10月16日(木)

 

多分今月に入ってからのルーティンだと思うけど、骨盤底筋を鍛えている。

一日3回、食前食後の1時間以外の時間でやらなくてはならない。

けど、なかなか習慣にならない。

 

乳がん治療のホルモン剤の影響で子宮がんのリスクが高まってしまうので、年に2回子宮がんの検査をしている。

その時に、「年をとってくると筋力が落ちてきて子宮が下がってくるから、今から鍛えておきなさい」と言われた。

その時に骨盤底筋体操のやり方を書いた紙をもらったんだけど、紙を見ながらやっても正しいのか間違っているのかよくわからなくて、そのうちやめてしまった。

 

しかし、気がつくと、世間は結構骨盤底筋を鍛えろとうるさい。

いや、絶対に鍛えたほうがいいのはわかっているけれど、何につけ鍛えるのが苦手。

うーむ、うーむ。

 

と悩んでいたら、生協で骨盤底筋を鍛える器具を扱っていた。

ちょっと高いな。

しかしよくよくカタログを読むと、子宮のある女性だけではなく、男性も鍛えたほうがいいらしい。

10さんに確認したら、10さんも医者に「鍛えろ」と言われたことがあるらしい。

そして放置していたらしい。

 

よし、「鍛えましょう」

ということで、器具を買って、極力一日3回を目指して頑張っている。

でもさ、朝は起きてすぐやるとして、食後1時間を経過した後って、なかなか難しい。

ぼーっと一時間待ってるわけじゃないから、何かをしている間に忘れる。

昼に外食したら、帰宅後にはすっかり忘れているし、夕食後の1時間はリラックスしすぎて覚えてられない。

 

互いに声かけ合いながら、なんとか一日3回を目指す。

成功率は6割くらいかな…。低っ。

 

 

 

 

 

本日の読書:与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記 澤田瞳子

 

カバー裏より
『奈良時代、東大寺の大仏造営事業が進む中、故郷から造仏所に徴発された真楯(またて)。信仰心など一片もないのに、仲間とともに取り組む命懸けの労役は苦難の連続。作事場に渦巻く複雑な人間模様も懊悩(おうのう)をもたらすばかり。だが、疲れ切った彼らには、炊屋の宮麻呂が作る旨い料理があった。一膳の飯が問いかける仏の価値とは⁉食を通して造仏に携わる人々の息遣いを活写した傑作時代小説。』

目次
・山を削りて
・与楽の飯
・みちの奥
・媼(おうな)の柿
・巨仏の涙
・一字一仏
・鬼哭の花

予約で届いた本が9冊。
あと1冊借りられる枠はあるけれど、もう一軒の図書館で多めに借りよう。
と思ったのに、出口近くの棚にこの本があった。
澤田瞳子なら、借りねばならないではないか。
だって彼女は、数少ない奈良時代を舞台にした時代小説を多く書く作家なのだから。
奈良時代大好き女子としては、見かけたら読まねばならないのである。

読んでよかった。
面白かった。

タイトルの中にある「与楽」という言葉を調べた。
「抜苦与楽」という四字熟語でよく使われるが、「抜苦(苦を抜く)」とは非をあらわし、「与楽(楽を与える)」とは慈を表しているらしい。
仏教由来の言葉である。

いわゆる「奈良の大仏」を建立するために全国から集められた仕丁(しちょう・現場の作業員)の一人、真楯(またて)が語り手となる。
21歳という若さゆえ、重労働に回されがちなのも納得している。
3年で年季があけることと、炊屋で食べるご飯を楽しみに毎日を過ごしている、極めて素直で真っ当な青年だ。

真楯たちにあてがわれた炊屋は、ご飯が美味しいことで有名。
炊屋によっては、材料費をごまかして蓄財に励んだり、料理の手間を惜しんで粗末な食事しか出さないところもあるが、真楯たちの食事を作る宮麻呂は、むさくるしい外見に反して、いつも心づくしの美味しい食事を提供してくれる。
この宮麻呂の正体も、この作品の本筋に関わる重要事項だ。

奈良時代は身分社会なので、貴族、平民、そして奴婢も多く出てくる。
そして大仏建立という国家事業のため、通常の身分の上下の他に縦割りの役職による軋轢もある。
全国から集められた仕丁の中にも、九州や陸奥などの遠国からくるものは、言葉の違いもあり、より一層差別をされる。

そんな中で起きる大小さまざまな事件に巻き込まれながら、右往左往する真楯は宮麻呂の行動の意味を考える。
生き仏と称される行基を見つめる宮麻呂の目の中に、どこか苦しみめいたものを感じる真楯。

行基の教えに反して、仏などいないと言い放つ宮麻呂。
彼の作る食事は、仏よりも直截的に仕丁たちの心や体を癒すのだ。
さて、ここで「与楽」=「慈」ということを考えながら読んでいくと、俄然深みが増してくる。
大仏建立は誰のため?
大仏建立が人々に与えたものとは?