5月3日(土)
昨日は午前中のみ晴ということだったので、急遽定山渓温泉に行ってきました。
しかしお目当ての『ぬくもりの湯 ふる川』がオープンするのが12時。
今は10時過ぎ。
車の中で仮眠をとる10さんを置いて、長男と二人で温泉街をうろうろ。
マンホールは初音ミクの定山渓バージョン。
雲が多くて残念ですが、大空に向かって泳ぐ鯉のぼりたち。
これも一応、鯉の滝登りなのか?
鯉のぼり、上から見るか下から見るか。
定山渓と言えば、河童なのです。
標高の高い定山渓は桜がまだ咲いていないので、ちょっと殺風景。
河童、気持ちよさそうで、善き。
全日本湯冷め選手権なんてものがもしもあるとしたら、結構な好成績を叩き出せる自信の私でも湯冷めしないで、無事に家まで帰ってきました。
そして晩ご飯まで爆睡。
温泉、久しぶりでございました。
足元不如意でコケて怪我でもしたら今までの苦労が水の泡なので、お風呂用メガネもちゃんと持参しました。
今日は長男が最後の晩なので、家でちょいとぜいたくな晩ご飯。(とはいえ、安いお店を巡ったのであるが)
ヒラメとマグロとアワビとシャコ。
シャコなんて、殻を向いたらこんなもんよ。
札幌はちょっと前から、個人経営の安い八百屋さんとか魚屋さんが増えてきたような気がします。
八百屋さんはまあ旬が決まっているので、その日何がお買い得商品かで買うものが決まってきますが、魚屋さんは旬はあっても得意な商品または漁港が決まっているので、お目当てを決めて買いに行きやすい。
目の前でさばいてくれる作業を見ているのも楽しい。
東京に住んでいた時は個人経営の肉屋さんが結構あったけれど、札幌ではあまり見かけません。
今年はちょっと気を付けて探してみようかな。
本日の読書:QED竜馬暗殺 高田崇史
もはや竜馬の暗殺の謎と、奈々たちが巻き込まれる事件との関係はほぼない。
なんなら殺人事件がなくたって成り立ちそうな、つまり人は死ななくても山奥で孤立した夜に、竜馬の暗殺についての個々の推察を述べるだけで話は成り立ってしまうレベル。
無理に殺人事件と絡めてしまったため、竜馬暗殺の謎といつものスサノオとかの神話レベルの謎の二本立てになってしまった。
これは明らかに別建ての謎であろう。
ただ、竜馬の暗殺に絡んで、幕末のいろんな史料をもとにした黒幕の説が列挙されたのは楽しかった。
私も作者と同じく、吉田松陰の考えた維新の姿と実際の維新では、天と地ほどの隔たりがあると思っている。
で、西郷隆盛については、作者と考えを異にする。
勝海舟教の熱烈な信者としては、勝先生が見込んだ西郷隆盛が、ことほどかように手の込んだ後ろ暗いことをやるとは思えんのだ。
竜馬暗殺の実行が見廻組だとして、黒幕が薩摩藩だとしたら、それは大久保利通なんじゃないの?
彼なら、裏でコソコソ陰謀をめぐらした挙げ句に西郷隆盛に押し付けることぐらいはやりそうじゃん。
公武合体派の先頭にいた島津斉彬に心から慕い従っていた西郷隆盛が、いつどこで幕府許すまじの急先鋒になったのか、いろいろ調べてもよくわからないのだが、、今私が考えているのは、江戸幕府の在り方よりも、徳川慶喜個人を許せなかったのではないかということ。
どうも幕府撲滅よりも、慶喜を亡き者にするために動いていたのではないか。
革命は血で贖うようなことを言っていたけれど、それは他人に血を流せと言っているのではなく、その覚悟で行えと言っているだけで、西郷隆盛が新徴組、引いては庄内藩を全滅させるのではなく、維新後も交流を持って海外留学の支援なども行っているのを見ると、やっぱり彼は懐の大きな人物であると思える。
だから、トップに立つ覚悟の見えない、腰の据わらない徳川慶喜を戴くことだけはできないと思い定めたのではないかと思うのだけど。
でもそうすると、江戸を火の海にしてもかまわんという姿勢はどうなのよ、という謎の答えは出てこないが。
閑話休題。
この先のシリーズを、大和朝廷以降の隠された黒歴史を暴いていくシンプルなつくりにするのか、もう少し現実の事件との関りを濃密にするかしないと、今作はシリーズの本筋の方が添え物的になっていて、龍馬にすっかり持っていかれた気がするわ。
カバー裏より
『高知の山深く、平家の落人伝説が残る蝶ヶ谷(ちょうがやつ)伝説。土砂崩れで密室と化した村の一夜に起こる殺人と自殺。大学の後輩全家美鳥(ぜんけみとり)を訪ねてきた桑原崇と奈々たちも事件に巻き込まれるが、その最中、維新の英雄・坂本竜馬暗殺の黒幕を明かす手紙の存在を知る。因習に満ちた山村と幕末の京都を結ぶ謎に挑む崇の推理は⁉』もはや竜馬の暗殺の謎と、奈々たちが巻き込まれる事件との関係はほぼない。
なんなら殺人事件がなくたって成り立ちそうな、つまり人は死ななくても山奥で孤立した夜に、竜馬の暗殺についての個々の推察を述べるだけで話は成り立ってしまうレベル。
無理に殺人事件と絡めてしまったため、竜馬暗殺の謎といつものスサノオとかの神話レベルの謎の二本立てになってしまった。
これは明らかに別建ての謎であろう。
ただ、竜馬の暗殺に絡んで、幕末のいろんな史料をもとにした黒幕の説が列挙されたのは楽しかった。
私も作者と同じく、吉田松陰の考えた維新の姿と実際の維新では、天と地ほどの隔たりがあると思っている。
で、西郷隆盛については、作者と考えを異にする。
勝海舟教の熱烈な信者としては、勝先生が見込んだ西郷隆盛が、ことほどかように手の込んだ後ろ暗いことをやるとは思えんのだ。
竜馬暗殺の実行が見廻組だとして、黒幕が薩摩藩だとしたら、それは大久保利通なんじゃないの?
彼なら、裏でコソコソ陰謀をめぐらした挙げ句に西郷隆盛に押し付けることぐらいはやりそうじゃん。
公武合体派の先頭にいた島津斉彬に心から慕い従っていた西郷隆盛が、いつどこで幕府許すまじの急先鋒になったのか、いろいろ調べてもよくわからないのだが、、今私が考えているのは、江戸幕府の在り方よりも、徳川慶喜個人を許せなかったのではないかということ。
どうも幕府撲滅よりも、慶喜を亡き者にするために動いていたのではないか。
革命は血で贖うようなことを言っていたけれど、それは他人に血を流せと言っているのではなく、その覚悟で行えと言っているだけで、西郷隆盛が新徴組、引いては庄内藩を全滅させるのではなく、維新後も交流を持って海外留学の支援なども行っているのを見ると、やっぱり彼は懐の大きな人物であると思える。
だから、トップに立つ覚悟の見えない、腰の据わらない徳川慶喜を戴くことだけはできないと思い定めたのではないかと思うのだけど。
でもそうすると、江戸を火の海にしてもかまわんという姿勢はどうなのよ、という謎の答えは出てこないが。
閑話休題。
この先のシリーズを、大和朝廷以降の隠された黒歴史を暴いていくシンプルなつくりにするのか、もう少し現実の事件との関りを濃密にするかしないと、今作はシリーズの本筋の方が添え物的になっていて、龍馬にすっかり持っていかれた気がするわ。