4月19日(土)
今日は、今年初めてのヘルシー・ウォーキングの日でした。
まだ桜は咲いていないけど、新川通をてくてく歩くのが楽しみで、昨日のうちに背中に当てる汗拭きタオルやコースマップを入れるクリアケースなどを準備していたのですが。
今朝の天気を見て、10さんストップがかかりました。
天気予報は一日中曇り。
降水確率は一日中40%とはいえ、空を見ると雲は黒い。
気温は低いし、雨が降っても雨宿りする場所のないコース。
「今日は諦めなさい。無理をしてもいいことないから」
ちなみに来週の週末も雨予報なんじゃよ。
もうひとつ、昨年秋くらいから予定を立ててずっと楽しみにしていた、一人旅改め夫婦旅も、キャンセルしました。
ちょっと母の容体がはっきりしないので、日帰りならまだしも、一週間も関西を旅行するのはどうかなあ…と。
グループホームは、施設の人たちの目も行き届いているし、脳に刺激を与えるようにいつも考えてくれているのですが、今入院している病院は、けがの治療のためのものなので、グループホームほど気を配ってもらえません。
でも、今現在寝たきりで、ナースコールで看護師さんを呼ぶこともできないくらいの認知症だと、何かあっても気づかれない可能性は高いと思うのです。
実際、ちょっと前に肺炎になりかけましたし。(誤嚥性のやつ)
体調がよければ来週あたりにリハビリ専門の病院に転院することになりますが、大部屋を希望しました。
今みたいに個室だと、本当に何かあっても気づけないので。
それらが落ち着くまでは、旅行はできないかな。
近場で楽しむ、はできると思うけど。
つつじの奥に、咲き始めたチューリップ。(ウォーキングは行かなかった代わりに、図書館まで歩いた)
いよいよ春。
しかし寒い。
本日の読書:先生、オサムシが研究室を掃除しています! 〔鳥取環境大学〕の森の人間動物行動学 小林朋道
目次
・ヤギは仲間といることを強く望む動物だ
・モモジロコウモリがフクロウに対して示す2つの反応!世界初だと思う
・「ダーウィンが来た!」が来た
・暑さにふらつく鳥、寒さによろめく鳥
・ヤギは糞や唾液のニオイがついた餌は食べない!
・二ホンモモンガの体毛に生息するノミに魅せられて
・サッカー場の10分の1ほどの調査地に取りつけた、10個の巣箱から6種類の動物が見つかった話
珍しい、聞いたことのないような動物の生態について読むのは楽しい。
純粋に面白いし、知的好奇心が満足させられるし。
でも、このシリーズを読み続けていると、ヤギ部のヤギたちの話に、懐かしさや安心感を覚えてしまうのも事実だ。
まるでしばらく会っていない旧友の近況を聞いたかのように。
今回は、地域にある耕作放棄地の除草のため、ヤギ部のメンバーが10日ほど駆り出されたときの話に、老いるということの切なさや張合いというものを感じてしまった。
ヤギ部の中で、高齢で足にちょっと障害のあるクルミだけが残されたとき、仲間が乗った車の方を見つめ、あらん限りの声で鳴いたクルミに、感情がないとは絶対に思えない。
体が大きく、リーダーのような存在だったクルミが、徐々に歳を取り、力も気力もなくしたような老ヤギになっていく…。
10日後に仲間たちが戻ってきて、疲れた老ヤギは、貫禄に満ちた、ちょっと血気盛んな、もとの老ヤギへと変わった。
これだけでも、ちょっといい話なのだが、この後に小林先生が書いた一文に、学問ってこういうことかと思わされた。
「脳という物質から、なぜ意識という非物質のものが生じるのか」
医学のような、哲学のような問。
答えを出せるとは限らない、こういう問いに答えを探すこと。
自分自身に「心せよ」と言いたい。
ノミの心臓という言葉があるが、”モモンガノミ“という、モモンガにつくノミは、体長の半分以上の大きさの心臓を持っている。
先生、カラー写真はわかりやすくて、普段は喜ばしいのですが、これは白黒写真でもよかったです。
ページをめくって「ギャッ」となってしまった。
Amazonより
『コウモリはフクロウの声を聞いて石の下に隠れ、ばかデカイ心臓をもつ“モモンガノミ"はアカネズミを嫌い、芦津のモモンガはついにテレビデビュー!そして、コバヤシ教授は今日も全力疾走中!自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。』目次
・ヤギは仲間といることを強く望む動物だ
・モモジロコウモリがフクロウに対して示す2つの反応!世界初だと思う
・「ダーウィンが来た!」が来た
・暑さにふらつく鳥、寒さによろめく鳥
・ヤギは糞や唾液のニオイがついた餌は食べない!
・二ホンモモンガの体毛に生息するノミに魅せられて
・サッカー場の10分の1ほどの調査地に取りつけた、10個の巣箱から6種類の動物が見つかった話
珍しい、聞いたことのないような動物の生態について読むのは楽しい。
純粋に面白いし、知的好奇心が満足させられるし。
でも、このシリーズを読み続けていると、ヤギ部のヤギたちの話に、懐かしさや安心感を覚えてしまうのも事実だ。
まるでしばらく会っていない旧友の近況を聞いたかのように。
今回は、地域にある耕作放棄地の除草のため、ヤギ部のメンバーが10日ほど駆り出されたときの話に、老いるということの切なさや張合いというものを感じてしまった。
ヤギ部の中で、高齢で足にちょっと障害のあるクルミだけが残されたとき、仲間が乗った車の方を見つめ、あらん限りの声で鳴いたクルミに、感情がないとは絶対に思えない。
体が大きく、リーダーのような存在だったクルミが、徐々に歳を取り、力も気力もなくしたような老ヤギになっていく…。
10日後に仲間たちが戻ってきて、疲れた老ヤギは、貫禄に満ちた、ちょっと血気盛んな、もとの老ヤギへと変わった。
これだけでも、ちょっといい話なのだが、この後に小林先生が書いた一文に、学問ってこういうことかと思わされた。
「脳という物質から、なぜ意識という非物質のものが生じるのか」
医学のような、哲学のような問。
答えを出せるとは限らない、こういう問いに答えを探すこと。
自分自身に「心せよ」と言いたい。
ノミの心臓という言葉があるが、”モモンガノミ“という、モモンガにつくノミは、体長の半分以上の大きさの心臓を持っている。
先生、カラー写真はわかりやすくて、普段は喜ばしいのですが、これは白黒写真でもよかったです。
ページをめくって「ギャッ」となってしまった。