5月1日(金)
がっくりと本が読めなくなった4月でした。
と言っても22冊。
働いていた時のペースです。
そして、一日平均の読了ページ数が激減。
原因としては、北広島の図書館に行かなくなったので、気が緩んだせいと考えられます。
でも、読後の満足感もあんまりなかったんですよね。
面白くないわけじゃないけど、心が大きくは動かないというか…。
あとは、ゲーム実況の動画にはまって、隙あらばそっちを見ちゃう。
近々最新に追いつくので、そうしたら落ち着くのではないかと思いますが。
図書館で借りる本は減らしても、家にある本をもっと読みたいというのが現在の目標。
★5つはたったの1冊。
『「高慢と偏見」殺人事件』。
ミステリとしてはさほどの作品ではないけれど、オースティンファンなら読むべき1冊と思います。
世界文学全集に作品を収録されるような作家ですが、私はオースティンって、いい意味で少女マンガとかハーレクインのようなラブコメ作家だと思っているので、読んでいて本当に楽しかった。
これが読書の醍醐味だなあと。
★は4つしかつけなかったけど、今となっては5つつけてもよかったのは『氷の華』。
全然知らない作家の知らない作品でしたが、主人公が次にどう動くのだろうと気になって、一気に読んでしまいました。
うん、★5つでもよかったな。
4月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7094
ナイス数:856
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)の感想
どんでん返しと伏線の回収。いかにも今どきの若い読者が好きそうな作品の構造と、就活という若者の興味を引くテーマ。追い詰められた状況のはわかるけど、そこまでしなくても…という気持ちにもなった。六人が隠していた秘密は、秘密の重さは、一様ではない。衝撃的な部分だけを切り取られて糾弾されても、普通なら反論可能だったろう。私が読んでいて不快だったのは、会社の態度だ。無責任すぎる。長所も短所もあるのが当たり前なのよ。それを、会社が育成して、使える人材を増やしていくものでしょ。会社よ、もっと大人たれ、と思う。★★★★☆
読了日:04月01日 著者:浅倉 秋成
GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―の感想
長編と長編の間を埋める短編集。今回は、二人が出会ってはじめての夏休みに起きた出来事。セシル先生がなぜ学園のOGだった(つまり貴族だった)のに、教師をしているかの理由が明らかになって、ちょっとすっきり。まあ、そんなところだと思ってたけど。そしてセシル先生と寮母さんの、若かりし頃の友情の話である『夏から遠ざかる列車』も、ちょっとコミカルな切なさがあって良作。恋愛小説は苦手だけれど、不器用な初恋が可愛らしい『怪人の夏』と『初恋』がお気に入り。どちらも妙に鈍いお嬢さんと、けなげにも奥ゆかしすぎる男性の組み合わせ。★★★★☆
読了日:04月02日 著者:桜庭 一樹
神様ゲーム (講談社文庫 ま 32-8)の感想
ちょっとナメてました。もともとこの作品は、子どものためのミステリレーベルから出版されていたのを知っていたので。でも、これを子ども向けに書いたって…すごい。主人公たちは小学4年生。同じ町内の友だちと探偵団を作ったりしているのも御愛嬌。探偵団本部の裏庭で、親友の死体が発見されてから物語は、きな臭くなっていきます。転校生の鈴木は、自分を「神」だと言います。だから事件の犯人もわかると。鈴木は本当に「神」なのか。構成がたくみなので、何を書いてもネタバレになりそうで、事件について書くことはできません。もどかしい。★★★★☆
読了日:04月06日 著者:麻耶 雄嵩
幽霊たち (新潮文庫)の感想
私立探偵ブルーは、明らかに変装しているホワイトという男から、ブラックという男を見張るよう、依頼を受ける。ところがブラックときたら、毎日窓辺のデスクで何かを書き、本を読み、買い物に出、たまに映画を観たり、飲みに行ったり。こんな生活が1年以上続く。ブラックの日々の生活(読む、書く、たまに映画と酒)は、まるで私の生活ではないか。いったい何のために見張っているのか。短い小説ですが、読み落としのないようにじっくり読んだら、結構時間がかかりました。追う者と追われるもの。『ゲド戦記』みたいな話だったなあ。★★★★☆
読了日:04月08日 著者:ポール・オースター
