1月17日(土)
明日が返却期限の北広島図書館から借りた本、朝食を食べた直後に読み終わりました。
昨日の晩ご飯後の時点で残り300ページ。
やればできる子なんです、私。
一日繰り上げて今日返しに行こうと思いました。
札幌の図書館へは、たいてい土曜日に返しに行くので、土日ともが図書館に費やされるのも、土曜日に両方に出かけるのもしんどい。
出来れば北広島は金曜返却にしたいという野望があるのです。
とりあえず今回は、日曜日から一日繰り上げの土曜日返却、次回から金曜日に返却できればなあって…。
いろいろやることを片付けて、11時ころに駅に向かいました。
そうしたら、千歳線の電車が一本も動いてないんですよ!
北広島に行けないじゃないですか!
いや、どこかからバスで行くことは可能だと思うのですが、返却期限は明日なので、今日のところは家に帰りました。
で、なんで止まってるのかな~?ってJRのホームページを見たのですが、不可解な文章が…。
『千歳線 平和駅で、北広島発 札幌行き 普通列車が、お客様の対応を行っているため、一部の列車で遅れが出ています。』
いやいやいや、私が見たときは千歳線全部動いてなかったし、お客様の対応を行っているため遅れるって何?
お客様の対応は本来業務じゃないの?
普段はしてないの?
ネットニュースを検索したり、旧Twitterを検索したりしても、これ以上の情報が出てこない。
そのうち復旧はしたようですが、一体何があったのかわからずじまい。
明日はちゃんと動くよね?
明日こそ図書館に行けないと困るんだから!
本日の読書:了巷説百物語 京極夏彦
Amazonより
『下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。凡ての嘘を見破り旧悪醜聞を暴き出すことから〈洞観屋〉と呼ばれていた。ある日、藤兵衛に依頼が持ち込まれる。老中首座・水野忠邦による大改革を妨害する者ども炙り出してくれというのだ。敵は、妖物を操り衆生を惑わし、人心を恣にする者たち――。依頼を引き受け江戸に出た藤兵衛は、化け物遣い一味と遭遇する。やがて武蔵晴明神社の陰陽師・中禪寺洲齋と出会い、とある商家の憑き物落としに立ち会うこととなるが――。』
ついに、本当に終わってしまったのだなあ、という感慨。
『後巷説百物語』で、一度シリーズは終わったものと思っていたけれど、その後『西巷説百物語』『遠巷説百物語』と、場所を変えながら緩~くつながっていた化け物遣いたち。
けれど、本当にこれで終わりだ、と腹に落ちた。
舞台は水野忠邦の行った天保の改革が庶民を苦しめていた前後の江戸。
ほんのちょっとの息抜きをも「贅沢」として取り締まり、生きるために生きるしかなくなってしまった江戸の庶民の恨みつらみもなんのその。
とにかく財政を立て直すという大義名分が水野にはあったのだから。
その水野方陣営に雇われたのが、嘘を見破る「洞観屋」こと稲荷(とうか)藤兵衛。
日本のあちこちで起こる不穏な出来事を、裏で仕切っていると思しき怪しいものがいるので、その正体を突きとめろ、と。
それが「化け物遣い」こと御行の又市のことであり、山岡百助がその鍵を握っているのではないか、と突きとめる。
ということは、主人公は又市たちの敵方?
とハラハラしながら読んでいたら、突きとめたところで藤兵衛の仕事は終わり、のはずなのだが、人も出来事も大いに入り乱れ、捻くれて、天保の改革の失敗はわかっているものの、物語はどこに向かっているのか…。
巨悪の後ろに黒幕がいて、黒幕の裏に隠れているのが…。
ストーリーが大掛かりなので、登場人物もやたら多い。
長耳の仲蔵が断った以外は、主な「化け物遣い」たちはみんな出てくる。
が、百助と又市は、伝聞で出てくるが、本人たちは最終章まで姿を現さない。
その代わり、「洞観屋」の藤兵衛と「憑き物落とし」の中禅寺が出てくる。
もう、オールスターだよね。
幕府はもう、何をどうしたってぼろぼろなのだ。
力を持ったものが一気に良い世の中をつくることはできない、よろよろともたもたと、それでも良い世の中を目指すことが大事、という中禅寺の思いは、『銀英伝』のヤン・ウェンリーを思い起こさせる。
「その国に暮らすものを、ただの一人も取り零すことなく生かす、それが望まれる国の姿ではないですか。(中略)どんなに難しかろうと、そうあろうと努力する、そういう仕組みを創ることが政(まつりごと)なのではないですか」
「世の中は、無数の人の無数の思いが作るものです。駄目な人も、莫迦な人も、弱い人も――悪い人も、人です。切り捨ててはいけませんよ。戦のような殺し合いは何より愚かしいことですが、格差をつけて足切りし、死に追い遣るのも同じことです。この世には、要らぬ人など居ないのですよ」
中禅寺は言葉でそういうが、又市は行動でそう言ってきた。
だから私は、京極夏彦作品の中で、このシリーズが一番好きだ。
又市が好きなんだ。
本当は、初期の頃の、飄々とした又市が好きなんだけど、いろんな重いものを背負いながらもまだ、人を殺さずなんとかことを収めようと、世の底辺を渡り歩く又市が。
そして最後まで百助を裏世界に引きずり込まないよう、線を引きながら見守っている又市が。
