3月22日(日)
自信をもって断言できるが、私は自分の記憶力に自身がない。
本屋や図書館で「この本読んだっけ?」と思うことたびたびで、読んだことがあると確信がある本でさえ、内容となると「はて?」となることしばしばだ。
だから、読書記録をつけているのだ。
自信がない時、読書メーターで検索する。
記録がないなら、読んでいない本だ。
念のため、単行本、文庫本ともに検索してから、図書館に予約する。
今回も当然そうした。
読んだことがあるような本の気がしたので、読メで検索したけど記録がなかった。
シリーズの2作目なので、読みたいと思いつつまだ読んでいなかった、ということか。
読んでみたら、なんとなく展開が読める。
やっぱり既読のような気がして、今度はアメブロで検索してみたら…やっぱり読んでたわ。
なんで読メで出てこないのかは不明。
今日も図書館で読んだか読んでいないかあやふやな本を見かける。
表紙は絶対に最近見かけたはず。
中身をパラパラ読んでみるが、読んだ気がしない。
読メで検索してみると、記録はない。
多分、読んでいないのだろうと借りてきた。
記憶も記録も当てにならないので、クロスチェックが必要だ。
はっきり言って、めんどくさい。
本日の読書:気の毒ばたらき きたきた捕物帖 三 宮部みゆき
Amazonより
『岡っ引き見習いの北一と、謎多き相棒・喜多次の「きたきた」コンビによる物語で、著者が「作家生活三十五年、集大成のシリーズ」と位置付ける時代ミステリー第三弾! 万作・おたま夫婦が継いだ千吉親分の文庫屋が、放火により火事になった――。▼下手人は、台所女中のお染だというが、親分の家でお染に世話になった北一は信じられず、その疑いを晴らすべく奔走する。▼さらに、焼け出された人たちが過ごす仮住まいでも事件が起きていた……。▼そんななか迎えた新しい年。北一は、ある事をきっかけに、三十年近く前に起きた、貸本屋・村田屋治兵衛の妻殺害事件の真相を明らかにしようと決意する。もちろん、湯屋の釜焚きをしている相棒・喜多次の協力は欠かせない。二人は、この難事件を解決することができるのか。▼「ぼんくら」シリーズ(講談社文庫)の人気キャラクター「おでこ」も、二人を助けてくれる存在として登場。▼岡っ引き見習いの北一と、謎多き相棒・喜多次の「きたきた」コンビによる物語で、著者が「作家生活三十五年、集大成のシリーズ」と位置付ける時代ミステリー第三弾! 』
目次
・気の毒ばたらき
・化け物屋敷
ようやく捕物帖っぽくなってきた、とは言える。
親分から命じられた事件を追う、というレベルではまだなく、身近な人の困りごとを追ううちに大きな事件へと辿りついてしまうという流れ。
しかも、解決できるほどにはまだ、北一は手練れではない。
北一が子どもの頃に拾い上げて面倒をみてくれた千吉親分の文庫屋が火事になった。
今は兄貴分の万作夫婦が継いだとはいえ、北一にとっては大切な千吉親分との思い出の店の焼失は北一にとってショックが大きかったが、それ以上にいつも北一によくしてくれた台所女中のお染が火付の犯人だとの目撃者が何人もいたことに衝撃を受ける。
「そんなはずはない」とお染の疑いを晴らすべく奔走した北一は、不審な男たちの姿を見かける。
焼け出された人たちに布団や薬などを差し入れする彼らに、何か引っかかるものを感じたのだ。
宵越しの金は持たないと言われる江戸の人も、いざという時のために何がしかの貯えはあった(人もいる)。
火事見舞いをしながら火事場泥棒をしていた男たちの、いざという時に使われない「死に金」という言葉。
犯罪者の言い訳に過ぎないけれど、いざという時に助け合うシステムができている江戸の町では、確かに貯めておくより使った方がマシなのかもしれない。
現在の日本では公私の互助システムが崩壊しつつあるので、貯えはあった方がいいと思うけど。
『化け物屋敷』では、北一の扱う文庫と貸本屋でコラボ商品を作るという話が出たのだが、28年前に妻を不審死で亡くした貸本屋に残る誹謗を晴らすために動いた北一が明かした事件の真相が…。
北一を育てようと声をかけ目をかけ手を貸してくれる大人が、北一のまわりにはたくさんいる。
そして素直な北一は、素直にそれらを受け、自分でできることは精一杯誠意をこめて行動する。
事件はいつも嫌なものだけど、北一の素直さと人とのつきあい方が、このシリーズを読んでよかったと思わせてくれる。
本書の最後に北一を訪ねてきた医者が、より一層読んでいる私の心を温かくしてくれた。
