8月4日(月)
先月くらいから我が家のお米は古古米である。多分。
古米ほど高くなくて古古古米よりは安くない、あたりの価格の米を買ってみたから。
「あまりにも美味しくなかったら、今までのお米に戻す」と言ってた10さんが、「今度は生協でこの価格帯のお米を買う」というので、一応10さんの合格基準に達したのだと思う。
私は子どもの頃から道産米で育ってきたので、米に対する要求レベルはさほど高くない。
やわらかく炊いたねばりの強いご飯というのが好きではないので、古古米でも十分美味しく食べていた。
が、昨日から食べ始めている生協の古古米は、それまで食べていたスーパーのものとは違うということはわかった。
お米を研いでいて、ちょっと米が手にあたるというか、尖っているというか、そんな感じ。
どこのどんな米がブレンドされているのかわからないので、米の銘柄の違いなのか、保存の仕方の違いなのか。
でもさんざん言われていた「臭い」とは感じなかったな。
炊きたてを食べても、おひつで一晩保存したものを食べても。
それよりもこの間ネットニュースで流れてきた記事が気になる。
節電のためご飯を炊いたら炊飯器のコンセントを抜く人が増えているが、炊いたお米を常温で保存すると食中毒菌が増殖するので、コンセントを抜いてはいけない。
または即座に冷凍保存をすること。
うちはすぐにおひつに入れるので、常温保存のわけです。やばい。
これからは冷凍保存にするか。
あこがれだったおひつ生活も、もうできないなあ。
いや、ちょっと待てよ。
日本人は弥生時代から米を食べているが、保温ジャーができたのなんてせいぜい50年位前のことじゃない?
50年以上前かもしれないけど、100年も前じゃないよね。
じゃあ、その間日本人はどうやって常温じゃなくてご飯を保存していたの?
冷凍庫だってもちろんなかったのに。
昔はご飯を炊くのも結構な労働だったから、一日に一回しかご飯を炊かなかったはず。
炊いたのは野菜や雑穀で水増しされた雑炊。
東日本では朝炊いて、夜は冷や飯。
西日本では夜に炊いて、朝は冷や飯。
だから西日本の方が、朝のパン食習慣の普及が早かったと聞いたことがある。
でもそんなことより、朝炊いた雑炊を常温で家に置きっぱなしにして、夜食べて大丈夫だったの?
大丈夫だったんだよね?
それとも毎年多数の人が食中毒にかかったけど、しょうがないこととして流しているのか。
なんてことを考えながら、もぐもぐ古古米を食べているけど、今のところ私のお腹は大丈夫です。
本日の読書:空をこえて七星のかなた 加納朋子
Amazonより
『この本は、きっとあなたの北極星(ポラリス)になる。7つの物語が星座のようにつながる、宇宙を巡る感動のミステリー!「南の島へ行くぞ」突然のパパの提案で、石垣島を父娘で旅することに。でも、家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)。同級生の過失で、私は右目に取り返しのつかない怪我を負った。同時に、大事な友達と約束した夢も潰えて……(「星は、すばる」)。7つの物語が星座を描くようにつながった時、大きな感動に包まれる。星空と宇宙を巡る傑作ミステリー!』
目次
・南の十字に会いに行く
・星は、すばる
・箱庭に降る星は
・木星荘のヴィーナス
・孤舟よ星の海を征(ゆ)け
・星の子
・リフトオフ
何の事前情報もなく読んだので、最初の『南の十字に会いに行く』でパパが突然「南の島へ行くぞ」と言ったとき、奥田英朗の『サウスバウンド』のような話かと思った。
常識外の行動力を持つ父親に振り回される家族の話。
ところが、どちらかというと父親は非アクティブで、しかも短編で終わってしまった。
主人公こそ七星だったけど、なぜ本のタイトルが作品名にない『空をこえて七星のかなた』なのか?
次の作品もまた、星の話ではあった。
ただし登場人物は全くかぶっていない。
収録作品の数が7つだったので、星の話が7つでこの本のタイトルになったのか、と思った。
そして『箱庭に降る星は』を読んで、本を読む順番って大事だなと思った。
というのも、この本の前に地方都市の高校を舞台にした小説を読んでいたので、どうしてもこの短篇がそっちの方、ぶっちゃけ言えば『犬がいた季節』の中の短篇のように読めてしまうのだ。
頭が良くて行動力があって見た目に反してお人好しな生徒会副会長のいる高校が、三重県にあるかのように思えてしょうがない。コ―シローはいないけど。
さらに『木星荘のヴィーナス』を読んだとき、これは『箱庭に降る星は』の続編であることに気がついた。
全体を通して、名前の出てこない登場人物がいるのが不審だった。
先の生徒会副会長のように。
でも、頭が良くて行動力があって美人でお人好しな金江さんは、絶対に副会長だ!
なんでも治す医者になりたい。
宇宙飛行士においらはなるよ。
短編ごとに小さなミステリ仕立てにはなっている。
でも読み進めると次々に作品ごとの繋がりが見えてきて、全体像がわかったら、これは私の大好きな、自分の足で立って自分の頭で考える強くて賢い女の子の話だった。
偉大な親に押しつぶされそうになっている少女を救う『星の子』もよかったけど、なんといっても『木星荘のヴィーナス』が痛快でよい。
亡くなったおじいちゃんの、おばあちゃんへの相聞歌(笑)もしみじみよい。
