7月30日(木)
 
地下街を歩いていたら、子どもの声。
「お母さん、見て見て!8番出口だって!」

ああ、確かに。
何度もここを通っていたけど、気づかなかったな。
それにしても、幼稚園児か小学校低学年くらいの声だったけど、『8番出口』知ってるんだなあと感心。
結局映画、見そびれたなあ。
 
 
 
 
本日の読書:システム・クラッシュ マーサ・ウェルズ

 

カバー裏より

『暴走人型警備ユニットの”弊機”は、植民惑星での異星遺物汚染事件に巻き込まれるが、ARTこと探査船ぺリヘリオン号の協力もあり、窮地を脱する。だがこの惑星を狙う冷酷な企業は、いまだあきらめてはいなかった。しかも弊機は謎の障害に襲われ……ヒューゴー賞4冠&ネビュラ賞2冠&ロータス賞5冠&日本翻訳大賞受賞の大人気シリーズ、待望の第4弾!ローカス賞受賞作。』

『マーダーボット・ダイアリー』シリーズの4作目だが、時系列的には2作目の『ネットワーク・エフェクト』の直後のエピソード。
刊行の間があいているためか、冒頭に『ネットワーク・エフェクト』のあらすじが載っているのがありがたい。
これ、日本語版だけなのかな?

相変わらず愚痴とぼやきが止まらない”弊機”の語り口調に笑わされるし、ピンチに次ぐピンチ、これ以上悪くなりようがない状態からあっさりさらに悪くなっていく展開など、読んでいて楽しくってしょうがないのだが。
今回はちょっと、今までとは違う。

ずっと危険にさらされた状況で、弊機の集中力が時々切れる。
集中力だけではなく、身体がフリーズしたり、意識を失って倒れたり。
こんな警備ユニットはあり得ない。
ログも時々編集されているので、読み手としても何が起こっているのかわからずに不安。

なぜ弊機がこのような状態になったのかというと、どうも過去の戦いにおけるトラウマがフラッシュバックしているから、らしい。
もうね、弊機、人でいいよ。
トラウマがフラッシュバックするような機械なんてないでしょう。

暴走する企業倫理が人間の命や尊厳を上回り、選択の自由を奪って支配下に置こうとする動き。
流される映像の真偽など考えず無条件に信じ込み、簡単に流されていく大衆。ああ、現実ってなんてオロカで情けない。

”うれしくて、悲しくて、ほっとした気持ちの組みあわせ。積もり積もったなにかが解消した感じ。そう、カタルシスです。こういうのをカタルシスというのでしょう。”
いや、君もう、人間でいいから。