8月31日(日)

 

中島くんが卒業して初めてのライブ、しかも急な卒業だったので、ドキドキしながら配信を見ました。

思えば初めてのフェスの時も山田くんと中島くんがコロナに罹り、歌割りとか急遽作り直して大変だったんだよね。

髙木くんが相当緊張していたと聞きました。

薮くんいつもありがとう。

 

今回も歌割りやフォーメーションの作り直しが大変だったと思うのですが、ステージ上の皆さんはにこにこ笑顔で、そこはやっぱりプロなのでした。

それでも中島くんは割とソロパートの多い人だったので、あたふた感は否めなかったな。

あと、髙木くんがちょっと自信なさそうに踊ってたところもあったし。笑

 

髙木くんと中島くんは割と声質が近いので、髙木くんに割り振るところが多いのかな、と予想していました。

『ファンファーレ!』とかね。

でも、客席のあおりとかも、やってましたね。

っていうか、事前練習が多かったのか、髙木くんちょっと声ががさついてましたね。

 

八乙女くんが休養中で不在だった時、全員がそろうことを待ちわびた歌だった『サンダーソニア』や、中島くんの持ち歌と言ってもいいくらいの『明日へのYELL』を歌ったのは、もとからのセトリだったのか、何らかのメッセージなのか。

他のアーティストさんたちもたくさんいるので、あえて中島くんのことを一言も言わずに終わったのだと思うけど、私としては元気に歌って踊る彼らを見られて安心しました。

 

本当は、もっとダンサブルな曲もやりたかったと思うんだけど、これはさすがに2~3日で作り直して覚え直すのは大変だもんね。

ファンとしては他のアーティストのファンの皆さんにダンスも見てほしかったけど、『DONKEY GONGS』だけでも嬉しかったよ。

 

ほんとに試練に事欠かないグループだなあ、と思うけど、喜び悲しみ受け入れて、ずっと一緒に笑っていられたらいいなあ。

 

 

 

 

本日の読書:天使も怪物も眠る夜 吉田篤弘

 

カバー裏より
『二〇九五年、東京は〈壁〉によって東西に分断されていた。不安に包まれた街は不眠の都と化し、睡眠ビジネスが隆盛を誇っている。そんな中、睡眠コンサルタントで働くシュウは、謎の美女と出会い……未来版めくるめく「眠り姫」の物語が幕を開ける!文庫版特典として、競作企画の始まりを綴った「あとがき」と「もうひとつのエピローグ」を収録。』

〈螺旋プロジェクト〉の一冊。

〈螺旋プロジェクト〉とは
「共通のルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家=朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画である。
ルール1 「海族」vs.「山族」の対立を描く
ルール2 共通のキャラクターを登場させる
ルール3 共通シーンや象徴モチーフを出す
(中央公論新社HPより)

私はクラフトエヴィング商會も吉田篤弘も、その作品は大好きだということを先に明言したうえで、この作品には全くハマらなかったと言わねばならない。

細かなディテールにも手を抜かない、精密な作品作りが彼の特徴であると思っていたのに、この作品は必要な時に箱から出して、出番が終わると箱に戻される人形の芝居のような嘘くさいような薄っぺらいような違和感がずっとあった。
後半、それは作者の思惑のうちだとはわかったが(そもそも登場人物の一人は元腹話術師である)、それでも面白さは微塵も感じられなかった。

まず、伊坂幸太郎に引っ張られ過ぎたのではないかと思う。
大勢の登場人物が、ぶつ切りのシーンの中で縦横無尽に動き回るのは伊坂幸太郎の得意パターンであり、吉田篤弘は、周辺部分を丁寧に書き込むことによって登場人物が浮かび上がってくるような作風と思うので、どうにも文体が馴染んでいないような気がする。
そしてキモとなるのが『ゴールデン・スランバー』だよ。
そこまで伊坂幸太郎気にしなくていいのに。

私は突拍子もない設定というのが割と好きだ。
なので、壁で分断された東京というのも、もっとうまく世界に溶け込んでいれば、受け入れるにやぶさかではない。
けれど、舞台が2095年、今からたった70年後に、ここまで東京が荒廃しているのに、壁を作った理由をもうみんな忘れているというのは信じがたい。

そもそも東京23区だけの問題なのだ、壁は。
じゃあ埼玉なり神奈川を経由すれば、交流が途絶えるわけがない。

加速度的に進歩する機械文明に人間は追いつくことができない、というので科学の発展を止める…どころかある程度後退させる〈レイドバック〉が施行された、という設定なのだが。
それが東京だけのことなのか、日本全体のことなのか、世界中の国が「いっせーのせ」で施行したのかは明らかではない。
〈レイドバック〉という概念が政策として浮上する時間、政策として一般市民に浸透させる期間、実行から実効までにかかる期間、を考えると、とても2095年では無理だ。

突拍子もない設定はいいのよ。
その世界で破綻さえしていなければ。
でもこれは、破綻してるでしょう?

全人類が、「いっせーのせ」で手放せるのなら手放したい核兵器でさえ手放せないのに、便利このうえない機械と情報を手放せるか?
だれが責任を取る?
システムを手放すための、壁を建設するための、金と人手はどうやって作った?

読めば読むほど疑問が頭を駆け巡り、目は文字の上をただ滑っていく。
残念。

余談だけれど、私はサルを、脳内で妻夫木聡でイメージしていた。
マコトもキングもいないけど、舞台は池袋じゃないけど。
だから、『もうひとつのエピローグ』でのサルの扱いに衝撃を押さえることができない。
慟哭。