コフィン・ダンサー 下 (文春文庫 テ 11-6)の感想
上巻で予想した展開が、びっくりするほどの大当たり。まあ、黒幕については、容易に予想できたよね。問題は犯人の方。叙述トリックを仕掛けるとしたら、この辺りだよなあと予想しながら読んだけど、決め手はわからなかった。ストーリーの展開は読めたけど、細かい描写から読み取ることはできなかったということ。次は頑張る。ライムとサックスの恋愛は興味なし。腕を切断されたバンクスが、今後復帰するのかということと、なかなかいいキャラをしているローランド・ベルが再登場するのかが気になるところ。★★★★☆
読了日:04月09日 著者:ジェフリー ディーヴァー

氷の華 (幻冬舎文庫)の感想
早くに両親を亡くしてはいるが、遺産と叔父の保護で何不自由ない生活をしている専業主婦の恭子。そんな時、隆之の愛人だという女から電話が来る。犯人である恭子の視点で書かれている倒叙の部分と、戸田刑事が犯人を追う本格ミステリの部分があるのだが、倒叙の部分がとにかく面白い。恭子が逃げ切ったと思えば、戸田が彼女を追い詰め、しかし新たな事実が判明するとまたもや状況は恭子に有利に…と二転三転する展開にワクワクが止まらない。めちゃくちゃ面白かった。思わず恭子が逃げ切るように祈っちゃったくらい。★★★★☆
読了日:04月10日 著者:天野 節子
名探偵コナン (108) (少年サンデーコミックス)の感想
黒ずくめの組織のNo.2であるラムと、コナンや灰原が結構ニアミスで、最終的にはうまくかわしたけれど、ドキドキしました。でも、世良のお母さんの所在がばれた。…で、どうなるの?黒の組織とFBIは最接近したけれど、結局仕切り直しでふりだしに戻るんだよね。話が進まな~い。そして最初の事件のアパート、殺人事件起こりすぎ問題。表紙のお寿司が美味しそう。
読了日:04月10日 著者:青山 剛昌
QuizKnockファンブックの感想
今から7年前に刊行された本。WEBサイトの記事ができるまでの流れを山森さんが書いたり、ライター何名かのページもありますが、比重は圧倒的にYouTube寄り。伊沢さんふくらさんによる「平成全動画振り返り」などは、目が痛くなるほどの小さな文字でびっしり書かれていて、読みごたえあり。クイズはメンバーそれぞれの個性が出ていて面白かったし、オフショット風の写真もやらされ感が初々しくて微笑ましい。河村さんのプロフィールで、QuizKnockでの担当が「雨乞い」となっていて、笑う。★★★★☆
読了日:04月11日 著者:QuizKnock
『高慢と偏見』殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ)の感想
面白かった~!!『高慢と偏見』殺人事件というタイトルですが、実際にはオースティン・オールスターズ総出演。以前読んだ『高慢と偏見、そして殺人』では容疑者となったウィッカムが、今回は殺されます。やっぱりね。『高慢と偏見』のエリザベスの息子であるジョナサンと、『ノーサンガー・アビー』のキャサリンの娘であるジュリエットはウィッカムに対してマイナス感情を持っていないので、二人は協力して犯人を捜すことにします。この作品を読んだら、猛烈にオースティンを再読したくなりました。とりあえずアマプラで映画でも探してみようかな。★★★★★
読了日:04月12日 著者:クローディア・グレイ
霜月記の感想
砂原浩太朗の「神山藩シリーズ」が好きだ。今作では、突如職を辞して失踪した父の後を継いで、18歳という若さで町奉行となった総次郎と、名判官と評判の高かった祖父・左太夫の視点を交互に描き、父・藤右衛門失踪の謎を追う話。それにしても、『名探偵コナン』シリーズの米花町の殺人犯並みに、藩を揺るがすような陰謀をたくらむ藩の上層部が次々現れる神山藩、大丈夫か?そして、総次郎の幼なじみの武四郎。武四郎の友情がどこで裏切られるのだろうとドキドキしてしまった。セリヌンティウス、俺を殴れ。★★★★☆
読了日:04月13日 著者:砂原 浩太朗
模像殺人事件の感想
山奥のぽつんと一軒家に住む木乃家。そこに音信不通だった長男が8年ぶりに帰ってくる。大怪我を負って、顔一面を包帯で覆った姿で二人。この設定でつかみはばっちりじゃないですか。しかし、結果としてあまり面白いとは思えなかった。手記であろうと実際の体験であろうと、誰視点であっても同じような語り口。文章に全くメリハリがない。やること(殺人)やったらさっさと立ち去ればいいのでは?事件の全体像を知る者が誰一人いなくて、パズルを組み合わせるようにして全容を知るというのは面白い趣向だったのに、納得感が圧倒的に足りなくて残念。★★★★☆
