2月26日(木)

処分しづらい本

たいていの本は処分しづらい。

いや、処分なんてしたくない。

 

だけど家にある本をすべて一緒に棺桶に入れて焼いてもらうことにしたら、4畳半一間くらいの棺桶が必要になってしまうと思ったので、泣く泣く大量の本を処分した。

家の中はずいぶんさっぱりしたけれど、結局本棚は一つも処分していなくて、実は結構ゴールは遠いのだけどそれはさておき。

 

わたしとしてはいらんのだけど、処分できない本は…保育園で購入した、子どもたちの名前が書いてある絵本。

わたしが気に入っている本なら名前など書いていなくても残してあったり、友だちに譲ったりできるけど、名前入りの、でも大して思い入れのない絵本は、困っちゃうね。

売るわけにも捨てるわけにもいかない。

 

普通はどうしているんだろう。

いずれは気に入りの本も処分しなくてはならないんだろうけど、お金払うんで、わたしが本を読めなくなったら業者に頼んでもらおう。

自分ではこれ以上はできない。(しかもまたじわじわ増えてるし)

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本日の読書:プーさんの鼻 俵万智

 

Amazonより
『バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ生まれてバンザイ――妊娠・出産・子育て・恋……を歌う、いのちのうた344首。』

久しぶりに読む俵万智の歌集。
恋の歌も親兄弟を詠んだ歌もそれぞれ趣深いけど、今回は何と言っても出産子育ての歌が良い。
本人もあとがきで「ちょっとどうかと思うほど」というくらいたくさんの歌が詠まれているが、そのどれもがしみじみ、いい。

”海底を走る列車の音がする深夜おまえの心音を聞く”
海底を走る列車の音など聞いたことがないが、病院で聞かせてもらった胎児の心音は、確かに海底を走る列車の音だったなあと思いだす。

”バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ生まれてバンザイ”
そっかそっか、あれはそういう意味の姿勢だったか。
生まれてきたどの子も、バンザイなんだなあ。

”うつぶせに眠るおまえの足の指えんどう豆のように並ぶよ”
それほどまじまじと見ていたわけではないけれど、鮮烈に思い出せる光景。
こういう言葉で子供の成長を記しておけたらよかったけれど、なにぶん散文になってしまうのだよなあ。

”着ぶくれて石拾う子よ人類は月まで行って拾ってきたよ”
胎児の頃から知っていた子が歩き始めるという、時間の速さよ。
そして変わらぬ眼差しの温かさ。
しゃがんで石を拾う子どもの姿が、酒井駒子さんの絵で脳内に再生される。

タイトルは
”生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり”
から

SNSで時折時事問題などをつぶやきつつ、歌でもまた
”愚かさは線を引くこと国と国、男と女、過去と現在”
”明るくは語れぬ地球を手渡して夕餉に選ぶ有機人参”

家事をしながらも、ずっと頭の中で気に入った歌を反芻していた今日でした。