8月13日(水)

 

第1回目の本屋大賞からずっとノミネート作品を読み続けていますが、2019年の作品を読み終わってから2020年分を読み終えるまでに1年半もかかってしまいました。

ノミネートされた時点で図書館の予約がすごいことになるので、4~5年遅れはもう取り戻せない感じです。

いっそのことノミネート作品を大人買いしてみようかとも思いましたが、買うと結局読めなくなるので、今のペースでぼちぼちと読んでいきます。

 

2020年のノミネート作品

1位 流浪の月 凪良ゆう

2位 ライオンのおやつ 小川糸

3位 線は、僕を描く 砥上裕將

4位 ノースライト 横山秀夫

5位 熱源 川上宗一

6位 medium霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼

7位 夏物語 川上未映子

8位 ムゲンのi 知念実希人

9位 店長がバカすぎて 早見和真

10位 むかしむかしあるところに、死体がありました。 青柳碧人

 

翻訳小説部門

1位 アーモンド ソン・ウォンピョン

2位 掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン

3位 三体 劉慈欣

 

発掘部門

無理難題が多すぎる 土屋賢二

 

ノンフィクション本大賞

大賞 エンド・オブ・ライフ 佐々涼子

他 サガレン 梯久美子

  女帝 小池百合子 石井妙子

  聖なるズー 濱野ちひろ

  つけびの村 噂が5人を殺したのか? 高橋ユキ

  ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち ブレイディみかこ

 

2020年は翻訳小説部門のノミネート作がどれも素晴らしかった。

最初に『三体』を読んだとき、自分のベスト・オブ・2020年作品は決まったなと思ったのだけれど、『アーモンド』も『掃除婦のための手引き書』も甲乙つけがたく素晴らしかった。

 

それに引き換え国内作品は、大賞を選ぶとしたら『ノースライト』か『夏物語』の二択。

全体的にテーマは重いのに作品のつくりが軽いものが多くて、大賞かなあ…という感じ。

『熱源』は、北海道に住む者としては読んでおくべき本と思った。

特に父が樺太出身なので、ノンフィクション作品の『サガレン』ともども、勉強させていただきました。

 

ノンフィクション本の中では、『エンド・オブ・ライフ』も『女帝 小池百合子』も読みごたえがあったけれど、なんといっても衝撃的だったのが、『聖なるズー』でした。

動物性愛者という、初めて聞いた性的マイノリティに対しての私の偏見が自分ながら残念でならない。

本当に犬や馬に対して性愛を持つことの喜びも苦しみもわかったとは言えないけれど、少なくとも誠実に愛を育んでいる人たちがいることはわかった。

私には理解できない感情ではあるけれど、そういう感情があるということは尊重する。

 

今、行きつけの図書館で『本屋大賞作品特集』をしてくれているので、2021年のノミネート作品は割とサクサク読み進められるような気がしています。

2020年までの作品はすべて読んだので、それ以降の作品を探していますが、2022年以降の作品は予約が入っているのか棚に並びません。

というわけで、2021年の作品を何冊か借りています。