読了日:04月14日 著者:佐々木 俊介
すてきなモンスター:本のなかで出会った空想の友人たちの感想
タイトルを見て、てっきり文学作品に出てくるモンスターに関するエッセイだと思っていた。ところが本文で一番最初に紹介されたのは『ボヴァリー夫人』の夫、ムッシュー・ボヴァリー。そう、ここで紹介されるモンスターのなかには、人間も多く含まれているのでした。アルゼンチン生まれでイスラエルで育った彼は、本が友だちだっただけあって、ものすごく広範囲に本を読んでいらっしゃる。縦横無尽に繰り出される数々の本の登場人物たちとエピソード。物語のエピソードかと思いきや、現実の現在の世界の話に落とし込む。知識に裏付けされた文章の妙。★★★★☆
読了日:04月15日 著者:アルベルト・マンゲル
告発者(上) (新潮文庫 ク 23-41)の感想
判事、つまり裁判官の不正を調べる司法審査会の調査官レイシーは、マクドーヴァー判事の不正に対する告発を受け、相棒のヒューゴーと調査を始める。ある日、カジノの従業員から極秘の情報があると連絡を受け出向いた先で、突如トラックが対向車線から飛び出してきて、ヒューゴーは死亡し、レイシーは大けがを負う。上巻なので、劣勢のまま巻を終える。が、ストーリーとは別に、この本はアメリカの社会制度の勉強にもなった。アメリカでは、先住民族と認定された人には、補償金が支払われるのだそうだ。差別・区別は残されたまま。問題はそこだよね。★★★★☆
読了日:04月16日 著者:ジョン・グリシャム
夜が明ける (新潮文庫 に 24-3)の感想
西加奈子の小説なのだから、痛いであろうことはわかっていた。覚悟はしていた。けれど、想像以上に痛かった。痛すぎた。辛かったのは、俺が就職した先が、テレビの制作会社ということだった。娘が最初に就職したのがテレビの制作会社で、たった半年で心身ともにぼろぼろになって会社を辞めた。そのことがどうしても思い出されて。物語に戻って、高校時代という、人生のほんのひと時に、俺とアキの時間が交差してよかったと思った。俺に会って救われたアキと、アキとの出会いに支えられていた俺。自ら死を選ばないでくれて、本当によかった。★★★★☆
読了日:04月19日 著者:西 加奈子
GOSICKs 3 (富士見ミステリー文庫 38-12)の感想
一弥がヴィクトリカを「ベルゼブブの頭蓋」から連れ戻してからの一週間の話。ヴィクトリカは熱を出し寝込んでしまったので、一弥はヴィクトリカの退屈を癒すため、面白そうな本を1冊と花を持ってお見舞いに通う。セシル先生やアブリル、寮長に庭師のおじさんまで、きちんとシリーズの設定そのままに顔を出すのが、読んでいて楽しい。でも、読んでいる途中から気になっていたのだけど、ヴィクトリカの母の謎は解けていない。しかし、近くの図書館にある本はこれで最後だ。確かに続きは出版されているようなので、いずれ探して読んでみることとする。★★★★☆
読了日:04月20日 著者:桜庭 一樹
猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)の感想
橋本紡が若い人たちに人気がある作家であることは知っている。でも、わたしは多分相性が悪い。今作のみずきは高校生。5歳の弟と二人で暮らしている。ひと月ほど前に母親が家出してしまったのだ。「お腹を切るなんてかわいそうだから」と避妊手術をさせずに猫を手なずけ、子猫が生まれたら道路わきに捨てに行く猫屋敷のおばさん。子猫だろうと人間の子どもだろうと、命を預かるということは責任を伴うことなのだ、という風につなげていくのかと思ったが、そういうこともなく、猫泥棒の話は終わった。そういうところが合わないなーと思うんだよね。★★★★☆
読了日:04月21日 著者:橋本 紡
一瞬の夏(下) (新潮文庫)の感想
評判の高い作品ですが、わたしには苦行でした。一瞬の夏に辿り着くまでが長い長い。永遠に終わらないかとまで思いました。帝拳ジムのマネージャー、長野ハルの言ったことが、一番親身でいちばん的を射ていたのではないか。「あるボクサーがいて、とても素質があり、才能があるとするわね。そうしたら、ジムでほっとくはずがないのよ。きっとまわりが何とかすると思うわ。それがうまくいかないのは、まわりのせいじゃなくて、やはり本人のせいだと思うの」結局、覚悟の足りない男に時間もお金もつぎ込んだ著者の見識をも疑ってしまうよ。★★★☆☆
