本日の読書:大胆推理!ケンミン食のなぜ 阿古真理
Amazonより
『名古屋の人はなぜ小倉トーストが好きなのか?カレーの元祖が大阪に多いのはなぜ?……〈”県民食”に風土と歴史あり〉 日本全国の土地土地で人々のおなかを満たしてきた22の食べものを深掘り。”あの美味しいもの”への理解と愛が深まる、食文化・教養エッセイ。』
目次を見るだけで、「おお、確かに何故なんだろう?」と思えるということは、目の付け所がいいんだろうなあ。
紅茶の美味しい喫茶店が、関西に比べて東京に根付かないのは、東京の水は硬いからというのは、自分で気づきたかったなあ。
カステラが和菓子なのは、バターを使っていないからと言われれば、確かに!
名古屋の人があんこが好きなのは、お茶の文化があるから、とか、山形の食文化が特別なのは、明治の時代に取り残されて、古い食文化が残っているから、とか、いろいろと面白かったけれど、疑問もいくつかある。
牛乳豆腐は道東のソウルフードみたいな見出しだったけど、あれは酪農が盛んな地域のソウルフードなわけで、千葉県の鴨川でも同じようなものを「チッコカタメターノ」という名前で食べている。
本文でもそれに触れているから、知ってた上でのそういう書き方か…と、ちょっと残念。
あと、大阪のうどんは汁まで飲み干すものだと何度か書いてあったけど、私が何回か食べた大阪のうどんはしょっぱくて、汁などとても飲めたものではなかった。
京都のうどんは美味しかったけど。
ご当地グルメは現地で食べるに限るというのは、私も同感。
というのは、時々「これであってるの?」みたいな代物を、現地じゃないところで食べたことがあるからだ。
現地で食べてそう思ったのなら、「好みの味じゃないんだな」で終わるけれど、現地じゃないと「これであってるの?」といつまでも気になってしまうから。