9月1日(月)
猛暑の日々でも食欲が落ちたという事実がないまま、何を食べても美味しい秋が来てしまった。
まずい。
生協で箱買いしたジャガイモが激烈に美味しくて、毎日なんやかんやジャガイモを食べている。
今日はタコと一緒に、オリーブオイルとニンニクとパセリで炒めてみましたが、こんなんいくらでも食べられるやんか!
ピーマンも、不揃いのものを大量に買ってきたので、サバの水煮と煮てみたり、おかかと炒めてみたり、毎日おいしい。
冷蔵庫の野菜室を見ると、そのほかにニンジン2袋、キュウリ2袋。
10さんどうした?
野菜買いすぎじゃないか?
さすがにキュウリ2袋は多すぎじゃないかと思うわ。
ジャガイモとニンジンとピーマンを細かく刻んでスパニッシュオムレツとかも美味しそうだけど、卵が高いからなあ…。
年金生活者にとって、食欲の秋は敵だなあ。
本日の読書:オルタネート 加藤シゲアキ
Amazonより
『高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった〈悲劇〉の後遺症に思い悩む蓉(いるる)。母との軋轢により、〈絶対真実の愛〉を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津(なづ)。高校を中退し、〈亡霊の街〉から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志(なおし)。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる"とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体――。“あの頃"の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。』
タイトルの「オルタネート」とは、高校生限定のSNSアプリ。
ほとんどの高校生が使用しているこのアプリを使っていない蓉(いるる)は、高校生対象の料理コンテストでのリベンジを目指している。
依存症ともいえるくらい「オルタネート」にはまっている凪津(なづ)は、運命の恋人を自分の気持ちではなく、「オルタネート」に探してもらおうと願っている。
家族との絆を信じられない尚志(なおし)は、子どもの頃友だちと奏でた音楽が忘れられず、高校を中退して東京へ出てくる。高校を辞めた時点で「オルタネート」から排除される。
この3人の物語が交互に語られているのだが、自信のなさから大切な人を傷つけてしまったり、それでも前に進まねばならないことはわかっていたりと、高校生の心のうちが繊細に丁寧に描かれていて、面白かった。
ただ、前にこの作者の小説を読んだときにも思ったのだけど、作品世界に入る前に一度拒否されているような気がして、すんなり世界に入っていけないんだよね。
今回のネックは、登場人物の名前。
蓉(いるる)とか、凪津(なづ)とか、えみくとか、深羽(みう)とか、楤丘(たらおか)とか、なんでこういちいちめんどくさいネーミングなわけ?
ここを乗り越えれば面白いんだよ。
でも、なぜ読者をわざわざ試すようなことをするのか?
実は尚志のパートは無理に入れなくてもいいかな、と思っている。
彼は「オルタネート」を使っていないわけだし、蓉と凪津の両パートに顔を出すダイキも尚志のパートには出てこないし。
蓉の料理にかける思いと自信のなさ。
恋愛と料理(コンテスト)をはかりにかけて料理を取ってしまう気真面目さ。
それでもストレートに気持ちを伝えてくれる三浦君という存在。
とてもよかった。
凪津の方は、人間の気持ちなんて、自分のも含めて所詮あてにはできないのだから、と「オルタネート」に自分の情報をどんどん入力し、絶対に間違いのない相手とのマッチングを望む姿にハラハラした。
失敗したくない、という気持ちはわかる。
けれど、失敗を無駄にするかしないかはそれぞれだし、最短経路が正解とは限らないということを、若い人にもっと知っててほしい。
失敗したっていいんだよ。
命にかかわること以外は、たいていとり返しはつくんだから。