読了日:04月22日 著者:沢木 耕太郎
生きる (文春文庫 お 27-2)の感想
地味ではあるけれども静謐ではない。武士としての生き様を貫いたことによる家族の崩壊が、通奏低音のようにどの作品にも流れている。しかしそれは、必ずしも不幸という形では終わっていない。武士として、意に添わなくても社会的に求められる姿を示さなければならないとき、それでも男は自分の決断としてことを行うことができるが、女はそれに巻き込まれながら自分を保たねばならない。自分たちは安全地帯にいて他人の命を責めるのは…武士道に則ったことなのだろうか。それは現在の、多数の匿名者たちの見えない暴力と同じなのではないかと思った。★★★★☆
読了日:04月23日 著者:乙川 優三郎
ガールズ・ブルー (文春文庫 あ 43-1)の感想
『バッテリー』や『NO.6』などの少年を主人公とした作品は読んだことがあるが、今作は少女たちが主人公。あさのあつこの書く少年物が苦手なのだが、少女はどうだろうと読んでみた。結論としては、少年物ほどではないけれども、少女が主人公でもやはり面白くは読めなかった。主人公をはじめとして作中の少女たちは、さほどファッションや恋バナに終始しているわけではない。そして少女たちの中に当然のようにいる幼なじみの少年・如月と、主人公理穂の弟の真央が物語を動かす影の原動力となっている。結局少年なんだ。と思うと、スーッと冷めた。★★★★☆
読了日:04月24日 著者:あさの あつこ
ベケットと「いじめ」 (白水Uブックス 1083)の感想
ふんわりとした感覚で、人間関係の希薄なベケットの芝居がが、どのように「いじめ」を表現したのかという興味で読んでみたけれども、そういう本ではなかった。まず第一章で、現在の(と言っても40年前の)いじめの構造を分析する。
1980年代といえば写真週刊誌が売れていた時代。「一億総覗き屋時代」と言われ、他人のスキャンダルを興味本位に除いて糾弾する。「無記名性の悪意」これはまさしく現在のSNS上で行われていることではないのか?正直言って、第二章のベケットの演劇的手法というのはよくわからなかった。★★★★☆
読了日:04月25日 著者:別役 実
エンプティー・チェア 上 (文春文庫 テ 11-9)の感想
ニューヨークから離れてノースカロライナ州に来たライムとサックス。成功の可能性は限りなく低い、最先端の脊椎手術を受けるために。そこへ地元の保安官から、少年を殺害し、少女を誘拐した少年を探してほしいと依頼を受ける。手術までのわずかな時間だけ協力することにしたライムとサックスは、鑑識の技術を動員して少年を捕まえることに成功したのだが…。怪しい人が一人。賞金稼ぎに情報を流したり、留置場の裏口を開けておくようにした人。その他に、黒幕か実行犯かわからないけれど、ギャレットが少年を殺害したとしている人物も予想はついた。★★★★☆
読了日:04月26日 著者:ジェフリー ディーヴァー
告発者(下) (新潮文庫 ク 23-42)の感想
金と権力と暴力でやりたい放題だったマクドーヴァー判事やデュボーズ一味。ヒューゴーとレイシーを狙った交通事故の実行犯の顔が、防犯カメラにばっちり映っていたのだ。しかも、犯人の血がついたティッシュの切れっぱしも発見された。そのティッシュの切れっぱしと防犯カメラの映像が見つかったことから、弱腰だったFBIが動き始め、巨悪を追い詰めていく。しかし敵も、告発者の正体を突き止め、情報提供者たちと連絡がつかなくなるレイシーたち。この辺の手に汗握る展開がめっちゃ面白い。手に汗握り、カタルシスもある。★★★★☆
読了日:04月27日 著者:ジョン・グリシャム
おっぱいバレー (Linda BOOKS!)の感想
これはタイトルで損していると思う。実話をもとにした話で、確かにおっぱいでバレーの話なんだけど。くだらない話なんだけど、真剣な話なので。絶対おっぱいを見たい子どもたちは、バレーだけではなく、勉強も生活態度もめっちゃがんばっちゃうのだ。とにかく真面目に、「おっぱいを見る」ために全力でバレーに取り組む子どもたちと、真剣にそれと向き合う先生のやり取りが面白くて、ぐいぐい読めてしまう。最後は思わぬ展開になったけど、最後の最後まで子どもたちはいい子でねえ。ええ話やったわ。★★★★☆
読了日:04月28日 著者:水野 宗徳
読書メーター
