4月9日(水)
今日は予定の入っていない日なので、以前から行きたかった太田記念美術館に行ってきました。
娘から「お母さん、原宿大丈夫?人たくさんいるよ」と言われましたが、わたしだって多少は人出に対する耐性はあります。
平日の午前中なら大丈夫でしょう、多分。
明治神宮前駅から徒歩2~3分の所にありますが、路地に入ったところにあるので、閑静な住宅地って感じ。
こじんまりした美術館です。
浮世絵の蒐集で有名な美術館ですが、今日は明治の日本画家である小原古邨(おはらこそん)の企画展でした。
ちょっと外観の写真を撮っていただけで人の出入りが多いと思ったのですが、画廊みたいなサイズの展示室に50人くらい人がいて、結構な盛況でしたよ。
鳥や植物の絵が多かったのですが、狐の絵が、村上勉の絵っぽいなあと思いました。(伝わる?)
さて、せっかく原宿まで来たのですから、やっぱりこちらにも行ってみましょう。
整理券を持っていないので中には入れませんが、私の狙いは入り口に置いてあるフリーペーパーです。
写真じゃ伝わりにくいですが、枝垂桜が見事でした。
用事が住んだので、お散歩モード。
原宿の通りをゴーカート(?)で爆走する外国人たちを5人×3組ほど見かけました。
慌てて撮ったから、指が写っとる(笑)
六本木に移って、文喫という、入場料を払って入る本屋さんへ。
本屋ですが、軽食も食べられます。
数十年ぶりに食べたチキンドリア。
紫のドリンクは、柚子蜜ジャスミンティーソーダ。
奥にあるのは、無料の緑茶。ホットとアイスのコーヒーと緑茶は無料で飲み放題です。
宅配便が届く予定なので、後ろ髪を引かれる思いで帰宅。
太田記念美術館のお土産は、葛飾北斎の娘である葛飾応為の『吉原格子先之図』。
この絵がお目当てだったの。浮世絵とは思えない色遣いと奥行きでしょ?
日本のレンブラントと言っていいかも。(あくまで個人の感想です)
絵葉書は右がフクロウ好きの10さんへ、左は自分用。
鷹が胸のあたりに雀を抱えていますが、これは温め鳥と言って、小鳥の体温で自分の体を温めているんですって。
そして翌朝、小鳥を放した後、その一日は小鳥の逃げたほうで狩りはしないのだそうです。
温め鳥、忘れないように絵葉書を買いました。
右下はファミクラでもらってきたフリーペーパー。
山田君を驚かすためだけに、自腹でビジネスクラスの飛行機でオーストラリアに行った伊野尾くんと知念くん。
スマホで写真をたくさん撮ったので、写真集を作ってファンの皆さんにただでお配りするという太っ腹。
先月から配っているので、もうないかなあと思ったけど、あってよかった。
文喫で買った本。
『我読む、ゆえに我あり』のTシャツ。
QuizKnockメンバーの紹介本コーナーの方は終わっていましたが、Tシャツは前から欲しかったので、よしとする。
東京にいると、あっという間に1万歩なんて歩いてしまいますね。
ああ、楽しかった。
本日の読書:バクテリア・ハザード 高島哲夫
カバー裏より
『天才科学者・山之内明が発明した「ペトロバグ」。それは、石油を生成するとてつもない細菌であった。世界の石油市場を抜本から覆し、戦争にまで発展しかねない脅威を感じた石油メジャーは、山之内殺害及びペトロバグ略奪の指令を発した。目に見えない細菌が、時に驚くべき能力を発揮し、その強力さゆえに人類の危機をも引き起こす……。来るべき脅威に警鐘を鳴らす、著者の新たな”予言の書”。』
コロナの頃に買ったけれど、その厚さにビビって今まで読まなかったことを後悔しています。
読み始めたら止まらない。
日本人研究者が、石炭のような有機物から石油を生成することができるバクテリアを発見した。
その遺伝子情報を解き明かすことができたら、世界中どこの国も石油に困ることは無くなる、夢のような話のはずだった。
しかし中東の産油国やアメリカの石油メジャーは、石油から得る利益を独占するために、その科学者・山之内明を殺害し、バクテリア「ペトロバグ」の奪取をそれぞれに目論む。
その頃、そのバクテリアは単なる有機物だけではなく、生物に感染したらそれをも石油に変えてしまうことが明らかになった。
傷口などから感染したバクテリアは、血液の流れに乗ってまず脳を壊し、あっという間に感染主を死に至らしめる。
抗生物質が全く聞かない新型のバクテリアの遺伝子情報の解析が急がれるなか、研究者たちを次々と魔の手が襲う。
いや、もう、これどうなっちゃうの?
だって名うての殺し屋が狙っているのは、民間の研究所に勤める民間人なんだよ。
しかも山之内は過去に起きた事件のトラウマで、あまり自分の命を大事に思っていない節がある。
研究室を経営しているのは、かつて731部隊に所属して人体実験を行った経験のある林野史郎。
彼が最後に山之内に語った言葉が、自身の命を呈してまでも研究所のメンバーを守ろうとする理由なのだろう。
”私たち人間が自然の仕組みをすべて解明しようと考えるなんて、おこがましいとは思いませんか。それは、支配する側の考え方です。私たちは共存を目指さなければなりません。共存こそ、人類が生き残るただひとつの道です”
人類同士の共存のほかに、人類とバクテリアとの共存のことも考えるとすると、ウィズコロナより20年近くも前にこの本が書かれていたことに驚きを禁じ得ない。









