8月2日(土)
本当は今日、ヘルシーウォーキングに行くはずだったのです。
伊達紋別はちょっと遠いけど、近くに移籍が結構あるから、歩くのはショートコースにして(でも9㎞)観光しながら帰る?なんて言ってたんですが…。
日曜日は10さんがボランティア先の皆さんとフルーツ狩りに行く(しかも運転手として)予定があり、早朝出発ということで、無理をしないことにしました。
なので、今日は早朝散歩のあとはのんびり過ごそうということになったのですが、家を出たらパラパラと雨。
今日は何もしないでぐうたら過ごしました。
8月に入って、早朝4時はもうさほど明るくなくなりましたねえ。
で、結局早起きしただけで、家でぐうたらしていたら、降ってないじゃないの、雨!
なんかもう、予定が全て覆される日でした。
明日は早くから10さん出かけて不在なので、午前中のうちにやることやって、午後から大きいテレビでHey!Say!JUMP鑑賞ですな。
そして『SPY×FAMILY』を見ながら晩ご飯を作る。
『薬屋のひとりごと』を全話視聴したので、今は『SPY×FAMILY』を観ています。
なんか夏休みのように毎日楽しい。
本日の読書:52ヘルツのクジラたち 町田そのこ
亡き祖母が遺した九州の海が見える高台の家に、一人越してきた貴瑚。
シングルマザーだった母が新しく作った家族の中に、彼女の居場所はなかった。ずっと。
あまり食事を与えられず、時に殴られ、客用のトイレが彼女の部屋だった。
トイレで体育すわりをしたまま過ごす夜。
それでも彼女は母を恋うたのだ。
高校を卒業してから、難病に倒れた義父の看病と家事をこなす貴瑚。
それでも彼女は家族として扱われることはなく、日々病人からののしられ、時に杖で打たれていた。
心が極限まで追いつめられた時、中学時代の親友の美晴と、彼女の同僚のアンさんと出会い、家族との係わり立つことができた。
そして、ゆっくりと時間をかけて働きながら一人で暮らしていけるようになったのだが。
家を出て、自分の力で生き始めたのが第二の人生。
しかしその第二の人生も破綻を迎え、死ぬこともできなかった貴瑚は、第三の人生を送るために亡き祖母の家に来たのだった。
今度こそ誰にも心を開かず、誰にも期待せず、一人で生きていこうと思い。
突風に吹き飛ばされた傘を拾ってくれた少年は、口がきけず、どうも虐待されているようだった。
話すことのできない少年の「助けて」を心で聞いてしまった貴瑚は、一体どうしたらいいのか。
安易に貴瑚が引き取って育てるという話にならなくてよかった。
金持ちではないはずの貴瑚が、働かなくても暮らしていけた理由もあとでわかって納得した。
でもね、作中の人物の誰も言わないからここに書くけど、第二の人生の破綻は貴瑚のせいではないよ。
彼女はしきりに「わたしのせいだ」と自分を責めるけど、私にはアンさんの対応のまずさのせいだと思う。
主税が、婚約者がいるにもかかわらず貴瑚に執着したとき、アンさんは貴瑚の会社の人たちに主税の不実を広めたり、婚約者に暴露したりするのではなく、最初から主税にあてて、自分の気持ち(貴瑚を大切に守ってほしい)をぶつけるべきだった。
貴瑚とすら相対することなく、勝手に周囲の人たちに噂を広めて主税を追い詰めた結果が、結局は貴瑚を軟禁し暴力をふるうという流れを招いたのだ。
そして、アンさんが貴瑚の前から姿を消した時、最悪の結果が貴瑚を襲った。
厳しいようだが、そう思う。
”わたしも、目を閉じて祈った。いまこのとき、世界中にいる52ヘルツのクジラたちに向かって。
どうか、その声が誰かに届きますように。
やさしく受け止めてもらえますように。”
辛い出来事が続く読書だったが、これは祈りの本だと思った。
カバー裏より
『52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚(きこ)と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、魂の物語が生まれる。』亡き祖母が遺した九州の海が見える高台の家に、一人越してきた貴瑚。
シングルマザーだった母が新しく作った家族の中に、彼女の居場所はなかった。ずっと。
あまり食事を与えられず、時に殴られ、客用のトイレが彼女の部屋だった。
トイレで体育すわりをしたまま過ごす夜。
それでも彼女は母を恋うたのだ。
高校を卒業してから、難病に倒れた義父の看病と家事をこなす貴瑚。
それでも彼女は家族として扱われることはなく、日々病人からののしられ、時に杖で打たれていた。
心が極限まで追いつめられた時、中学時代の親友の美晴と、彼女の同僚のアンさんと出会い、家族との係わり立つことができた。
そして、ゆっくりと時間をかけて働きながら一人で暮らしていけるようになったのだが。
家を出て、自分の力で生き始めたのが第二の人生。
しかしその第二の人生も破綻を迎え、死ぬこともできなかった貴瑚は、第三の人生を送るために亡き祖母の家に来たのだった。
今度こそ誰にも心を開かず、誰にも期待せず、一人で生きていこうと思い。
突風に吹き飛ばされた傘を拾ってくれた少年は、口がきけず、どうも虐待されているようだった。
話すことのできない少年の「助けて」を心で聞いてしまった貴瑚は、一体どうしたらいいのか。
安易に貴瑚が引き取って育てるという話にならなくてよかった。
金持ちではないはずの貴瑚が、働かなくても暮らしていけた理由もあとでわかって納得した。
でもね、作中の人物の誰も言わないからここに書くけど、第二の人生の破綻は貴瑚のせいではないよ。
彼女はしきりに「わたしのせいだ」と自分を責めるけど、私にはアンさんの対応のまずさのせいだと思う。
主税が、婚約者がいるにもかかわらず貴瑚に執着したとき、アンさんは貴瑚の会社の人たちに主税の不実を広めたり、婚約者に暴露したりするのではなく、最初から主税にあてて、自分の気持ち(貴瑚を大切に守ってほしい)をぶつけるべきだった。
貴瑚とすら相対することなく、勝手に周囲の人たちに噂を広めて主税を追い詰めた結果が、結局は貴瑚を軟禁し暴力をふるうという流れを招いたのだ。
そして、アンさんが貴瑚の前から姿を消した時、最悪の結果が貴瑚を襲った。
厳しいようだが、そう思う。
”わたしも、目を閉じて祈った。いまこのとき、世界中にいる52ヘルツのクジラたちに向かって。
どうか、その声が誰かに届きますように。
やさしく受け止めてもらえますように。”
辛い出来事が続く読書だったが、これは祈りの本だと思った。
どこでやっているのかわからないけれど、花火大会が窓から見えた。
肉眼で見たほうが数倍綺麗。