がっくりと本が読めなくなった4月でした。
と言っても22冊。
働いていた時のペースです。
そして、一日平均の読了ページ数が激減。
原因としては、北広島の図書館に行かなくなったので、気が緩んだせいと考えられます。
でも、読後の満足感もあんまりなかったんですよね。
面白くないわけじゃないけど、心が大きくは動かないというか…。
あとは、ゲーム実況の動画にはまって、隙あらばそっちを見ちゃう。
近々最新に追いつくので、そうしたら落ち着くのではないかと思いますが。
図書館で借りる本は減らしても、家にある本をもっと読みたいというのが現在の目標。
★5つはたったの1冊。
『「高慢と偏見」殺人事件』。
ミステリとしてはさほどの作品ではないけれど、オースティンファンなら読むべき1冊と思います。
世界文学全集に作品を収録されるような作家ですが、私はオースティンって、いい意味で少女マンガとかハーレクインのようなラブコメ作家だと思っているので、読んでいて本当に楽しかった。
これが読書の醍醐味だなあと。
★は4つしかつけなかったけど、今となっては5つつけてもよかったのは『氷の華』。
全然知らない作家の知らない作品でしたが、主人公が次にどう動くのだろうと気になって、一気に読んでしまいました。
うん、★5つでもよかったな。
4月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7094
ナイス数:856
六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)の感想どんでん返しと伏線の回収。いかにも今どきの若い読者が好きそうな作品の構造と、就活という若者の興味を引くテーマ。追い詰められた状況のはわかるけど、そこまでしなくても…という気持ちにもなった。六人が隠していた秘密は、秘密の重さは、一様ではない。衝撃的な部分だけを切り取られて糾弾されても、普通なら反論可能だったろう。私が読んでいて不快だったのは、会社の態度だ。無責任すぎる。長所も短所もあるのが当たり前なのよ。それを、会社が育成して、使える人材を増やしていくものでしょ。会社よ、もっと大人たれ、と思う。★★★★☆
読了日:04月01日 著者:浅倉 秋成
GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―の感想長編と長編の間を埋める短編集。今回は、二人が出会ってはじめての夏休みに起きた出来事。セシル先生がなぜ学園のOGだった(つまり貴族だった)のに、教師をしているかの理由が明らかになって、ちょっとすっきり。まあ、そんなところだと思ってたけど。そしてセシル先生と寮母さんの、若かりし頃の友情の話である『夏から遠ざかる列車』も、ちょっとコミカルな切なさがあって良作。恋愛小説は苦手だけれど、不器用な初恋が可愛らしい『怪人の夏』と『初恋』がお気に入り。どちらも妙に鈍いお嬢さんと、けなげにも奥ゆかしすぎる男性の組み合わせ。★★★★☆
読了日:04月02日 著者:桜庭 一樹
神様ゲーム (講談社文庫 ま 32-8)の感想ちょっとナメてました。もともとこの作品は、子どものためのミステリレーベルから出版されていたのを知っていたので。でも、これを子ども向けに書いたって…すごい。主人公たちは小学4年生。同じ町内の友だちと探偵団を作ったりしているのも御愛嬌。探偵団本部の裏庭で、親友の死体が発見されてから物語は、きな臭くなっていきます。転校生の鈴木は、自分を「神」だと言います。だから事件の犯人もわかると。鈴木は本当に「神」なのか。構成がたくみなので、何を書いてもネタバレになりそうで、事件について書くことはできません。もどかしい。★★★★☆
読了日:04月06日 著者:麻耶 雄嵩
幽霊たち (新潮文庫)の感想私立探偵ブルーは、明らかに変装しているホワイトという男から、ブラックという男を見張るよう、依頼を受ける。ところがブラックときたら、毎日窓辺のデスクで何かを書き、本を読み、買い物に出、たまに映画を観たり、飲みに行ったり。こんな生活が1年以上続く。ブラックの日々の生活(読む、書く、たまに映画と酒)は、まるで私の生活ではないか。いったい何のために見張っているのか。短い小説ですが、読み落としのないようにじっくり読んだら、結構時間がかかりました。追う者と追われるもの。『ゲド戦記』みたいな話だったなあ。★★★★☆
読了日:04月08日 著者:ポール・オースター
