8月14日(木)
私が子どもの頃、何かというと私たちは「戦争を知らない子どもたち」と言われていました。
本来はもう少し上の世代の人たちが、自分たちのことをそう言ったんですけどね。
戦争に反対する意見を言うと、「戦争を知らない世代が何を言うか」的なことを言われたり、「平和ボケ」と言われたりしました。
今の日本では戦争を知らない世代が圧倒的多数です。
しかし、世界に目を向けると、私と同世代の人たちは戦争を経験している人が多いのです。
20世紀は戦争の時代だったと言われます。
アジアでもヨーロッパでもアフリカでも何度も戦争・紛争があり国土が戦地になりました。
アメリカは、国土こそ戦場になってはいないけど、派兵してはいるので、今生きている人たちの中に何人も帰還兵がいます。
で、そういう人たちの発する「NO WAR」は平和ボケといえるのでしょうか。
というか、私は平和ボケを世界に広めるのが、平和憲法を持つ日本の義務と思っています。
戦争を知らない私が言うのもあれですが、子どもたちが中高生の時に言ったことがあります。
お母さんは戦争に反対していますが、これから戦争がはじまるとしたら、戦地に行くのは君たち若者です。
お母さんは自分の子どもを戦地にやって殺されるのも人を殺すことになるのも絶対に嫌です。
でも、肉体の頑健さや運動神経の働きなど、18~25歳くらいが兵士の最適年齢だとすると、ここ数年で戦争が始まってしまうと君たちが戦地に行くことになります。
さらに戦争が長引いて、30歳くらいまで徴兵することもあるかもしれないし、最悪35歳でも戦地に生かされるようなことがあるかもしれないけど、その場合日本は絶対に敗けます。
一番兵士として最適な年齢の人たちが出て行って勝てないなら、無理なんです。
日本は資源のない国なので、短期決戦じゃないと物理的に勝てないので。
「赤紙が来たら海外に逃げる」と言ってる若者がテレビに出ていましたが、戦争が始まるようなときに一般市民の出国が認められるわけがありません。
無理やり軍隊に入れられるか、徴兵忌避で牢に入れられるか、の二択だと思います。
戦争を他人事ではなく自分のこととして考えたときに、どういう考えを持って、どういう行動をとるのかは、これからニュースを見たり本を読んだりして、考えて行ってください。
お母さんは、戦争反対と思っていますが、強制はしません。
でも、他人事とだけは考えないでください。
自分に関係することです。自分の大切な人に関係することです。
本当なら毎年親子でそういう話をすればいいのでしょうけど、どうしても親の気持ちを押し付けるような気がして、たった一度だけそういう話をしました。
うちの子たちは無事30歳を越えましたが、予備役の可能性は未だ残っています。
今の若い人たちは、戦争を自分のことと考えていますか?
戦争を知らない子どもたちを世界中にもっと増やしたいと思います。
大人が殺されるのだっていやですが、子どもが辛い思いをしているのが本当に苦しい。
憎悪の連鎖なんてもうやめてもらいたい。
本当は宗教が、そう導くものだと思うのですが、どうしてこんなに争いを煽るんでしょうか。
「核抑止力は万有引力のような物理的な力じゃない。絶対起こるという、当てにできる力ではない」というのが、最近心に残った言葉。
戦争を知らないおばばとしては、この先もずっと戦争を知らないままの状態で、次の世代へバトンタッチしたいと考えています。
本日の読書:マーフィの呪い 魔法の国ザンス 12 ピアズ・アンソニイ
カバー裏より
『弟のドルフ王子が、よき魔法使いハンフリーの一家をみつけられずに戻ってから三年。「やっぱりわたしが捜しに行かなきゃ!」王女アイビィは、とうとう心を決めた。そして、満を持して〈ヘブン・セント〉を作動させるが、連れていかれたところは、なんと魔法がまったく存在しないマンダニア⁉そこで出会った少年グレイの助けを得て、アイビィはなんとかザンスに戻ろうと……ますます快調傑作ユーモア・ファンタジイ』
ハンフリーがいないとザンスが困る、という理由で、国を挙げてハンフリーを探すことにしていたはずだけど、あれから7年、まだハンフリー一家は見つかっていない。
3年前にドルフ王子が手がかりをみつけて、そのまま放置。
この辺がちょっとなあと、大人は思うわけです。
でも、3年前のハンフリー探しの旅でドルフが二人の婚約者を連れて帰ったのに対して、恋愛経験皆無の姉・アイビィ。
今度は自分の出番とばかり、〈ヘブン・セント〉を使って、一番必要な人(国のために)の元へ連れて行ってもらったはずが、着いたところは魔法の存在しないマンダニア(私たちの世界)。
マンダニアの不自由な生活の中で、いろいろと助けてくれるお隣さんのグレイに好意を抱くアイビィ。
しかし早くザンスに戻ってハンフリーを探さなくてはならない。
グレイの手助けでザンスに戻ったところ、魔法を使えないはずのマンダニア人のグレイが、どうも魔法を使えるっぽい。
なぜグレイはマンダニア人にもかかわらず魔法を使えるのか?
ハンフリーはどこにいて、何をしているのか?
ザンスの王女であるアイビィとマンダニア人のグレイは結婚できるのか?
いろいろな謎を孕みつつ、物語は進む。
今回痛切に思ったのは、何が伏線になっているのかわからないから、流し読みは厳禁だなということ。
一作一作ハッピーエンドで終わるけれど、ドルフの婚約者問題は解決していないし、相変わらずザンスにハンフリーは戻ってきていない。
