10月29日(水)
見た感じ10さんは絶対風邪だと思うのですが、「違う!」と言い張り、「紅葉を見に行く」と言い張るので、マスクをつけてもらって出かけました。
冬期休園になる前の百合が原公園。
雨が小降りになったりやんだり、とにかく空が暗くて光量が足りない。
ふかふかの絨毯みたいな地面。
全体が紅葉しているというよりも、ところどころに赤や黄色い木が。
目的は日本庭園。
逆光なのが惜しい。
実際はとてもきれいな紅葉でした。
池に落ちた紅葉もまた、風情があります。
ノムラモミジ。
ファイターズファンの娘が、来年も野村選手に頑張ってほしいと写真を撮っていたので。
あのな、赤って200色あるんやで。
四阿からの紅葉。
眼福、眼福。
こちらは中国庭園。
手振れではありません、しだれ柳です。
黄色と赤と緑の重なり。
コキアが綺麗。
コキアの顔。
この後駐車場に向かうが迷子になる大人3人。(わし、10さん、娘)
明日は午前中に家事及び生協対応、午後は晩ご飯当番+10さんの代理でカフェクラブ。
さて、自由時間は何分あるのでしょう?
本日の読書:まいまいつぶろ 村木嵐
歴史上あまり取り上げられることのない、徳川第九代将軍・家重。
へその緒が首に巻き付いて生れたせいなのか、口がまわらず、半身がマヒしているため正座ができず、字を書くこともできず、武士の頂点たる征夷大将軍になることなど不可能と思われていた。
頻尿のため、歩いたあとには尿を引きずった跡が残るため「まいまいつぶろ(かたつむり)」と呼ばれていた。
家重の言葉を、唯一聞き取ることができたのが、大岡忠光という小姓。
コミュニケーションを取ることができないために周囲から無能呼ばわりされている家重の口となり、彼の言葉を彼に代わって発するのだが。
本当に無能なら問題はなかった。
しかし卓越した記憶力と明晰な判断力を持ち合わせてしまったゆえに、却って将軍の跡目争いの種になってしまった。
何しろ弟は武芸にも学問にも優れていたのだから。
しかし長男が後を継ぐべしという家康以来の決まりもあり、父である徳川吉宗も簡単に跡継ぎを決めることはできなかった。
第一章を読み終えた時点で号泣でした。
まだ16歳ながらに家重を守り抜こうとする忠光の無私の覚悟に泣けてしまった。
けれど、その後がちょっと…。
メインは支える忠光なのか、支えられる家重なのか、時々で揺らいでいるのが気になった。
各老中たちの書き分けも弱い。
家重派なのか、反家重なのか、第三者的立ち位置なのか。
地の文でなんとなくわかるけど、セリフの応酬では誰が何を言いたいのかよくわからなかった。
将軍になってからの「宝暦治水事件」は、確かに歴史的には大きな事件ではあったけど、平田靱負(ゆきえ)が家重の言葉を理解する3人目の人物として登場する意味はなかったな。
結局平田靱負を救うことはできなかったのだから。
代わりに「郡上一揆」の方をもっと深掘りして、将軍として誰をどう動かしたのかを書けばよかったのに。
家重の意向を汲んで、田沼意次がサクサク解決しました、的な書きかたになってしまっている。
本当はもっとどろどろ長引いた事件なんだけど。
とはいえ、混乱しがちな徳川9代、10代の関係がわかってよかった。
この時に御三卿が作られたわけだね。
なるほど。
Amazonより
『口がまわらず、誰にも言葉が届かない。歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まれた第九代将軍・徳川家重。常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫だった。「もう一度生まれても、私はこの身体でよい。そなたに会えるのならば」――。二人の絆を描く、落涙必至の傑作歴史小説。』歴史上あまり取り上げられることのない、徳川第九代将軍・家重。
へその緒が首に巻き付いて生れたせいなのか、口がまわらず、半身がマヒしているため正座ができず、字を書くこともできず、武士の頂点たる征夷大将軍になることなど不可能と思われていた。
頻尿のため、歩いたあとには尿を引きずった跡が残るため「まいまいつぶろ(かたつむり)」と呼ばれていた。
家重の言葉を、唯一聞き取ることができたのが、大岡忠光という小姓。
コミュニケーションを取ることができないために周囲から無能呼ばわりされている家重の口となり、彼の言葉を彼に代わって発するのだが。
本当に無能なら問題はなかった。
しかし卓越した記憶力と明晰な判断力を持ち合わせてしまったゆえに、却って将軍の跡目争いの種になってしまった。
何しろ弟は武芸にも学問にも優れていたのだから。
しかし長男が後を継ぐべしという家康以来の決まりもあり、父である徳川吉宗も簡単に跡継ぎを決めることはできなかった。
第一章を読み終えた時点で号泣でした。
まだ16歳ながらに家重を守り抜こうとする忠光の無私の覚悟に泣けてしまった。
けれど、その後がちょっと…。
メインは支える忠光なのか、支えられる家重なのか、時々で揺らいでいるのが気になった。
各老中たちの書き分けも弱い。
家重派なのか、反家重なのか、第三者的立ち位置なのか。
地の文でなんとなくわかるけど、セリフの応酬では誰が何を言いたいのかよくわからなかった。
将軍になってからの「宝暦治水事件」は、確かに歴史的には大きな事件ではあったけど、平田靱負(ゆきえ)が家重の言葉を理解する3人目の人物として登場する意味はなかったな。
結局平田靱負を救うことはできなかったのだから。
代わりに「郡上一揆」の方をもっと深掘りして、将軍として誰をどう動かしたのかを書けばよかったのに。
家重の意向を汲んで、田沼意次がサクサク解決しました、的な書きかたになってしまっている。
本当はもっとどろどろ長引いた事件なんだけど。
とはいえ、混乱しがちな徳川9代、10代の関係がわかってよかった。
この時に御三卿が作られたわけだね。
なるほど。















