6月15日(月)

 

今日から、札幌市は指定のゴミ袋以外でも透明または半透明の袋に入っていれば、ごみを収集してくれることになりました。

期間限定で9月までですが。

理由はナフサ不足による品不足のため。

 

ちょっと前に「十分足りています」と言ってたはずなんだけど、急転直下で足りなくなったらしい。

ところが、指定のゴミ袋じゃなくてもいい、となった途端、透明な袋が品切れで、指定の袋が売れ残っている。

やっぱりね、って感じ。

 

米不足の時からそうなんだけど、在庫はあるのよ。どこかに。

ただ、流通しないだけ。

 

政府が一生懸命「在庫はあります」と言ったって、流通しないならないのと同じ。

問題はなぜ流通しないのか。

流通を妨げている要因をなんとかしないと、結局困るのは庶民である私達なんですよね。

在庫があるのはわかったから、政府はボトルネックになってるところを解消するべきなのでは。

正直者が馬鹿を見る社会は、どこかが間違っていると思うので。

 

あと、私達の方も、「ゴミ袋が足りなくなりそうだから買い占めなきゃ」ではなくて、「ゴミ袋が足りなくなりそうだから、もっとごみを減らさなきゃ」と考えた方がいいよね。

「洗い物の手間が省けて」とか「時短だし」とか言って、使い捨てのものを多用する生活も見直さなくては。

もちろん日々時間に追われている人にそれを強制するつもりはないけれど、少なくとも時間にゆとりのある私なんかは、手間暇をかけて使い捨てのゴミを減らすようにしようと思うわ。

 

 

 

 

本日の読書:アヘン王国潜入記 高野秀行

 

カバー裏より
『ミャンマーの北部、反政府ゲリラの支配区・ワ州。1995年、アヘンを持つ者が力を握る無法地帯ともいわれるその地に単身7ヵ月、播種から収穫までケシ栽培に従事した著者が見た麻薬生産。それは農業なのか犯罪なのか。小さな村の暖かい人間模様、経済、教育。実際のアヘン中毒とはどういうことか。「そこまでやるか」と常に読者を驚かせてきた著者の伝説のルポルタージュ、待望の文庫化!』

ケシの花畑の中で銃を手に持ち満面の笑みを見せる若い兵士たち。
突っ込みどころ満載の表紙である。
「アヘン王国」「潜入記」。
突っ込みどころ満載のタイトルである。
さすが高野秀行。

ミャンマーの北部、中国雲南省と国境を接する山岳地に、アヘンを主力産業とする小さな州がある。
王国では、ない。
そこに、ビルマ国籍を持つ者として中国から国境を越えて潜り込む。
潜入だ。

文字を持たず、ラジオ局も持たないワ州の人たち(ワ人)は、自分たちの住む部落周辺が世界のすべてであるという。
多数民族国家であるミャンマーは、ビルマ人以外の主要少数民族だけでも20以上あり、細かく分類すると120以上にも分けられるらしい。
ビルマ語を知らず、ビルマ人など見たこともないようなワ人ばかりの集落で、著者は7ヵ月を過ごす。

多少の貧富の差はあっても、基本的に自分たちの身の回りにあるもので生活していく暮らし。
特別の宗教はないが、祖先の霊を祀り、年長者を大切にする暮らしは、昔の日本の田舎と同じなのではないか。
にほんでも、昔はたばこ農家があったように、ワ州でアヘンを作っているのは、ただ需要があるからに過ぎないのではないか。

著者はアヘンをそのまま産業にするのではなく、アヘンからモルヒネを精製して主力産業とするよう提言したが、まず「モルヒネ」が伝わらない。
「モルヒネ」の説明のため、「ガン」の患者の苦痛を除去する…というと「ガン」とは何か?と聞かれる。
それでも中国語の文章で提言書を作って提出したが、ミャンマーの政府軍、巨大反政府ゲリラ軍、中国軍、アメリカ政府などの政治的駆け引きの中で、それはどこかに消えてしまった。
今、かの地では、日本の支援によりそばが栽培されているらしい。

言葉もわからず、生活習慣も全くわからないまま潜入した著者は、そこでケシの種をまき、畑の雑草をむしり、ケシの実からアヘンの汁を取る体験をする。
さらには、村人たちと酒を酌み交わし、マラリヤに罹り、シラミに集られ、アヘン中毒にもなる。
頭が良くてアクティブでアホな高野秀行が満喫できる、これは著者の背骨といっていい好著だ。