6月19日(金)

 

朗読してほしい人物は?

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誰が朗読してくださっても嬉しいですが、こちらから指名してよいというのなら、それはもう古川登志夫さん。
高校生の頃からずっと好き。
シリアスな声も、コミカルな声も、ホント好き。
 
朗読というか、お風呂で音読は長男が姫路に戻ってから復活しています。
彼がいると、音漏れがちょっと恥ずかしいのでね…。
 
しかし最近、中国文学や韓国文学を読むことが増え、嚙みまくりです。
日常的に触れることのない文言が、口から出ることの難しさを痛感しております。
これでロシア文学を読んだあかつきには、人名から先に進めないような気がします。
 
まだ子どもたちが小さくて、なかなか本を読めなかったときに、「いつ返してくださってもかまわないので、ゆっくり読んでくださいね」とインドの神話の本を貸してくれた後輩がいました。
が、インドの神さまの名前が難しゅうて難しゅうて。
 
貸してくれた本人についうっかり愚痴を言ったら、「わたしが思う最強の難しい名前ばっかりの本はこれです」と日本神話の本を貸してくれました。
確かに日本の神さまや古代天皇の本当の名前は、長いの長くないのって超長いのです。
確かに最強。
音読は認知症予防にもいいらしいので、引き続きお風呂で頑張ります。
 
 
 
 
本日の読書:図書館には人がいないほうがいい 内田樹

 

Amazonより

『コモンとしての書物をベースに新しい社会を作るために。司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社……書物文化の守り手に送る熱きエール。世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による韓国オリジナル企画の日本語版を刊行!2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、日韓ともにきびしい状況に置かれている図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、「書物の底知れぬ公共性について」(書き下ろし)、「本の未来について」、「書物は商品ではない」など、「読む」ことの意味や書物の本質と未来を語る第2部「書物と出版について」で構成。朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と、李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録』

この本は韓国で出版された本(講義録やブログや雑誌の記事等を収録)の、日本語訳版です。
テーマである書物文化についての文章を集めたものなので、何度も同じような文章が出てきて、多少飽きました。
内容については、賛同できるものとできないものがあり、読みながらそれについて考えるのもまた、楽しい読書ではありました。

賛同できないことは「図書館には人がいないほうがいい」ということ。
著者は、図書館は資本主義の文脈で考えるものではなく、ベストセラーをたくさん置いて利用者を増やすことが図書館の目的ではないと言います。
そこは私もそう思います。

でも、「誰もいない静かな部屋の、天井まで届くような大きな本棚の前で、現在の自分の無知を知り、この先の自分の伸びしろの小ささを感じるべき」と言うのは、ちょっと教養主義がすぎるかなあ、と思いました。

確かに近年、図書館を運営するのはコスパが悪いという自治体が増えているようですし、それに対する不安や不満もわかります。
利用者が多いのがいい図書館とは一概に言えないことも。(本屋に運営を任せた結果、貴重な郷土資料をごっそり廃棄された自治体もありますしね)

でもやっぱり、図書館には人がいたほうがいいと私は思っています。
何かと批判の的になっているようですが、退職して行き場のなくなった高齢者が朝からやってくるなんて、いいことじゃないですか。
家に籠って外に出ないより、病院にたむろするより、全然いい。

図書館は知識のアーカイブであるとともに、本と読者の仲介の場でもあります。
通俗小説を読むなら本屋で買え、と著者は言いますが、みんながみんな本代を存分に持ち合わせているわけではないですし、図書館の本棚の中に自分にとっての運命の本があることもあるでしょう。

それから電子図書について。
私は紙の本派ですが、電子図書を否定するつもりはありません。
著者のいう紙の本の利点は、あくまでも著者にとっての利点であって、誰もが感じるものではないと思います。
例えば、今小説のどの辺を読んでいるかが電子だと直感的にわからない、等。

私が紙派なのは、私にとって本を読んで楽しかった思い出が紙の本にしかないので、紙の本というだけでワクワクと期待値が上がるんですよ。
だから電子の方が読みやすくて、電子の方が期待値が上がる人は、電子の本を読めばいいと思います。
どちらかが上とか下ではなく、そういうものだと思っています。

「大量の本を持ち歩くのが大変」という人もいますが、私は旅行の時に泊数+1冊くらい持って行きます(結構重い)が、その重さがまた楽しかったりしますし。

いろいろと煽った方が興味を引いて本が売れるのかもしれませんが、あんまり対立構造にしない方がいいと思います。
いろんな人がいて、それぞれの図書館とのかかわり方があって、どれもが認められるくらい余裕のある運営をしてほしいなあ、と。

私の納める住民税は、すべて図書館に使ってください、くらいの気持ちで納税してます。