6月6日(金)
動植物の漢字表記って難しいけど、まあ読めると思っていました。
しかし、鳥の名前がめちゃくちゃ難しい。
ちょっと聞いてくださいよ。
金糸雀がカナリアなのは読めましたが、金翅雀って何?
ヒワだって。
普通ヒワって鶸って書くじゃん。金翅雀って何?
白頭鶏がシチメンチョウで、白頭鳥はヒヨドリ。
コマドリは駒鳥じゃないんかい?知更鳥って何?
桃花鳥がトキと言われたら納得しないでもないけど、繍眼児がメジロは絶対許せん。
国名を聞いておいて蘇格蘭がスコットランドってどうよ。
サッカー並みに強引だな。
こんな問題ばっかりで、全然問題集が進みません。
何度復習しても覚えないので、復習は一回のみ。
ご縁があったら、また勉強します。(多分あるし)
娘が体調を壊したので、しばらく東京でお世話をすることになりました。
なので、ブログの更新は不定期になるかもしれません。
お世話と言ってもご飯を作って食べさせるくらいで、一日中1Kの部屋に二人でいるのもしんどいので、娘の様子を見ながらボチボチ散歩などしようと思っていますが、東京ってまだ梅雨じゃないよね?
本日の読書:香君 上 西から来た少女 上橋菜穂子
これはまた読みでのある、壮大な物語に手を付けてしまったものです。
主人公のアイシャは、民に憎まれてその座を追われた前藩王の孫娘。
本当なら命を奪われるところを、弟ともどもこっそりとその命を救われ、身分を隠して生きている。
匿われた先で、香りで万象を知ることのできる〈香君〉に仕えるが、実はアイシャもその能力を持っており…。
主人公は少女だが、これは少女の成長譚ではない。
最初から彼女は苦労の末、年齢より早く大人になっている。
この作品に書かれているのは、もっと大きなものである。
この世界では、あるときからオアレ稲という作物が主食となる。
それまでの蕎麦や雑穀に比べて数倍の収穫量があり(つまり国民を食べさせていく量が確保され)、冷害、干害、虫害にも強く、食味もよいという優れものだが、オアレ稲を植えたところにはほかの作物が育たない。
また、種もみを所有するのはウマール帝国のみなので、オアレ稲を栽培するということは、ウマール帝国の支配下になるということだ。
国の存在意義というのは「民の安心安寧」と「民を飢えさせない」ことに尽きる。
日本の天皇も、この2つを神にお祈りすることが、本来業務だ。
そういった意味ではウマール帝国の統治は間違ってはいない。
しかし、オアレ稲で支配するということは、オアレ稲の独占がひっくり返されたら、国の存続が危うくなるということ。
帝国は必死でその秘密を隠そうとする。
アイシャの祖父がなぜ王の座を追われたかというと、このオアレ稲を受け入れなかったから。
国の民が飢えて死んでいってもなお、オアレ稲を受け入れることは、国としての尊厳を失うことだと主張して。
もちろん、現に飢えている人たちに通用する理屈ではないのだが。
オアレ稲の唯一の弱点が、オオヨマによる虫害。
何十年も前に絶滅させたはずのその虫の卵が、見つかり始める。
オオヨマが発生したら、その田んぼは焼き払わなければならない。
しかしすでにオアレ稲に頼っている食生活で米不足が起こったら、多くの無辜の民が餓死してしまうことになる。
高温多湿を好むオオヨマの大量発生を促すように、気候もまた変化しつつあり…。
アイシャは香君やその周囲の人たちとともに、国にとらわれずに餓死者を出さないよう、そして帝国に目をつけられないよう、行動するのだが、ついに!ってところで上巻が終わる。
ああ、気になる、気になる。
しばらく図書館に行けないのが残念でならない。
それにしても、主食とはいえ一つの作物に固執することの危うさ。
種子を作ることができず、外国頼りであることの脆さ。
食を政治や外交の駆け引きに使うのみで、民を見ようとしない統治者。
なんと今の私達の生活にぐさぐさ来る物語なのだろう。
コロナ前に発表した『鹿の王』もそうだが、現実の恐慌より先に物語を書けるという才に恐れ入ることしきり。
Amazonより
『人並外れた嗅覚を持ち、植物や昆虫の声を香りで聞く少女アイシャ。旧藩王の末裔ゆえ、命を狙われ、ウマール帝国へ行くことになる。遙か昔、神郷よりもたらされたというオアレ稲によって繁栄を極めるこの国には、香りで万象を知る〈香君〉という活神がいた。アイシャは、匿われた先で香君と出会い……。壮大な物語が今開幕!』これはまた読みでのある、壮大な物語に手を付けてしまったものです。
主人公のアイシャは、民に憎まれてその座を追われた前藩王の孫娘。
本当なら命を奪われるところを、弟ともどもこっそりとその命を救われ、身分を隠して生きている。
匿われた先で、香りで万象を知ることのできる〈香君〉に仕えるが、実はアイシャもその能力を持っており…。
主人公は少女だが、これは少女の成長譚ではない。
最初から彼女は苦労の末、年齢より早く大人になっている。
この作品に書かれているのは、もっと大きなものである。
この世界では、あるときからオアレ稲という作物が主食となる。
それまでの蕎麦や雑穀に比べて数倍の収穫量があり(つまり国民を食べさせていく量が確保され)、冷害、干害、虫害にも強く、食味もよいという優れものだが、オアレ稲を植えたところにはほかの作物が育たない。
また、種もみを所有するのはウマール帝国のみなので、オアレ稲を栽培するということは、ウマール帝国の支配下になるということだ。
国の存在意義というのは「民の安心安寧」と「民を飢えさせない」ことに尽きる。
日本の天皇も、この2つを神にお祈りすることが、本来業務だ。
そういった意味ではウマール帝国の統治は間違ってはいない。
しかし、オアレ稲で支配するということは、オアレ稲の独占がひっくり返されたら、国の存続が危うくなるということ。
帝国は必死でその秘密を隠そうとする。
アイシャの祖父がなぜ王の座を追われたかというと、このオアレ稲を受け入れなかったから。
国の民が飢えて死んでいってもなお、オアレ稲を受け入れることは、国としての尊厳を失うことだと主張して。
もちろん、現に飢えている人たちに通用する理屈ではないのだが。
オアレ稲の唯一の弱点が、オオヨマによる虫害。
何十年も前に絶滅させたはずのその虫の卵が、見つかり始める。
オオヨマが発生したら、その田んぼは焼き払わなければならない。
しかしすでにオアレ稲に頼っている食生活で米不足が起こったら、多くの無辜の民が餓死してしまうことになる。
高温多湿を好むオオヨマの大量発生を促すように、気候もまた変化しつつあり…。
アイシャは香君やその周囲の人たちとともに、国にとらわれずに餓死者を出さないよう、そして帝国に目をつけられないよう、行動するのだが、ついに!ってところで上巻が終わる。
ああ、気になる、気になる。
しばらく図書館に行けないのが残念でならない。
それにしても、主食とはいえ一つの作物に固執することの危うさ。
種子を作ることができず、外国頼りであることの脆さ。
食を政治や外交の駆け引きに使うのみで、民を見ようとしない統治者。
なんと今の私達の生活にぐさぐさ来る物語なのだろう。
コロナ前に発表した『鹿の王』もそうだが、現実の恐慌より先に物語を書けるという才に恐れ入ることしきり。

