーカーを訪ねたり、有名な時計誌とのインタビューなどがのっていたり、複雑時計の説明など興味深い内容です。


それもそのはず、クロノス主筆で他にも時計の専門誌などに記事を書かれている時計ジャーナリストの広田雅将さんが監修されています。


この方は、最近もLOW BEATに記事を書かれていて、かなり詳細な時計に関する歴史で読み応えがあったと記憶しています。


この続の前にも1冊出ていて、それも以前購入して読みましたが有名時計メーカーの人がでてくるのでとても面白く読めました。


アンティーク時計はあまり出てきませんが、スイスの時計メーカーの歴史や、クロノグラフの仕組みなどは一部出ていて参考になります。


書き下ろしでなく、連載していたものを本にしているからか、値段も552円と税というとても良心的な値段だと思います。


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こちらはクロノス日本版です。 現在は連載されている漫画は変わっているようです。


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ebayで落札したミネルバの時計です。


アンティーク時計コレクターの方はご存じだと思いますが、ミネルバは自社設計のムーブメントを使用していた数少ないメーカーの1つです。  そして最近まで創業者一族が経営していたようですが、今は他の資本の所有になっているようです。


ちょっと前まで、自社ムーブメントを使った新品の時計を販売していました。 この時計はその時計と同じムーブメントですが、年代はかなり古く1950年代くらいと思われます。




この時計は長い間使われていなかったようで、ベルトは当時の物がついていたようです。 時計のケースやダイアルはとてもきれいで使用感はあまりありません。 


ぜんまいを巻くとかなり固いので、オーバーホールをしてから使おうと思います。 ベルトも交換する必要がありますが、幅が現在の時計より狭いので選択の幅が狭くなりそうです。


この年代の時計は全般に現代の時計よりも小さいようです。 最近の大型のケースでない普通のケースよりも、さらにひとまわりは小さいくらいです。 ミネルバが最近まで出していた時計も、この時計と同じムーブメントを使っていても大きなケースを使っています。




スナップバックのケースのようにも見えますが、切り込みがケースバックの端にあり、スクリューバックになっています。





オーバーホールをしてベルトを交換して使えるようになったらまたのせたいと思います。