コフィン・ダンサー 下 (文春文庫 テ 11-6)の感想上巻で予想した展開が、びっくりするほどの大当たり。まあ、黒幕については、容易に予想できたよね。問題は犯人の方。叙述トリックを仕掛けるとしたら、この辺りだよなあと予想しながら読んだけど、決め手はわからなかった。ストーリーの展開は読めたけど、細かい描写から読み取ることはできなかったということ。次は頑張る。ライムとサックスの恋愛は興味なし。腕を切断されたバンクスが、今後復帰するのかということと、なかなかいいキャラをしているローランド・ベルが再登場するのかが気になるところ。★★★★☆
読了日:04月09日 著者:ジェフリー ディーヴァー

氷の華 (幻冬舎文庫)の感想
早くに両親を亡くしてはいるが、遺産と叔父の保護で何不自由ない生活をしている専業主婦の恭子。そんな時、隆之の愛人だという女から電話が来る。犯人である恭子の視点で書かれている倒叙の部分と、戸田刑事が犯人を追う本格ミステリの部分があるのだが、倒叙の部分がとにかく面白い。恭子が逃げ切ったと思えば、戸田が彼女を追い詰め、しかし新たな事実が判明するとまたもや状況は恭子に有利に…と二転三転する展開にワクワクが止まらない。めちゃくちゃ面白かった。思わず恭子が逃げ切るように祈っちゃったくらい。★★★★☆
読了日:04月10日 著者:天野 節子
名探偵コナン (108) (少年サンデーコミックス)の感想黒ずくめの組織のNo.2であるラムと、コナンや灰原が結構ニアミスで、最終的にはうまくかわしたけれど、ドキドキしました。でも、世良のお母さんの所在がばれた。…で、どうなるの?黒の組織とFBIは最接近したけれど、結局仕切り直しでふりだしに戻るんだよね。話が進まな~い。そして最初の事件のアパート、殺人事件起こりすぎ問題。表紙のお寿司が美味しそう。
読了日:04月10日 著者:青山 剛昌
QuizKnockファンブックの感想今から7年前に刊行された本。WEBサイトの記事ができるまでの流れを山森さんが書いたり、ライター何名かのページもありますが、比重は圧倒的にYouTube寄り。伊沢さんふくらさんによる「平成全動画振り返り」などは、目が痛くなるほどの小さな文字でびっしり書かれていて、読みごたえあり。クイズはメンバーそれぞれの個性が出ていて面白かったし、オフショット風の写真もやらされ感が初々しくて微笑ましい。河村さんのプロフィールで、QuizKnockでの担当が「雨乞い」となっていて、笑う。★★★★☆
読了日:04月11日 著者:QuizKnock
『高慢と偏見』殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ)の感想面白かった~!!『高慢と偏見』殺人事件というタイトルですが、実際にはオースティン・オールスターズ総出演。以前読んだ『高慢と偏見、そして殺人』では容疑者となったウィッカムが、今回は殺されます。やっぱりね。『高慢と偏見』のエリザベスの息子であるジョナサンと、『ノーサンガー・アビー』のキャサリンの娘であるジュリエットはウィッカムに対してマイナス感情を持っていないので、二人は協力して犯人を捜すことにします。この作品を読んだら、猛烈にオースティンを再読したくなりました。とりあえずアマプラで映画でも探してみようかな。★★★★★
読了日:04月12日 著者:クローディア・グレイ
霜月記の感想砂原浩太朗の「神山藩シリーズ」が好きだ。今作では、突如職を辞して失踪した父の後を継いで、18歳という若さで町奉行となった総次郎と、名判官と評判の高かった祖父・左太夫の視点を交互に描き、父・藤右衛門失踪の謎を追う話。それにしても、『名探偵コナン』シリーズの米花町の殺人犯並みに、藩を揺るがすような陰謀をたくらむ藩の上層部が次々現れる神山藩、大丈夫か?そして、総次郎の幼なじみの武四郎。武四郎の友情がどこで裏切られるのだろうとドキドキしてしまった。セリヌンティウス、俺を殴れ。★★★★☆
読了日:04月13日 著者:砂原 浩太朗
模像殺人事件の感想山奥のぽつんと一軒家に住む木乃家。そこに音信不通だった長男が8年ぶりに帰ってくる。大怪我を負って、顔一面を包帯で覆った姿で二人。この設定でつかみはばっちりじゃないですか。しかし、結果としてあまり面白いとは思えなかった。手記であろうと実際の体験であろうと、誰視点であっても同じような語り口。文章に全くメリハリがない。やること(殺人)やったらさっさと立ち去ればいいのでは?事件の全体像を知る者が誰一人いなくて、パズルを組み合わせるようにして全容を知るというのは面白い趣向だったのに、納得感が圧倒的に足りなくて残念。★★★★☆
