6月4日(水)
今日は午前中雨が降りそうな怪しい天気でしたので、道立近代美術館で開催中の『歌川国芳展』に行ってきました。
正直、最近の浮世絵ブームに便乗した、ちゃちい企画だと侮っていたのですが、見ごたえがあって面白かったです。
写真に撮れる作品は三点だけなので、どうしてもそこに人が留まってしまいます。
大きなサイズの絵ですが、ものすごく細かいのです。
次々人が来るのでゆっくり見られなかったのが残念。
こちらはプロジェクションマッピング。
めっちゃ迫力です。
三面が絵で埋められたのですが、立ち位置的に二面までしか写せませんでした。
『水滸伝』や『三国志』や『八犬伝』の英雄たちの絵がまずかっこいい。
「あ、この人がこんな風に書かれているのか」とか、「このシーンがこんな風に表現されるのか」など、原作を読んだからこそ楽しめる絵がた~くさん。
『三国志』はいろんな人が小説にしていますが、北方謙三の作品が国芳の絵に合うと思います。
歴史の絵も、妖怪の絵も、猫の絵も、それぞれに味があって面白かったです。
同じシリーズの作品でも、細かい描写の通りに色がついているものから、ざっくりした彩色のものまであって、これが摺師の腕というものかと思ったり。
特に初期の英雄画の描写の細かさに目が奪われました。
手書きの線や点の細かさを見ていると、少女マンガの作画の原点は浮世絵なのでは、と思いましたが、どうなんでしょう。
点描や掛け網、細かな着物の柄などは、80年代初期くらいまでの少女マンガレベルです。
タブレット作画やトーンなどのない、すべて手書きの細やかさの迫力。
これは少年マンガにはなかった技術ですよね。
日本で初めて(くらい)の、目に星を入れた人も、歌川国芳。
少女マンガの神さまと言ってもいいかもしれない。
記念に猫の絵のマグネットと、月の暈が印象的な吉原への道筋を描いた絵ハガキを買いました。
喉が渇いたので、美術館の前の自販機でジュースを買って飲んだのですが、普段見ない角度からの美術館の壁が面白くて。
雨上がりのアメンボたち。
美術館近くの珈琲店。
9時半から2時間もあれば余裕だろうと思っていましたが、駆け足で12時半くらいまでかかってしまいました。
家に帰ってお昼ご飯を食べた後は、映画版の『レ・ミゼラブル』の鑑賞です。
観るたびに新たな発見があって、飽きることがありません。
今回は、マリウスのこの作品における役割について、10さんと意見交換しながらの視聴。
長い人生の終わりに「Who am I?」と問うジャン・バルジャンに「ジャン・バルジャン」と答えたのがマリウスだったように、コゼットは本当に自分が欲しかったのは「愛する人」であり、家族と悪事を働いていたエポニーヌも「マリウスの隣に立つことのできる善き人でありたい」と革命に身を捧げ、と、マリウスと出会うことで本当の自分に出会っているわけです。
そういう立ち位置なんだろうことはわかるんだけど、エポニーヌに対する態度があまりにも鈍感だよねえ。
10さんはジャベール推し、わたくしはエポニーヌとガブローシュの姉弟推し。
で、やっぱりジャベールは浮かばれないのね。
不憫すぎる。








