第12話 イタコは死者を取り込む
母親が、私に対して、そのような「霊を見えてしまうこと」を恐れたことは、
祖母の話がおおいに関係していると思います。
実は、祖母の母親がイタコをしている時、
その姿が恐ろしくて、恐ろしくて、大嫌い
だったというのです。
イタコは、死者を自分の身体に取り込んで、その死者からのメッセージを伝えることです。
祖母は、当時を振り返って、こう教えてくれました。
ある日、母親は、趣味で、井戸水を被って修行をはじめて、それから、イタコのようなことを、
近所の人達に趣味でしていて、
その姿は、まるで別人になって、本当に本当に怖かった
と・・・。
そして、終わった後は、ぐったりして、いつも、布団に寝ていた
そうです。
だから、そんな母親を見ると、なんだか、病気になってしまったかのように感じたり、
誰かが乗り移ってしまって、母親が母親ではなくなってしまった
かのように感じたりして、
それが嫌で、外に逃げ出していた
というのです。
そんな風に聞いていた私の母親が、自分の子供が霊を見えるようにならないように、
必死に教育しようとした気持ちは分かります・・・。