10月13日(月)
 
カレンダーと無縁の生活をしているので、うっかりすると、今日が祝日だと忘れてしまう。
普通にお散歩に出かけて、公園で遊んでいる高校生男子たちを見て思い出しました。
 
近所の川に鮭が帰ってきた、とのうわさを聞いて川を覗いてきましたが、まだ見つけられませんでした。
鮭が戻ってくるということは、熊が山から下りてくるってことかもしれません。
札幌は全国で唯一「ヒグマ警報」が発令中なのよね。
警報が出ているのは西区だけだけど、あっちにもこっちにも熊目撃情報がある。
こんなこと、過去にないよ。
昨日だけで西区で2件、中央区で1件の目撃情報と、南区でフンが発見されている。
とても近くにたくさんの熊がいることになる。
 
駆除に反対する声があることは、知っている。
出来れば共存できたほうがいいとも思ってる。
でも、共存は出来んのよ。
相手に日本語は伝わらないからね。
 
命の重さに違いはないかもしれないけれど、どちらかしか救えないなら人間の命を救いたいと私は思う。
そして、他の動物や植物の命を犠牲にして、生き物はそれぞれの命を繋いでいるわけで、熊の命より人命っていうのは生物として真っ当な判断と思ってください。
熊がかわいそうと思う優しい気持ちを、熊に怯えている人にも向けてください。
あと、市町村に抗議の電話するのもやめてね。
私たちの地元の行政に滞りが生じますので。
 
いよいよ赤いぜ、札幌の街路樹。

 
 
 
 
 
本日の読書:録音された誘拐 阿津川辰海

 

Amazonより

『誘拐されたのは探偵。家族の危機を救うのも探偵。謎めいた依頼を受けたのも探偵――誘拐犯に立ち向かうのも探偵。大野探偵事務所の所長・大野糺が誘拐された!? 耳が良いのがとりえの助手・山口美々香は様々な手掛かりから、微妙な違和感を聞き逃さず真実に迫るが、その裏には15年前のある事件 の影があった。誘拐犯VS.探偵たちの息詰まる攻防、二転三転する真相の行方は……。どんでん返しに次ぐ、どんでん返し! 新世代本格の旗手が描く、令和の逆転ミステリー開幕。本当に騙されていたのは誰だ?』

短編集『透明人間は密室に潜む』を読んだとき、トンデモ設定を論理的破綻もなく書ききった本格ミステリに心から満足した。
売上ランキングで見かけたことのない作家だったので、これは私だけが知っている金の卵だと思った。

ところが札幌市の図書館で予約をしようと思ったとき、彼の作品がことごとく予約でいっぱいだったのだ。
知らないのは私ばかり。
私がデビュー作を読んだ時点で、すでに人気作家だったわけです。

というわけで、ようやくこの作品の順番が回ってきた。
『透明人間は密室に潜む』に収録された『盗聴された殺人』に出てきた大野探偵事務所が再び!

誘拐されたのは、大野探偵事務所の所長。
事件を解決に導くのは、そこに所属する探偵山口美々香。
彼女は常人離れした聴力の持ち主で…。

ところがどうも今回の美々香は精彩を欠く。
病に倒れた父の容体が思わしくない、という背景があるにしても、探偵として心ここにあらずはいかがなものか。
大野所長の頭の切れは健在だが、いかんせん誘拐され監視されている状態では、誰とも連絡を取ることができない。

最初から、うさん臭い人はいた。
この人が犯人じゃないかと、誘導されるかのように腑に落ちる人物が。
しかし簡単すぎないか?
作中でその線が否定され、さて犯人は誰で、誘拐の目的は何かと考え直す。
いや、裏の裏は表じゃなく、裏の裏は別の裏かも…。
要は全く方向を失った。

いくつもの顔をもつ誘拐犯。
何人かの語り手が、数ページごとに切り替わり、複雑な模様を織りなしていく。
明かされた真相はとても大掛かりで面白かった。
そして誘拐の犯人は、大野探偵事務所の話がシリーズ化されたらきっとライバル悪役として再び出てくるだろう。
明智小五郎に対する怪人二十面相のように。