3月21日(金)
解説・あらすじ
名作児童文学「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前編。後に「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル。
魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学の学生として出会ったエルファバとグリンダ。緑色の肌をもち周囲から誤解されてしまうエルファバと、野心的で美しく人気者のグリンダは、寄宿舎で偶然ルームメイトになる。見た目も性格もまったく異なる2人は、最初こそ激しく衝突するが、次第に友情を深め、かけがえのない存在になっていく。しかしこの出会いが、やがてオズの国の運命を大きく変えることになる。
エルファバ役はエミー賞、グラミー賞、トニー賞でそれぞれ受賞歴を持つ実力派のシンシア・エリボ、グリンダ役はグラミー賞常連アーティストのアリアナ・グランデがそれぞれ演じた。そのほか、シズ大学の学長マダム・モリブル役に「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨー、伝説のオズの魔法使い役に「ジュラシック・パーク」シリーズのジェフ・ゴールドブラム。監督は「イン・ザ・ハイツ」「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウ。第97回アカデミー賞では作品賞のほか、シンシア・エリボの主演女優賞、アリアナ・グランデの助演女優賞など合計10部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞の2部門で受賞した。
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本当は『白雪姫』を観に行くつもりだったのです。
だって、ディズニープリンセスの中で圧倒的にかわいいじゃないですか、白雪姫。
でも、予告を見るたびに徐々にその気持ちが薄れ…だって可愛くな…。
というわけで、事前情報としてはミュージカルっぽいということくらいしかわからないまま、この映画を観に行きました。
『オズの魔法使い』の前日譚なんですね。
で、西の悪い魔女が死んで、みんなが大喜びのシーンから始まる。
『オズの魔法使い』って、原作を読んでがっかりしたことと、娘が4歳の頃保育園の発表会で「かかし」の役をやったのが思い出深いので、この映画をどういう気持ちで観たらいいのか…。
がっつりエルファバ(のちに西の魔女になる娘)に寄り添って観てしまいましたわ。
だから、最初からオズって胡散臭い目で見てしまった。
あと、モリブル先生も胡散臭かった。
なぜ、生徒の成長を待てずに急かすのか?
なぜ、大魔法使いが治めているはずの国が、メカニカルなのか?
3時間弱の映画にどっぷり浸っていたら、突然現れる「つづく」の文字。
え?え?え~!!!
続編ありきなの?
騙された~!←誰も騙してはいない
ま、続編も観に行くと思うけど。
というわけで、冒頭のシーンを本当に喜んでいいのか?というくらい、のちの善い魔法使いのグリンダと、のちの悪い魔女のエルファバの関係が一筋縄ではいかないの。
エルファバは生まれたときから全身が緑だったため、親から愛されることなく育ちます。
もちろん友達だって出来たためしがない。
グリンダはお金持ちのお嬢様で美人、性格は悪くないけど、考えなしで多少自分勝手。
出会ったときの二人はお互いが大嫌いだったのに、徐々に仲良くなって、ともにオズの都に向かいます。
今まで人間と同じように話をすることができ、社会的な地位も持っていた動物たちが、姿を消すことが増えていました。
とうとう目の前で学校の先生が、警察に連行されていきました。
話すことを禁じられても、学ぶことはできると言い残して。
エルファバは、弱い者いじめや仲間外れを許せません。
自分がずっとつらい目に遭ってきたから。
だから、オズに何とかしてもらおうと思ったのでした。
なのに…。
ミュージカルとしては文句なしに素晴らしい。
楽曲も、歌唱も。
特にエルファバ役のシンシア・エリボの歌声は、震えが来るほど美しくて圧倒的な声量。
娘の保育園でのお芝居にも歌がありました。
♪優しい気持ちと勇気
考える力
みんなで目指したところ
それはエメラルドの都
オブラディ・オブラダ・ラララ~ラ~
ラ~ラララ ラララ~♪
エルファバには優しい気持ちも勇気も考える力もあるんだよね。
だから、悪い魔女なの。
考えさせられるわ。