7月23日(水)
ここ数日の札幌は昼間も夜も記録的に暑い…のですが、寝れているし肥えています。なして?
昼間は10さんからお散歩禁止令が出されて、お散歩しか外出の目的がほぼない私は、一歩も外に出ない日々を送っています。
そして、夜も熱帯夜で寝苦しいとニュースでさんざん言われているのに、10時に入眠7時起床です。
扇風機はつけてたけど。
過信は禁物、とは思うけど、東京より湿度が低いので、意外に何とかなっている今日この頃です。
【7月19日の感想】
12時過ぎ、ちゃんみなのステージが始まったころに到着。
みんながステージを見るため立ち止まるので、なかなか進めなかったけれど、なんとかメインステージ正面奥に場所をとれた。
思った以上にちゃんみなのパフォーマンスは上手で、盛り上げ方もうまい。
ちゃんみなのステージが終わってから、トイレや食事の場所を探すために、二人でうろうろ。
あっちからもこっちからも音楽が聞こえてきて楽しい。
あまり知っているミュージシャンもいないので、席に戻ってフードコートで買った牛すじ丼を食べながらビールを飲む。
15時半、ヤバイTシャツ屋さんのステージが始まる。めっちゃ楽しい。
禁止されているはずのモッシュやサークルなんかも、アーティストが煽っているから全然OKな感じ。
「無理しないで。無理はしないで、安全にね。無理しないで。もう少し時間いる?笑」みたいな。
2日間合わせて一番楽しかったステージ。
16時左のステージから矢井田瞳の歌声が聞こえる。
右のステージからはKANABOONのサウンドが流れてくる。
どちらサイドのトイレに行こうか迷う。
17時UVERworldのステージは、ヤバTよりもっとヤバかった。
整然とモッシュを行い、サークルを行う観客たちは、フェスのプロと見た。
18時20分FRUITS ZIPPERのステージが始まったころから本格的な雨。
しかし会場は大盛り上がりで、雨の中、子どもたちも踊り歌う姿に、人気なんだなあと実感する。
ヤバTの前に右側のステージでCUTIE STREETがやっていたけど、そちらも歓声がすごかったことを思いだす。
19時右側のステージからモンゴル800の演奏が聞こえてくる。
結構知っている曲を歌ってくれているので、私の周囲でもみんなセカオワを待ちながらモンパチを口ずさんでいた。
20時いよいよ10さんお待ちかねのsekai no owariがスタート。
一時期小やみになった雨が、また降りだしたりしても、セカオワの世界は揺るがない。
フカセが「歌える?」ってマイクを客席に向けると、もちろんみんなちゃんと歌えるのだ。
私が鬱病だった時、毎晩聞いていたのが彼らの『RPG』だったので、これを演奏してくれたのも嬉しかったし、この曲の時だけ「一緒に歌お」って言ってくれたのも嬉しかったなあ。
「飛べ!」って言われてジャンプして、「歌える?」って言われて歌って、ほんと、楽しかった。
新曲初披露も嬉しかった。
本日の読書:コイコワレ 乾ルカ
カバー裏より
『大戦末期。東京から宮城の田舎へ集団疎開した浜野清子は、そこで那須野リツと出会った。古より対立し続ける血脈の呪縛か、無意識に忌み嫌いあうふたりの少女。だが、戦争という巨大で最悪の対立世界は、彼女たちから大切な存在を奪ってゆく……。宿命に抗いはじめた少女たちが願う、美しき未来とは――。特別書き下ろし短篇収録。』
目次
・コイコワレ
・九月、急行はつかり車内にて
〈螺旋プロジェクト〉の一冊。
〈螺旋プロジェクト〉とは
「共通のルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家=朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画である。
ルール1 「海族」vs.「山族」の対立を描く
ルール2 共通のキャラクターを登場させる
ルール3 共通シーンや象徴モチーフを出す
(中央公論新社HPより)
乾ルカなので、きっと最後の最後でどんでん返しがあって、もう一度最初から読み直さなくてはならなくなるのだろう、と思いながら読んでいた。
けれど、読みながら予想する先の展開は、ほとんどそのとおりになり、多分あーなってこーなって、で、どうなるの?の最後のどんでん返しがなかったことが、最大の衝撃だったかもしれない。
もちろん、最後にもちゃんと驚きの展開はあるけれども。
理屈ではなく、もっと本能に近いところで湧き上がる、嫌悪や憎悪。
東京から疎開してきた清子も、疎開先の村にいたリツも、周囲の人たちからいじめられていたけれど、これほどの憎悪を感じる相手は今までいなかった。
理屈ではないので、嫌うことを止めることはできない。
けれど、それを律することを学べ。
二人はそれぞれ信頼する大人から、そう言われる。
大切な人、大好きな人と別れる、失う。
大きな痛みを抱えたからこそ、相手の気持ちを慮ることができた。
決して好きにはなれなくても。
「嫌いだという感情をただぶつけるのは、お腹が空いたから泣く赤ん坊と同じ。憎しみを抱いても、争わないでいることはできるはずです。」
清子の母も、世間の冷たい目に晒されながら生きてきたが、それでも清子にそう伝える。
命を繋いでいくときに、争いは繋がずにすむように。
途中、清子が夢見た未来に唐突に出てくる「みやこ」という名前。
カタツムリをモチーフにした怪物のイメージ。
そうか、こういう形で世界がつながっていくのか。
書き下ろしの短編は、『コイコワレ』の後日譚であり、作者の別なシリーズのスピンオフでもあるようだ。
後日譚としては必ずしも必要と思わないけれど、その後を知りたい人もいるだろうから、サービスとして受け入れます。