6月4日(木)

 

私が最初に推理小説の面白さに衝撃を受けたのは、小学5年生ころだと思うけど、エラリー・クイーンの『エジプト十字架の謎』を読んだときでした。

「エジプト十字架」の造形にも衝撃を受けたけど(だって十字じゃないじゃん)、何よりも心に刻み込まれたのは、「どんなに突飛な行動でも、そうすることに犯人の必要性がある」こと。

 

殺してさっさと逃げるのが一番安全だけど、あんなことしたりこんな事したりせざるを得ない事情が犯人にあるから、結果として複雑な事件になってしまうのが、良質のミステリだとここで刷り込まれてしまいました。

学校の図書室で、子ども向けの推理小説のシリーズの一冊として読んだのですが、それ以前もホームズやルパンのシリーズも、少年探偵団のシリーズも借りて読んではいました。

でも、ミステリの醍醐味はこれだ!と思ったのは初めてで。

 

有名どころの探偵小説、推理小説のジュブナイルは小学校の図書室にある分は全部読みました。

で、エラリーに戻る。

 

中学生になって、文庫本というものを覚えました。

エラリー・クイーンの国名シリーズ、ドルリー・レーンのシリーズを、お小遣いを貯めて全部買った後は、ハヤカワ文庫のエラリー・クイーンも買いましたが、やっぱり私の中ではエラリーは創元推理文庫に軍配が上がります。

ドルリー・レーンでは『Xの悲劇』が好き。

 

 

中高とお小遣いを貯めてエラリー・クイーンやフレドリック・ブラウンの本を文庫で集めていましたが、それとは別に地域の図書室で借りた中で思い出に残っているのがウィルキー・コリンズの『月長石』。

 

内容は全く覚えていないのですが、ただただ「面白かった!」という気分を忘れられずにいます。

再読したい気もありますが、思い出補正にがっかりするかもしれないのが怖くて、未だに再読できません。

 

ずっと古典的本格ミステリが好きだったので、社会派推理小説は読んだけどハマるほどには至りませんでした。

その中でも面白かったのは『点と線』。

 

最近読んで面白かったけど、これも社会派?『人間の証明』

 

エラリーの流れで、ずっとアメリカのミステリを読んでいたけど、実はアメリカ文学よりイギリス文学の方が好き。

最近はミステリもイギリスのものが好きだなあ。

 

 

 

衝撃を受けたと言えば、森博嗣。

「どんなに突飛な行動でも、そうすることに犯人の必要性がある」の衝撃が再び。

 

犀川先生と萌絵の会話のやり取りも好きだけど、圧倒的に冷徹なまでの論理性が好き。

 

ミステリは長編が割と好きだけど、阿津川辰海はこの短編集で好きになりました。『透明人間は密室に潜む』。

札幌の図書館ではなかなか順番が回ってこないので、北広島の図書館で狙っています。

 

海外の短篇だと、圧倒的に好きなのが、アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』シリーズ。

高校生の時、一緒に通学していた友だちが押し付けるように貸してくれて、めちゃくちゃハマりました。

大人買いしちゃおうかなあ。

 

 

実は今読んでいる本が、新本格の名作と言われている(と思うんだが)作品なのですが、今一つ乗れない。

この作者の本は何冊か読んでいるけど、トリックを完成させるために犯人が行動しているのであって、犯行を成立させえるための必然性はないといつも感じてしまうので。

つくづく私の原点はエラリー・クイーンなのだな。

 

 

居間で10さんが、娘が自室で野球中継を見ているので、私の部屋でステレオ放送になっている。

一緒に見ればいいのに。(たいていは一緒に見ているんだよ)