読了日:04月14日 著者:佐々木 俊介
すてきなモンスター:本のなかで出会った空想の友人たちの感想タイトルを見て、てっきり文学作品に出てくるモンスターに関するエッセイだと思っていた。ところが本文で一番最初に紹介されたのは『ボヴァリー夫人』の夫、ムッシュー・ボヴァリー。そう、ここで紹介されるモンスターのなかには、人間も多く含まれているのでした。アルゼンチン生まれでイスラエルで育った彼は、本が友だちだっただけあって、ものすごく広範囲に本を読んでいらっしゃる。縦横無尽に繰り出される数々の本の登場人物たちとエピソード。物語のエピソードかと思いきや、現実の現在の世界の話に落とし込む。知識に裏付けされた文章の妙。★★★★☆
読了日:04月15日 著者:アルベルト・マンゲル
告発者(上) (新潮文庫 ク 23-41)の感想判事、つまり裁判官の不正を調べる司法審査会の調査官レイシーは、マクドーヴァー判事の不正に対する告発を受け、相棒のヒューゴーと調査を始める。ある日、カジノの従業員から極秘の情報があると連絡を受け出向いた先で、突如トラックが対向車線から飛び出してきて、ヒューゴーは死亡し、レイシーは大けがを負う。上巻なので、劣勢のまま巻を終える。が、ストーリーとは別に、この本はアメリカの社会制度の勉強にもなった。アメリカでは、先住民族と認定された人には、補償金が支払われるのだそうだ。差別・区別は残されたまま。問題はそこだよね。★★★★☆
読了日:04月16日 著者:ジョン・グリシャム
夜が明ける (新潮文庫 に 24-3)の感想西加奈子の小説なのだから、痛いであろうことはわかっていた。覚悟はしていた。けれど、想像以上に痛かった。痛すぎた。辛かったのは、俺が就職した先が、テレビの制作会社ということだった。娘が最初に就職したのがテレビの制作会社で、たった半年で心身ともにぼろぼろになって会社を辞めた。そのことがどうしても思い出されて。物語に戻って、高校時代という、人生のほんのひと時に、俺とアキの時間が交差してよかったと思った。俺に会って救われたアキと、アキとの出会いに支えられていた俺。自ら死を選ばないでくれて、本当によかった。★★★★☆
読了日:04月19日 著者:西 加奈子
GOSICKs 3 (富士見ミステリー文庫 38-12)の感想一弥がヴィクトリカを「ベルゼブブの頭蓋」から連れ戻してからの一週間の話。ヴィクトリカは熱を出し寝込んでしまったので、一弥はヴィクトリカの退屈を癒すため、面白そうな本を1冊と花を持ってお見舞いに通う。セシル先生やアブリル、寮長に庭師のおじさんまで、きちんとシリーズの設定そのままに顔を出すのが、読んでいて楽しい。でも、読んでいる途中から気になっていたのだけど、ヴィクトリカの母の謎は解けていない。しかし、近くの図書館にある本はこれで最後だ。確かに続きは出版されているようなので、いずれ探して読んでみることとする。★★★★☆
読了日:04月20日 著者:桜庭 一樹
猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)の感想橋本紡が若い人たちに人気がある作家であることは知っている。でも、わたしは多分相性が悪い。今作のみずきは高校生。5歳の弟と二人で暮らしている。ひと月ほど前に母親が家出してしまったのだ。「お腹を切るなんてかわいそうだから」と避妊手術をさせずに猫を手なずけ、子猫が生まれたら道路わきに捨てに行く猫屋敷のおばさん。子猫だろうと人間の子どもだろうと、命を預かるということは責任を伴うことなのだ、という風につなげていくのかと思ったが、そういうこともなく、猫泥棒の話は終わった。そういうところが合わないなーと思うんだよね。★★★★☆
読了日:04月21日 著者:橋本 紡
一瞬の夏(下) (新潮文庫)の感想評判の高い作品ですが、わたしには苦行でした。一瞬の夏に辿り着くまでが長い長い。永遠に終わらないかとまで思いました。帝拳ジムのマネージャー、長野ハルの言ったことが、一番親身でいちばん的を射ていたのではないか。「あるボクサーがいて、とても素質があり、才能があるとするわね。そうしたら、ジムでほっとくはずがないのよ。きっとまわりが何とかすると思うわ。それがうまくいかないのは、まわりのせいじゃなくて、やはり本人のせいだと思うの」結局、覚悟の足りない男に時間もお金もつぎ込んだ著者の見識をも疑ってしまうよ。★★★☆☆
