6月19日(木)

 

腰が痛むので、冷蔵庫に残っていた湿布を貼っていたのですが、無くなったので考えました。

買いに行けばいいんですけど、お金がかかるじゃないですか。

 

というわけで、夏に大活躍の、衣類冷却スプレ―を腰のあたりに集中して吹きかけたTシャツを着てみました。

結構ひんやりしていいかも。

医学的効果はわかりませんが、VIVA プラシーーーーボ!って感じです。笑

早く治るといいな。

 

 

 

 

本日の読書:霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹

 

カバー裏より
『美女が、ホテルが燃えてしまう……。才色兼備の超エリート警察官僚・薬師寺涼子――通称お涼さま。彼女の行くところ、なぜか不可解な事件が起きてしまうのだ。今回は日本を代表する避暑地・軽井沢で休暇のはずが、アメリカきっての大富豪とやりあうはめに。(強制)同行の部下・泉田君も当然、巻き込まれます。』

今までいろいろ怪奇的生き物が登場してきたこのシリーズだが、土着の風俗や伝説的存在ではなく、まったくの人間のエゴで作り出された存在がグロテスクで哀しい。

自由の国アメリカの、実は全然自由ではないキリスト教への妄信。
この作品に出てくるアメリカの大富豪は、キリストの再来を信じて、その日に備えて驚くべき準備をしている。
自分中心でしか物事を考えない金持ちは、キリストの教えすら自分に都合のいいように捻じ曲げる。
金さえあれば何をやってもいいなんて、キリストは言ったか?
「弱肉強食」「自己責任」などはキリストの教えなのか?

今回涼子は、まったくの休暇を泉田くんと過ごそうと、結構小細工を駆使して楽しみにしていたのに、事件の方が涼子に、いや泉田くんに襲い掛かってしまったのだ。
だから、やむを得ず、残りの休暇を楽しむために、涼子は全力を尽くす。
まあ、事件そのものをも楽しんだかもしれないが。

合間合間に挟み込まれる自由時間に、涼子がきっちり予定を組んでいたことがうかがわれて微笑ましい。
ここは普通に20代の大金持ちのお嬢様なんだな。