4月1日(水)

 

エイプリルフールで笑った嘘は?

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今日は朝一で美容院へ行ってきました。
美容院の入り口には黒板のスタンド看板が置いてあって、
今日はエイプリルフールについての雑学が書いてありました。
各国語でなんというか、とか。
 
で、私が今日覚えておこうと思ったのは、「嘘は午前中のうちにつくこと」。
これは知らなかったわー。
 
さて、薬液が沁み込むまでの待ち時間、担当の方が「あのぉ…実はちょっとお話しなくてはならないことが…」とやってきました。
ああ、また値上げするのね、と思ったら「実はこの度お店を閉めることになりました」
 
もう何年も通っているのに、今更また新しいお店を探さなくてはなりません。
しかし、これは安いお店に乗り換えるチャンスとも言えます。
 
すっかり疑うことなく、閉店を受け入れたわたくし。
家に帰ってから気がつきました。
「エイプリルフールですか?」と切り返す最後のチャンスだった!
 
たとえ「いえ、事実です」と言われたとしても、4月1日の午前中に「閉店します」と言われたら、「エイプリルフールですか?」と切り返すのが礼儀ですよね。
頭を掻きむしって猛省したのでした。
 
 
 
 
本日の読書:六人の嘘つきな大学生 浅倉秋成

 

カバー裏より

『IT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った波多野翔吾は、他の五人の学生とともに一ヵ月で最高のチームを作り上げるという課題に挑むことに。うまくいけば六人全員に内定が出るはずが、突如「六人の中から内定者を一人選ぶ」ことに最終課題が変更される。内定をかけた議論が進む中、発見された六通の封筒。そこには「●●は人殺し」という告発文が入っていた――六人の「嘘」は何か。伏線の狙撃手が仕掛ける究極の心理戦!』

どんでん返しと伏線の回収。
いかにも今どきの若い読者が好きそうな作品の構造と、就活という若者の興味を引くテーマ。
テクニックがあるとは思いましたが、そこまでしなくても…という気持ちにもなりました。

最終選考に残った大学生は、それぞれが長所も短所もあわせ持つ普通の若者たち。
しかし「就活」という、終わりの決められたレースを戦う中で、追い詰められていく。

六人が隠していた秘密は、秘密の重さは、一様ではない。
衝撃的な部分だけを切り取られて糾弾されても、普通なら反論可能だったろう。
キャバクラでバイトしているのを「ファミレスでバイトしています」というのは罪だろうか。
閉鎖的な空間の中で、どんどんどんどん追い詰められ、攻撃的な言葉が飛び交い、冷静な態度すら疑いの的となる。

私が読んでいて不快だったのは、会社の態度だ。
「うまくいけば六人全員に内定を出します」と言いながら、仲良くなった頃合いを見計らって「やっぱり一人しか採用できません。みんなで話し合って一人を選んでください」って、無責任すぎる。

人事部長の発案というけれど、会社がそれを認めている時点で会社の責任だろう。
落ちた人には5万円払うというのだから、25万円支払いも認めているのだろう。
採用試験の予算、どうなってるのよ。

どんな採用方式をとったところで、「一点の曇りもなく最高の人材」なんているはずがない。
そんな人がいたら各社争奪戦は間違いなく、一ヵ月もかけて学生をペテンにかけるような会社に入る訳もない。

長所も短所もあるのが当たり前なのよ。
社風に合う合わないというのもあるかもしれない。
それを、会社が育成して、使える人材を増やしていくものでしょ。
それでも一定数の使えない人材は混じってくる。
それは、働きアリの中にも一定数の怠け者がいることからも、自然の摂理なのかもしれない。

採用してほしい学生は、そりゃあ盛るでしょう。
最近テレビを見ていても、若手のタレントの「やります!」「できます!」の安売りは、見ていて心が痛くなるほど。
それを嘘つきだからと断罪するなんて、大人げないにもほどがある。
会社よ、もっと大人たれ、と思う。

ところで、若い作家だけあって、物語の設計図の作り方が今風で感心しました。
私の母の友だちに小説を書く人がいましたが、彼女は大学ノート一冊に、その作品世界を構築するものすべてを書き出してから小説を書いたのだそうです。

浅倉秋成は、冒頭からラストまでの折れ線グラフを作るのだそうだ。
話の盛り上がりポイントを、グラスの高低で表すので、バランス調整がしやすそう。
そして重要エッセンスはエクセル管理。
書き終えた部分はセルの色を変えることで、書き忘れが防止できる。

でもね、そうやって計算して作られた構成なのでしょうが、私は最後のどんでん返しは不要と思いました。
誰にもフェアに、裏の顔を書きたかったのかもしれませんが、一人ぐらい最後までいい人でも良かったんじゃないかと思います。
だって結局呑み込んだんだからさ。