読了日:04月22日 著者:沢木 耕太郎
生きる (文春文庫 お 27-2)の感想地味ではあるけれども静謐ではない。武士としての生き様を貫いたことによる家族の崩壊が、通奏低音のようにどの作品にも流れている。しかしそれは、必ずしも不幸という形では終わっていない。武士として、意に添わなくても社会的に求められる姿を示さなければならないとき、それでも男は自分の決断としてことを行うことができるが、女はそれに巻き込まれながら自分を保たねばならない。自分たちは安全地帯にいて他人の命を責めるのは…武士道に則ったことなのだろうか。それは現在の、多数の匿名者たちの見えない暴力と同じなのではないかと思った。★★★★☆
読了日:04月23日 著者:乙川 優三郎
ガールズ・ブルー (文春文庫 あ 43-1)の感想『バッテリー』や『NO.6』などの少年を主人公とした作品は読んだことがあるが、今作は少女たちが主人公。あさのあつこの書く少年物が苦手なのだが、少女はどうだろうと読んでみた。結論としては、少年物ほどではないけれども、少女が主人公でもやはり面白くは読めなかった。主人公をはじめとして作中の少女たちは、さほどファッションや恋バナに終始しているわけではない。そして少女たちの中に当然のようにいる幼なじみの少年・如月と、主人公理穂の弟の真央が物語を動かす影の原動力となっている。結局少年なんだ。と思うと、スーッと冷めた。★★★★☆
読了日:04月24日 著者:あさの あつこ
ベケットと「いじめ」 (白水Uブックス 1083)の感想ふんわりとした感覚で、人間関係の希薄なベケットの芝居がが、どのように「いじめ」を表現したのかという興味で読んでみたけれども、そういう本ではなかった。まず第一章で、現在の(と言っても40年前の)いじめの構造を分析する。
1980年代といえば写真週刊誌が売れていた時代。「一億総覗き屋時代」と言われ、他人のスキャンダルを興味本位に除いて糾弾する。「無記名性の悪意」これはまさしく現在のSNS上で行われていることではないのか?正直言って、第二章のベケットの演劇的手法というのはよくわからなかった。★★★★☆
読了日:04月25日 著者:別役 実
エンプティー・チェア 上 (文春文庫 テ 11-9)の感想ニューヨークから離れてノースカロライナ州に来たライムとサックス。成功の可能性は限りなく低い、最先端の脊椎手術を受けるために。そこへ地元の保安官から、少年を殺害し、少女を誘拐した少年を探してほしいと依頼を受ける。手術までのわずかな時間だけ協力することにしたライムとサックスは、鑑識の技術を動員して少年を捕まえることに成功したのだが…。怪しい人が一人。賞金稼ぎに情報を流したり、留置場の裏口を開けておくようにした人。その他に、黒幕か実行犯かわからないけれど、ギャレットが少年を殺害したとしている人物も予想はついた。★★★★☆
読了日:04月26日 著者:ジェフリー ディーヴァー
告発者(下) (新潮文庫 ク 23-42)の感想金と権力と暴力でやりたい放題だったマクドーヴァー判事やデュボーズ一味。ヒューゴーとレイシーを狙った交通事故の実行犯の顔が、防犯カメラにばっちり映っていたのだ。しかも、犯人の血がついたティッシュの切れっぱしも発見された。そのティッシュの切れっぱしと防犯カメラの映像が見つかったことから、弱腰だったFBIが動き始め、巨悪を追い詰めていく。しかし敵も、告発者の正体を突き止め、情報提供者たちと連絡がつかなくなるレイシーたち。この辺の手に汗握る展開がめっちゃ面白い。手に汗握り、カタルシスもある。★★★★☆
読了日:04月27日 著者:ジョン・グリシャム
おっぱいバレー (Linda BOOKS!)の感想これはタイトルで損していると思う。実話をもとにした話で、確かにおっぱいでバレーの話なんだけど。くだらない話なんだけど、真剣な話なので。絶対おっぱいを見たい子どもたちは、バレーだけではなく、勉強も生活態度もめっちゃがんばっちゃうのだ。とにかく真面目に、「おっぱいを見る」ために全力でバレーに取り組む子どもたちと、真剣にそれと向き合う先生のやり取りが面白くて、ぐいぐい読めてしまう。最後は思わぬ展開になったけど、最後の最後まで子どもたちはいい子でねえ。ええ話やったわ。★★★★☆
読了日:04月28日 著者:水野 宗徳
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